スマートマニュファクチャリング技術とその応用

〜 IoTを活用する生産システムとその知能化技術、国際標準化動向、AIを活用した工場イノベーション 〜

・IoTやAIを活用した生産技術の新たな取り組みを推進実行するための講座

スマートマニュファクチャリングの最新技術を先取りし、IoT生産ラインやインテリジェント工場の実現へ活かそう!

講師の言葉

第一部
 IoT生産、あるいはIndutry4.0はコンセプトばかりが宣伝されて、IoT生産を導入したいけれどいったい実際は何をすればいいのか、何ができるのか、が各企業で悩むところです。
 このセミナーは、導入する企業の立場に立って、特に、インターネットを通じて獲得したデータをどのように解析して、あるいは、学習して、その結果として最適な意思決定・解を得る手法の理論と応用例を説明します。理論としては、ビッグデータを人工知能の手法で解を求める、あるいは機械や人間への命令情報を送信するための意思決定方法を解説します。
 応用では、FMS工場の中の各工作機械やAGV(無人搬送車)からのCloudへの発信情報は何で、それをまた工作機械やAGVに返信して、無人のリアルタイムスケジュール方式による工場稼働の方法を解説します。AGVは任意に部品を取りに行ったり、搬送したり、同時に互いに衝突などの干渉を避けて部品搬送する事例です。同様に、ジョブショップ生産ラインへのIoT生産の導入例を解説します。事例はいずれも、仮想工場での事例です。

第二部
 「IoT」とは、本来は「もののインターネット」として、様々なものがインターネットにつながることを指し示す言葉である。しかし、昨今では、さらにそれにより処理できるようになった様々なサービスを念頭に置いて語られるようになってきている。そのIoTをものづくりの分野に適用する試みが、スマートマニュファクチャリングである。この流れはグローバルな広がりを見せ、ものづくりの分野に革新を引き起こしつつある。
 本セミナーでは、その背景、動向、関連する国内外の組織、技術的な要点、国際標準との関連、さらに、その実施例をご紹介することにより、スマートマニュファクチャリングを多面的にご説明する。

第三部
 製造業を取り巻く動きは常に進化をしています。昨今では、ドイツのインダストリー4.0のように国策として、ドイツ製造業の優位性を確保するために、仕様策定、企業間連携を推進し、生産工程自動化を中心に新たなものづくりを目指すようになってきております。一方、日本の製造業もインダストリー4.0を目指して取り組みを進めていますが、ドイツの事例をそのまま適用できない製造業も多いのが現状です。
 本講座では、日本の製造業が、IoT、AIを活用して、どのようにスマートファクトリーを実践し、新しいイノベーションを起こしているかを、具体的な事例、デモを交えて紹介をします。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年10月28日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー ソフト・データ・画像・デザイン品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・生産技術のエンジニア、あるいは工場企画のエンジニアの方 ・スマートマニュファクチャリングに興味を持たれておられる方 ・製造業関係の方
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・IoT生産ラインやインテリジェント工場を導入する知識 ・スマートマニュファクチャリングに関する一般知識、国内外の動向 ・日本の製造業での取り組み事例 ・最新テクノロジーとしてどのようなものがあるかを知ることができる
プログラム

第一部 IoTを活用する生産システムとその知能化技術・応用

1.IoT生産の概要
 (1).IoT生産の要約
 (2).IoT生産の世の中の現状
 (3).IoT生産で取り組む具体的項目
 (4).IoT生産で使う知能化技術
     a.ルールを用いた知能化
     b.知識表現
 (5).IoT生産で用いる高次推論
     a.ファジー推論
     b.仮説推論
     c.学習
      ・ニューラルネットワーク,ディープラーニング
      ・類推
      ・帰納的学習
      ・遺伝的アルゴリズム
      ・アントコロニー最適化手法
      ・機械学習
 (6).IoT生産のFMSへの応用事例
     a.自律分散型システム
     b.M2M(機械からの送信情報)
     c.Cloud上のデータ管理(人工知能による最適意思決定法・解の探索)
     d.Cloudからの機械への送信情報
 (7).IoT生産のジョブショップラインへの応用事例
     a.M2H(機械から人間への送信情報)
     b.Cloudからの人間への送信情報

第二部 IoTを活用したスマートマニュファクチャリングとその応用

1.スマートマニュファクチャリングとは
 (1).概要
     a.社会的な背景
     b.歴史

2.スマートマニュファクチャリングに関連する活動
 (1).国際的な活動
     a.概要
     b.個別の活動動向、トピックス(Industrie4.0、IIC等を中心に)
 (2).国内における活動
     a.概要
     b.個別の活動動向、トピックス(国内業界団体、RRI、IVI等を中心に)
 (3).国際標準化の動向
     a.IECの動向(TC65を中心に海外、国内含み)
     b.ISOの動向(TC184を中心に海外、国内含め)

3.技術側面からの解説
 (1).技術概要
 (2).一般のIoTとの相違点
 (3).製造業へのIoT活用の課題

4.スマートマニュファクチャリングに関する三菱電機の取り組み
 (1).e-F@ctoryのご紹介
     a.e-F@ctoryとは
     b.e-F@ctoryの歩み
 (2).現状、事例
     a.概要
     b.導入事例
 (3).今後

5.まとめ

第三部 IoT と AI を活用した日本版インダストリー4.0の実践事例

1.工場IoTの動向
 (1).工場IoTの可能性
 (2).製造業を取り巻く最近の動き
 (3).海外諸国でのIoT投資と成功事例
 (4).ハノーファメッセ2016の動向
 (5).IoT投資により日本の工場が劇的に変化する可能性

2.富士通のものづくりイノベーションのコンセプト

3.工場IoT事例 (What to do Connection? )
 (1).Connected Equipment (設備情報を活用したイノベーション)
     a.生産効率の向上事例
     b.設備の故障予測事例(アノマリ検知)
 (2). Connected Reject Products(不良品にビーコンセンサをつけたイノベーション)
 (3).Connected Factory (工場の情報を活用したイノベーション)
 (4).Connected Enterprise (グローバル工場の情報を活用したイノベーション)
 (5).Connected Human (人の情報を活用したイノベーション)
     a.ビーコンセンサ (人の導線)
     b.バイタルバンド(転倒、落下、熱ストレス)
     c.ヘッドマウントディスプレイ

4.AIを活用した工場イノベーションの可能性 (Cognitive Services)
 (1).音声自動応答 + ビッグデータ活用 (デジタルアシスタント)
 (2).Computer Vision (画像からの動作認識)
 (3).Face (顔認識)
 (4).Emotion (人の感情認識)

キーワード スマートマニュファクチャリング IoT生産 インダストリー4.0 自律分散型システム M2M M2H アノマリ検知 デジタルアシスタント 
タグ 技術経営生産管理センサネットワーク組み込みソフト機械工作機制御
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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