「気持よいハンドリング」を実現するための自動車運動力学の基礎と性能設計への応用 <オンラインセミナー>

~ 腰で感じる操舵直後の車両の動き、手で感じるハンドルの動き、目で感じる車体のロール運動 ~

・「気持ち良さ」を運動学的に理解し、ハンドリング性能の設計に活かすための講座
・操舵感を表現できるモデルを用いて、自動車の動き方の基本的性質から理解でき、全性能を俯瞰した「気持ちよいハンドリング」設計を実現するための特別セミナー! 
・運転時に感じていた感覚や、無意識的に行っていた操作の力学的な意味が理解でき、設計に役立てることが出来る講座です

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講師の言葉

 自動車の操縦性は、多数の性能項目からなり、それぞれの性能項目において気持ち良さの領域で競合している。したがって気持ち良いハンドリングの性能設計をおこなうためには、「気持ち良さ」を運動学的に理解した上で、全性能を俯瞰した性能設計が必要である。ただし、従来の操縦安定性理論は重心位置の2自由度運動に注目してきたが、ドライバは「操舵するとフロントが動いた後でリヤが仕事する」などのように前輪と後輪の2自由度を感じている。
 そこで本セミナーでは、このような感覚を表現できる自動車モデルを用いて自動車の動き方の基本的性質をまず理解する。次に、リヤグリップ感を腰で感じたり手で感じたりする仕組みや、手で感じるハンドルの動き、目で感じる車体のロールについて述べる。また気持ち良さの一つであるスポーツ走行性能についても考察する。最後に全性能項目と全設計変数との関係を概観する。これによって、気持ち良いハンドリングを実現するための性能設計の理論を身に着けることができる。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年02月07日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・自動車会社のシャーシ設計部門、操縦安定性の技術者の方
・自動車会社において車両の基本諸元を決定する企画部門の方
・タイヤメーカー、パワーステアリングメーカー、ショックアブソーバなどの部品メーカーの方
・ABSやESPなどの車両運動制御開発担当の技術者の方
・自動運転や予防安全など、自動運転化の技術者の方
予備知識 ・高校までの数学の知識があれば理解が深まります
修得知識 ・気持ち良いハンドリング性能の設計ができる
・テストドライバーの官能評価コメントを力学的に理解できる
プログラム

1.操縦性開発プロセスの現状と問題点
  (1).官能評価プロセスや定量的プロセスの問題点
  (2).ドライバが気持ち良さを感じる運動の要素

2.自動車の運動方程式(8段階のモデリング)
  (1).車両の長さや重さ
  (2).タイヤや操舵系・サスペンションの性質
  (3).切れ角変化を加味したコーナリング係数

3.半径一定で旋回するときの性能 (舵角の大きさ)
  (1).各物理変数が決まるしくみ
  (2).車体の横滑りの性質とスタビリティーファクター

4.動的な操舵応答の基本性能(リヤの尻振り運動)
  (1).共振モード
  (2).sin波で操舵したときの応答
  (3).タイヤの横変形を考慮したときのヨー共振周波数

5.旋回の限界(スピン、転覆)
  (1).定常円旋回の限界性能
  (2).sin波で操舵したときの限界性能

6.旋回中の減速時の安定性 (タックイン)

7.外乱に対する安定性
  (1).道路の水はけ勾配や轍に対する安定性

8.腰で感じる操舵直後の車両の動き(操舵後の2段階運動とリヤグリップ感)
  (1).操舵直後の車両の動き方とヨー進み時定数との関係
  (2).リヤコーナリングフォースを腰で感じるしくみ

9.手で感じるハンドルからの力(ハンドルを通した自動車との会話性)
  (1).操舵反トルクによるリヤコーナリングフォースの知覚
  (2).操舵反トルクの評価

10.手で感じるハンドルの動き(気持ちよいハンドルの動き)
  (1).フォースコントロール下の安定条件と応答

11.目で感じる車体のロール運動(ロールの大きさ・動的ロール時の接地感・ロードホールディング感・ノーズの入り感)
  (1).ロール共振モード
  (2).ロール運動がヨー固有振動数に及ぼす影響
  (3).ロールに伴うピッチ運動

12.スポーツ走行における旋回限界(G-G線図)

13.諸性能の両立・向上技術
  (1).車両諸元と諸性能との関係
  (2).性能設計方針

キーワード ハンドリング 自動車運動力学 性能設計 操縦性 安定性 モデル化 運動方程式 横力 操舵反トルク ハンドル ロール共振モード 車両流れ 轍路安定性
タグ 自動車・輸送機制御
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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