製品の開発効率向上とクレーム未然防止のための品質工学(タグチメソッド)の実践ノウハウ ~1人1台PC実習付~
~ 品質管理と異なる品質工学の目的、優劣判断に使う数値指標と実製品を用いた機能性評価の実践ノウハウ、研究・開発・設計段階での技術評価に用いるパラメータ設計の概要とそのポイント~
・品質工学の基礎から機能性評価とパラメータ設計の実践ノウハウまで修得し、製品の効率的な開発・設計に活かすための講座
・実際の製品を用いた機能性評価や直交表解析などの実習を通じて、品質工学の実用的な活用方法を修得するためのセミナー!
・品質工学を実践する際に障害となる数理の理解を促進するためにビジュアルな解説を行います。品質工学への苦手意識を克服しましょう!
※PC環境は弊社でご用意いたします。また、ExcelやScilabを使用した演習ファイルはUSBメモリでお持ち帰りいただけます
講師の言葉
はじめに品質工学の構成と活用目的及び評価尺度について解説します。基礎となる機能性評価の体験実習を行い、誤差因子や信号因子、SN比についての理解を進めます。実習振り返りでは、機能性評価の効能、動特性評価のメリット、動特性評価の拡張として、多次元・非線型特性に関する評価についても触れます。
後半では直交表を使ったパラメータ設計を重点的に解説します。モグラたたきにならない主効果のみによるモノづくりを目指したパラメータ設計の論理構成を説明し、要因効果算出過程を連立方程式として解説します。この見立てが、再現性の良し悪しを上手く示してくれる事や、欠測ありの場合や直交表以外の実験へも柔軟に適用可能である事を示します。評価対象設定を含んだ計画立案とSN比の利得再現性確保が、パラメータ設計実践の要である事を理解していただければ幸いです。
全体を通して、品質工学活用時の障害となりやすい数理に関する疑問やわだかまりを、図形的・視覚的な解説によって解消したいと考えています。
本セミナーの募集は終了しました
セミナー詳細
開催日時 |
- 2024年08月08日(木) 10:30 ~ 17:30
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開催場所 |
日本テクノセンター研修室 |
カテゴリー |
PC実習付きセミナー、品質・生産管理・ コスト・安全、研究開発・商品開発・ ビジネススキル |
受講対象者 |
・品質工学の概容を知りたい技術者及び管理職の方
・品質工学活用のメリットと役立つ理由を理詰めで知りたい方
・品質工学とその数理に“わだかまり”のある方
・技術開発・設計部門の技術者及び管理職の方
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予備知識 |
・初等数学(高校)レベルの知識
・エクセル等表計算ソフトの初歩
・連立方程式に関する初歩的知識
・ベクトルの内積や行列等、線型代数に関する基礎知識
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修得知識 |
・クレーム発生の未然防止に品質工学が有効な理由
・品質工学を使うと技術判断の時短が実現できる理由
・品質工学を活用するために必要な基礎と関連知識
・技術の比較・評価に際して機能を考える事の重要性に関する理解
・効率的な開発・設計を実現するために適しているパラメータ設計の合理性が理解できて、数理に不安を感じる事なく自信を持って活用できるレベルの知識
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プログラム |
1.品質工学(タグチメソッド)の全体
(1).機能性評価とパラメータ設計:本セミナーのテーマ
a.品質管理との違い
b.市場の外乱を考慮した、技術/製品の高速優劣判断の仕組み
(2).MTシステム
a.異常の早期発見/診断、パターン認識、予測を目的とした多次元情報処理
2.品質工学を使う目的
(1).“間違いのない”製品設計結果を“間違いのない”モノづくりをしている
製造部門へ渡す事が目的
(2).短時間で技術や製品の優劣比較を行う
a.技術や製品の優劣とは
(3).“工学”の実践であって“科学”を極める事ではない。
3.技術の優劣判断に使う数値指標
(1).基本は平均とその平均からのずれ
a.外乱によるずれは必然、ばらつきによるずれは偶然
b.必然なら平均が動いたと考えるべき
c.評価は相対評価
d.市場外乱に対する堅牢度を示すSN比
e.データに含まれる平均とずれとの分離にはピタゴラスの定理
f.平均とずれに関する、自由度も含めたビジュアルな解説
(2).社会的損失に直結する“ずれ”
4.演習:秤の機能性評価
(1).機能性評価は製品または技術構成間の比較
(2).演習内容の説明
a.演習目的と作業内容/手順の説明
b.演習で使う基準点比例式を使った比較の特徴
(3).演習の実働作業
5.演習のまとめ
(1).技術や製品の短時間での優劣比較が可能である事が理解できたか?
(2).n数を稼ぐ繰り返し評価と比べての優位点
(3).演習の元となったゼロ点比例式
a.なぜゼロ点比例式を使うのか?
b.ゼロ点比例式の場合の平均とズレとは
c.ベクトル表記を用いたビジュアルな二乗和の分解
d.ゼロ点比例式型SN比を使った事例
e.非線型特性も多次元特性もゼロ点比例式評価に持ち込める
6.研究・開発・設計段階での技術評価:パラメータ設計の概容
(1).評価するに当たっての戦略目標または目的意識
a.“技術を評価する”意識が無いと完成製品の品質評価をしようとする
(2).品質工学を使った技術評価
(3).要因効果図の読み取りと再現性確認実験
7.パラメータ設計における直交表の活用
(1).直交表の性質
a.多元配置の考え方
b.一次(比例)の効果だけ求める
c.なるべく多くの技術構成要素を一度に評価する工夫
(2).実験計画/解析の工夫
a.多水準作成法
b.擬水準法
c.水準ずらし
d.逐次近似法
(3).再現性確認実験の狙い
(4).直交表を使った実験結果解析のビジュアルな数理
a.主効果(要素の水準変化による平均的変化)の和で全体を説明しようと
するのは多変量解析の形式と同じ
b.田口先生ご指導の平均計算による要因効果推定は最小二乗法による推定
c.要因効果を未知数とする過多連立方程式とする見立て
d.要因効果が推定できる場合と出来ない場合
(5).パラメータ設計理解の要は数理ではない
a.実験計画時の仮説を再現性確認実験で検証する枠組み
8.まとめ
9.参考文献紹介
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キーワード |
品質工学 タグチメソッド 機能性評価 パラメータ設計 製品設計 MTシステム 直交表 実験計画 要因効果図 品質向上 品質改善 開発設計 技術評価 |
タグ |
リスク管理、規格・標準、技術伝承、業務改善、研究開発、商品開発、新事業、実験計画・多変量解析、スクリーン印刷、信頼性試験・故障解析、品質工学、医療機器、使いやすさ・ユーザビリティ、統計・データ、紙送り機構、機械、計測器、車載機器・部品、設計・製図・CAD、精密機器、電子機器、電子部品、電装品 |
受講料 |
一般 (1名):53,900円(税込)
同時複数申込の場合(1名):48,400円(税込)
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会場 |
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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