官能評価の基礎と製品の「心地よい触感設計」への応用 <オンラインセミナー>

~ 官能評価の基本的考え方と数値化、具体的なデータの評価手法、多変量解析や物理モデルを用いた製品の触感評価事例と触感設計への応用、AIを利用した触感設計への展望 ~

官能評価の基本的な考え方から具体的な測定法やデータの評価手法および触感の定量化手法まで修得し、製品設計に活かすための講座

・使用者の感じた触感を客観的に評価し定量化する手法を修得し、心地よい・付加価値の高い製品を開発しよう!

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講師の言葉

(第1部)

 消費者あるいはユーザがある商品に、なぜ心が惹かれるのかは、単純な問題でもあり、複雑な問題でもある。例えば、よりおいしいと思われる食品があるのに、パッケージのデザインや手に持った感触が好ましいと思って別の食品を買う時もある。感性工学、感情工学、認知工学など、人間の内面状態を表す用語を冠する工学の領域が多くなっているのは、人間を理解し、感情や感性に働きかけるものづくりが求められているからであろう。人の感覚や知覚(知覚、味覚、嗅覚、聴覚、触覚)、さらには感じ方、感情、行動までも含んだ感性によって、対象の好ましさの程度などを測定、評価して、ものづくりに活かそうとする手法の総称が官能評価、感性評価である。

 ここでは、感覚、知覚、感情、行動の心理学における知見をもとにしながら、官能評価、感性評価の基本的な考え方と具体的な手法を、事例を交えて解説する。

 

(第2部)

 人の五感に訴えかける製品を開発することで、機能性の充実だけでは満たされない精神的な充足感や意外性を、製品に付与することができると考えられる。しかし、意図する触感を作り出すことは容易ではない。本講では、これまで主観的な判断に基づいた心理学的な手法評価を行っていた、「サラサラ」「しっとり」「さっぱり」といった触感を客観的に評価し、材料の微細構造と関係づけることで、材料の触感設計を行い、快適な生活環境へと反映させていくことが重要となってきている。

 本講では、まず触感の背後にある物理現象を明らかにするための統計学的および物理学的手法の基礎的な考え方について解説する。次に、具体的な材料を対象とした実例に基づき、触感の定量化手法について解説する。さらに、機械学習を用いた材料の触感設計の可能性について解説する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年05月21日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナーソフト・データ・画像・デザイン品質・生産管理・ コスト・安全研究開発・商品開発・ ビジネススキル
受講対象者 ・官能評価、市場調査などの業務に関わっている方、関わろうとしている方
・製品開発やサービス開発に携わる方(業種は問いません)
・家電製品、車の内装、建材、日用品、化粧品、布・繊維・紙製品、洗剤、家具、 文房具、玩具それらの原料メーカーほか関連企業の開発者など
・触感に関して興味のある方、触感設計に関して課題を抱えている方、広くご受講いただけます
予備知識 ・簡単な統計的知識があることが望ましい
修得知識 ・官能評価、市場調査などの基本的な考え方や手法
・官能評価用のアンケートの設計方法
・触覚認知のメカニズムと触覚センシング技術
・触覚に着目した商品開発の事例
・製品の触感設計の指針を得るための基礎的な知識
プログラム

(第1部)官能評価の基本的考え方と具体的手法

1.官能評価とは

  (1).官能検査から官能評価へ

  (2).官能評価から感性評価へ

  (3).官能評価における評価者(パネル)の役割と重要性

 

2.評価の数値化の基本的考え方

  (1).4つの尺度とその利用

  (2).評定尺度法、SD法などへの展開

  (3).心理測定の項目作成の留意点

 

3.心理物理学から官能評価へ

  (1).感覚、知覚の定量化(閾値、弁別閾など)

  (2).一対比較法(サーストンの方法からシェッフェの方法へ)

  (3).マグニチュード推定法とマグニチュード表出法

 

4.比率データによる展開

  (1).2点識別法

  (2).3点識別法

  (3).その他の識別法

 

5.順位データによる展開

  (1).格付け分類データ

  (2).順位法

 

6.記述型官能評価と時系列評価法

  (1).QDA法

  (2).TI法

 

 

(第2部)官能評価を用いた触感設計の基礎と心地よい製品の設計開発への応用

1.触感の客観評価の基本概念

  (1).物理的因子抽出のための官能評価の手法

  (2).官能評価からの物理的因子の抽出の方法(多変量解析の基礎)

  (3).触感の物理モデルの構築方法

 

2. (実例1)繊維製品の使用感評価

  (1).布のちくちく感,ごわごわ感の評価

  (2).力学モデルによる触感の理解

  (3).繊維製品の材料設計

 

3. (実例2)ヘアケア製品の使用感評価

  (1).ブラッシング動作によるくし通りの評価

  (2).反力測定によるすべり性の評価

  (3).毛髪表面における成分の挙動

 

4. (実例3)スキンケア製品の触感評価

  (1).多変量解析を用いた官能評価結果の解析

  (2).主因子と物性の関係づけ

  (3).物理量による官能値の推定

  (4).触感モデルに基づく処方設計

 

5.新たな感性重視型材料の創成に向けて

  (1).類似した触感を見分けるには?

  (2).快と不快を決定づける物理因子

  (3).AIを利用した触感設計の可能性

キーワード 官能評価 感性評価 評価の数値化 感覚 知覚 一対比較法 マグニチュード推定法 QDA法 TI法 触感設計 手触り 肌触り 製品設計 設計開発 主観評価 客観評価 使用感 力学モデル 多変量解析
タグ サービスマーケティング研究開発商品開発検査実験計画・多変量解析化粧品デザイン品質管理材料CS感性・脳科学・認知工学生理・官能検査生体工学使いやすさ・ユーザビリティ統計・データ人間工学データ分析
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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