壊れないねじ締結体設計とゆるみ防止対策

〜 ねじの力学、ねじの静的強度と疲労強度、熱負荷を受けた場合の熱・力学特性、弾性相互作用 〜

・ねじのトラブル発生メカニズムとその効果的な対処方法を修得するための講座

・エキスパートの方が、従来の専門書ではほとんど扱われていない、ねじトラブルの防止策を詳細に解説する特別セミナー!

講師の言葉

 2007年5月の大阪のエキスポランドにおけるジェットコースターの事故、2008年4月東名高速道路における大型車の車輪脱落は、いずれもねじ部の金属疲労が主要な原因で発生している。一方、通常の設計手順では、機器・構造物に要求される機能を優先するために、ボルト締結部の締め付け特性や強度に関する問題は二次的な扱いを受けているケースが多い。
 本セミナーでは、ねじの幾何、ねじ材料からボルトの力学の基礎、ねじの応力集中と疲労破壊の発生メカニズムとその向上策、トルク法を中心とした各種ボルト締め付け方法、熱負荷を受けた場合の熱・力学特性、ねじの回転および非回転ゆるみ、多数ボルトを逐次締め付けた時に発生する弾性相互作用など、従来の専門書ではほとんど扱われていない内容に重点を置き、最近の有限要素解析と実験による研究成果に基づいて、ボルト締結体に関する様々な問題に対処するために必要な知識を教授することを目的としている。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年08月31日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・ねじ部品を使用した締結部の設計と生産技術に従事する技術者の方 ・ねじ部品の製造に従事する技術者の方
予備知識 ・大学、高専の機械工学系学科レベルの材料力学、機械要素・機械設計に関する基礎知識 ・有限要素法による構造解析に関する基礎知識があればさらに望ましい
修得知識 ・ねじの幾何、ねじ材料、締結部剛性 ・ねじの静的強度と疲労強度 ・ねじのゆるみ機構と防止策 ・熱負荷に対する挙動に関する基礎知識 ・さまざまな形態のねじのトラブル発生メカニズムとその対処方法など
プログラム

1.ねじの規格と種類
  (1). ねじの幾何の基礎とねじ部品の非相似性
  (2). ねじ材料の強度と熱・力学特性

2.ねじの基本
  (1). ねじの強度と剛性
  (2). ねじの真の断面形状と有限要素モデル
  (3). ボルト締結体の接触面剛性と接触熱抵抗

3.ねじの締め付けの力学
  (1). 各種締め付け方法とその特性比較
  (2). トルク法、弾性域回転角法、張力法、熱膨張法
  (3). 多数ボルトの逐次締め付けと弾性相互作用

4.ねじの静的強度と疲労強度
  (1). ねじの応力集中と塑性変形
  (2). 疲労破壊のメカニズムと評価方法
  (3). 疲労強度の向上策

5.熱負荷を受けるボルト締結体
  (1). ボルト締結体の熱・力学挙動の基礎
  (2). 有限要素法による熱・力学挙動の解析
  (3). ねじの焼き付き

6.ねじのゆるみ防止策
  (1). ゆるみの発生メカニズム
  (2). 回転ゆるみと非回転による軸力低下

7.ねじのトラブル事例から学ぶ

キーワード ねじ ボルト 締め付けの力学 接触面剛性 接触熱抵抗 ゆるみ機構 有限要素解析
タグ シミュレーション・解析ねじ未然防止ロボット応力解析機械機械要素構造物自動車・輸送機車載機器・部品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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