高周波回路基板設計の基礎と電磁ノイズの発生メカニズムと対策法およびEMC設計への活かし方 <オンラインセミナー>
~ プリント回路基板におけるEMCの基礎、ケーブルおよび伝送線路におけるノイズの発生予測と抑制のポイント、今後のEMC対策として期待される多目的満足化設計手法とAI活用の最適化・最新事例 ~
・高周波プリント回路基板における電磁ノイズの発生メカニズムからEMIの予測と抑制手法、AIを用いた最新技術まで修得し、電子機器のEMC対策設計に活かすための講座
・電磁気現象の基礎からEMC問題の発生源の特定方法、問題解決のためのモデル解析手法まで修得し、高周波域で発生する、機器ごとに異なるEMC問題の解決に応用しよう!
オンラインセミナーの詳細はこちら:
・WEB会議システムの使い方がご不明の方は弊社でご説明いたしますのでお気軽にご相談ください。
講師の言葉
電子機器は目覚ましい発展を遂げていますが、高周波の電気信号を利用する機器は不要な電磁波を放射し、他の機器を妨害する可能性があります。電子機器の形態は多種多様であり、機器毎に異なったEMC(Electromagnetic Compatibility)問題が表面化しますが、基本的な電磁気現象には共通的原理があると考えられます。そのような考えに基づいてこれまで、単純化したモデルから基本現象を明らかにし、EMC問題の発生の源を明確にすること、もしくは解決の糸口を見つけるための徹底的な基礎研究として、プリント回路基板上およびその周辺に発生するEMC問題にチャレンジしております。単純なモデルから設計のルールの原則を知ることや、得られた基本原理は、様々なモデルへの応用が可能になり、電磁ノイズの対策が進展すると考えられます。
本講座では、電子機器の心臓部である電子回路基板における信号電流やコモンモード電流からの不要電磁放射の予測と抑制手法の事例を交えた解説を行うとともに、今後のEMC対策設計として、多目的満足化設計手法やAIを用いた自動配線設計の事例についてもご紹介いたします。
セミナー詳細
開催日時 |
- 2025年06月13日(金) 10:30 ~ 17:30
|
開催場所 |
オンラインセミナー |
カテゴリー |
オンラインセミナー、電気・機械・メカトロ・設備 |
受講対象者 |
・回路設計、プリント回路基板設計に携わる技術者
・プリント回路基板、伝送線路のノイズ問題の基本を知りたい、身に着けたい技術者
・回路、配線設計の設計手法を見直したい技術者
|
予備知識 |
・大学学部レベルの電気回路、電磁気学、そしてその計算に用いる複素数や行列計算がある程度理解できている方
・ノイズとはなにか、といった基本的なところは理解・予習されている前提で進めます
|
修得知識 |
・プリント回路基板からの電磁放射問題のメカニズムとその対策法
・配線のバラツキが性能に与える影響の効率的な統計的解析法
・問題解決のための多目的満足化設計手法
・AIを用いた自動配線設計に関する研究状況の一例
|
プログラム |
1.プリント回路基板からの不要電磁波放射の基礎
(1).電子機器中の不要電磁波放射のアンテナ要因
(2).電流の平衡、不平衡成分及びその電磁ノイズ (ディファレンシャルモード、コモンモード)
2.ケーブル駆動されたPCB(シングルエンド伝送)における電磁ノイズ対策のポイント
(1).配線位置の影響
(2).グラウンド幅の影響
(3).支配的な放射要因の識別法
(4).GHz帯までの放射予測法
a.コモンモード電流予測法のための等価回路
b.等価回路のEMC設計への応用例
(5).電磁ノイズの抑制法の一例(ガード構造)
3.差動伝送線路における信号品質の劣化および電磁ノイズ発生の原因と対策
(1).差動伝送線路中の電気的不平衡の発生要因とその特性の解明
a.実機のレイアウトから典型的なパターンの抽出
b.差動伝送線路の電気的不平衡成分の発生要因とその特性の解明
(2).物理ベース等価回路モデルの開発とそれを用いた支配的な放射要因の識別
a.幾何学的構造と物理現象の対応関係が明確なモデルの開発
b.等価回路モデルによる差動伝送線路中の支配的な放射要因の識別
(3).放射抑制技術及び設計ガイドライン
a.レイアウト方法等に関する設計ガイドライン
b.伝送線路構造の研究状況紹介
4.配線のバラツキが性能に与える影響の効率的な統計的解析法
(1).配線のバラツキによる性能評価(統計解析)の必要性
(2).効率的な統計解析手法:多項式カオス展開を用いた解析
(3).差動伝送線路を例とした解析事例の紹介
5.あちらたてればこちらたたずを解決する『多目的満足化設計手法』とそのポイント
(1).従来の設計(ポイントベース設計)とセットベース設計手法
(2).選好度付きセットベース設計
(3).選好度付きセットベース設計手法を用いた差動配線の多目的満足化設計事例
~配線面積が小さく、信号品質を保ち、電磁放射が少ない配線設計~
a.屈曲差動伝送線路
b.等長配線による位相補償
6.AIを用いた自動配線設計手法とその事例
(1).自動最適設計手法
(2).トポロジー最適化
(3).屈曲差動伝送線路のトポロジー最適化事例
|
|
キーワード |
高周波回路 基板設計 配線設計 EMC EMI 電磁放射 ノイズ エミッション ギガヘルツ帯 |
タグ |
精密機器・情報機器、アンテナ、信号処理、通信、変復調、無線、コントローラ、シミュレーション・解析、ノイズ対策・EMC・静電気、パワーデバイス、プリント基板、回路設計、機械要素、基板・LSI設計、磁石・磁性材料、実装、車載機器・部品、設計・製図・CAD、精密機器、絶縁、電子機器、電子部品、電磁波 |
受講料 |
一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
|
会場 |
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
|