世界標準の機械製図と幾何公差の基礎および実務への活かし方とそのポイント <オンラインセミナー>

~ 幾何公差を導入した機械図面作成と最大実体交差方式よる公差解析、幾何公差の種類と検証方法のポイント ~

・世界標準である「幾何公差方式」の本質を学び、「最新のJIS規格にも対応した機械製図」を描くための講座

・競争力の最大化を実現する「最大実体公差方式(MMR)」を修得し、加工コストや測定コストの大幅な削減に活かそう!

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講師の言葉

 欧米では幾何公差方式を採用していない図面は、幼稚な図面として扱われています。そこでここ数年、「JIS B 0001 機械製図」をはじめ主要なJISの改定が行われています。その理由は、従来の機械加工では“図面に描かれたサイズ公差の真ん中”を狙うだけの単純な加工しか行われず、結果として部品は過剰品質となり、それゆえに組み立たないという事例が発生するからです。そのため、JISでは国際標準(ISO)に準拠した「幾何公差方式」に準拠した図面表記が提唱されていますが、同方式は「最大実体公差方式(MMR)」を理解してはじめて競争力の最大化が可能となります。
 そこで本セミナーでは、従来のサイズ公差方式に比べて幾何公差方式の優位性を明らかにし、その先にあるMMRを活用した機能ゲージによる簡易検定法が、加工コストと測定のコストの大幅な削減につながることを学びます。 具体的には、(1)「幾何公差方式」の本質を理解し、(2)“世界に通用する機械図面”を製図する必要性を学びます。そして、(3)MMRによるコスト削減のメリットについて学びます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年10月11日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・どこに出しても胸を張れる機械図面を描きたいという若手設計者
・工作機械の加工精度を能力以上に発揮させたいとお考えの加工技術者
・簡便な測定器具で幾何公差を検証し、コストダウンを図りたいとお考えの測定技術者
・これまでに機械図面を描いてきて、いくつもの疑問点を抱えておられる若手技術者の方
・自社に本格的に幾何公差方式を導入して省力化を図りたいとお考えの経営者
予備知識 ・ひと通りのJISを学んだ上で機械図面を描いたり、それに基づいて加工したり、測定した経験がある方
修得知識 ・最新のJIS機械製図を熟知した、世界標準の図面が描ける
・機械製図の最高峰である最大実体公差方式を適用した図面を描くことができる
・幾何公差や最大実体公差が図面に表記されていても適切な寸法で加工でき、または測定に必要な治具が製作できる
プログラム

1.「JIS B 0001:2019機械製図」に導入された幾何公差表示方式

  (1).ガラパゴス化する日本のものづくり

    a.現行の図面では100%の組立可能性が保証されない

    b.あいまいな解釈の機械加工と測定検証

  (2).世界標準は3D-CADの表記方法に進化

    a.ISO/TC10とISO/TC213の動向

    b.3D-CADと2D-CADの互換性

 

2.サイズ公差と幾何公差の違いと検証方法のポイント

  (1).図面通りに加工したのに組立たない

    a.従来の寸法公差をサイズ公差と幾何公差に分離するとあいまいさが排除される

    b.サイズ公差と幾何公差は独立

  (2).表面性状もサイズ公差とは独立

    a.加工方法と表面性状との関係

    b.算術平均粗さと最大高さ粗さの相互関係

    c.3次元表面性状による表記方法

  (3).幾何公差の種類と検証方法とそのポイント

    a.形状公差

    b.姿勢公差

    c.位置公差

    d.振れ公差

  (4).普通公差

    a.普通サイズ公差と普通幾何公差

    b.普通公差の表記方法

 

3.最大実体公差方式(MMR)の活用による大幅なコスト削減

  (1).MMRを適用してサイズ公差と幾何公差を相互依存関係にする

    a.最大実体公差方式のメリット

    b.動的公差線図を作成

    c.100%組立可能性が実現

    d.機能ゲージによる測定コスト削減方法

    e.機能ゲージの設計方法

    f.ゼロ位置度公差方式の活用とポイント

  (2).包絡の条件

    a.ASME(米国規格)には既存の条件

    b.適用例とポイント

  (3).最小実体公差方式と突出公差域

 

4.最大実体公差方式による公差解析

  (1).演習問題

 

5.まとめ

キーワード JIS B 0001:2019機械製図 幾何公差 表面性状 算術平均粗さ 最大高さ粗さ 形状公差 姿勢公差 位置公差 振れ公差 普通公差 最大実体公差 機能ゲージ 包絡
タグ ロボット機械機械要素自動車・輸送機車載機器・部品設計・製図・CAD
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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