光回折・偏光の基礎と光デバイス開発への応用技術 <オンラインセミナー>

~ 回折理論・偏光理論と数値計算法、幾何学的位相と新規光学素子開発への応用技術 ~

・回折や偏光などの光技術の基礎から光学素子開発の工程までを修得し、光学システムの開発に応用するための講座

・偏光を制御するのに有効な光学素子の作製法や特性から応用技術まで修得し、高機能光デバイスの開発に活かそう!

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講師の言葉

 近年の光産業技術の発展は凄まじく、新たな応用展開を目指すには光学素子の機能の高度化が鍵となる。中でも偏光制御は様々な光技術においてその重要性が見出されつつあり、偏光を自在に制御するデバイスの開発が急務である。また、偏光は実際の光学システム設計においては極めて重要であるにも関わらず、あまり詳しく取り上げられた教科書は多くはない。これからの光学技術開発においては、回折や偏光といった波動光学の基礎に立脚した光学システム設計が広く求められると考えられる。

 本セミナーは、上述の要求に対応するのに必要な知識とスキルの習得を目的とするものである。はじめに回折理論と偏光理論の基礎を解説した後、本講師がこれまでに取り組んできた幾何学的位相に基づく偏光回折技術について概説する。これにより、偏光回折を理解するのに必要な基礎理論の習得と、偏光制御素子として近年期待される幾何学的位相素子の概念について知識を得る。さらに、具体的な幾何学的位相素子の例(偏光回折格子、偏光レンズ、q-plate)をその機能を含めて紹介するとともに、本講師が現在取り組んでいる「偏光センシング」・「偏光ビームステアリング」・「偏光空中映像」・「偏光渦モード多重通信」・「円環状多点光マニピュレーション」・「極微細描画型フォトリソグラフィ」について幾何学的位相素子の最先端の応用事例として紹介する。なお、受講後の自習が可能なように、講座で使用したスライドについて可能な範囲で配布する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2023年06月02日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・光学技術の中でも回折光学素子や偏光技術に現在関わる(または今後関わる予定の)技術者の方
・光学関連分野に興味を持っている研究者・開発者・技術者の方
予備知識 ・光学全般に関する基礎知識を有していることが望ましいが、基礎知識を有していない受講者にも分かるよう解説します
修得知識 ・波動光学に基づいた回折理論と偏光理論の基礎
・光学システム設計における計算手法
・広範な光学システム応用が期待される幾何学的位相素子の概念
・幾何学的位相素子の基礎特性と、その応用事例(活用法)についての知識
プログラム

1.回折理論の基礎と数値計算法

  (1).光波動の数学的表記法

  (2).ホイヘンスの原理

  (3).フレネル回折とフラウンホーファー回折

  (4).高速フーリエ変換を用いた回折計算手法とその計算例

 

2.偏光理論の基礎と数値計算法

  (1).偏光の表記法

  (2).ジョーンズ行列とミュラー行列

  (3).マトリクス法を用いた光学システム中の偏光伝播の計算方法

  (4).ポアンカレ球を用いた偏光伝播の追跡

  (5).偏光を考慮した回折計算

  (6)偏光の重ね合わせ

 

3.幾何学的位相と光学素子応用

  (1).偏光の幾何学的位相

  (2).幾何学的位相に基づく薄膜光学素子(偏光回折格子、偏光レンズ、q-plate)

  (3).幾何学的位相素子の作製法

  (4).光反応性高分子液晶を利用した幾何学的位相素子の形成

  (5).種々の幾何学的位相素子の基礎特性

 

4.幾何学的位相素子の応用例

  (1).偏光センシング(見えないものを可視化するイメージング技術)

  (2).偏光ビームステアリング(LiDAR応用を目指した偏光のビームステアリング技術)

  (3).偏光空中映像(高光利用効率を可能とする新しい空中映像表示技術)

  (4).偏光渦モード多重通信(超大容量通信を目指した次世代の光多重通信技術)

  (5).円環状多点光マニピュレーション(顕微鏡下で非接触で微小粒子を制御する技術)

  (6).極微細描画型フォトリソグラフィ(回折限界を超えた微細加工を可能とするレーザー描画式のフォトリソグラフィ技術)

 

5.質疑応答

キーワード 回折理論 マクスウェル方程式 フラウンホーファー回折 偏光理論 コヒーレンス 光学素子 幾何学的位相素子 光デバイス 光学システム 偏光センシング 光マニピュレーション フォトリソグラフィ
タグ 精密機器・情報機器通信イメージセンサ光通信ナノテクノロジー変復調レーザ加工センサ計測器光学車載機器・部品精密機器電子部品電磁波
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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