エレクトロクロミズムの基礎と電子デバイス開発への応用  <オンラインセミナー>

~ クロミック材料の基礎、クロミズムを安定化させる手法と高機能化技術およびデバイス開発への応用のポイント ~

・近年注目されているクロミック材料の基礎からデバイス開発に必要な安定化技術まで修得し、エレクトロクロミズムを活用した製品開発に応用するための講座

・電子の出し入れにより吸収/発光色が変化するエレクトロクロミズムの特性やそれを安定化させるための分子設計手法を修得し、調光デバイスの開発に応用しよう!

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講師の言葉

 近年、電子の出し入れの刺激によって吸収/発光の色が変化するエレクトロクロミック材料が注目されています。本講演では、有機化合物を用いたエレクトロクロミック材料について有機化学の初歩から順を追って説明します。特に発色の機構、色変化が起こる理由を分子レベルで詳しく説明します。有機エレクトロクロミック材料の開発には、不対電子を持った有機ラジカルの知識が欠かせません。一般に有機ラジカルは不安定と考えられていて、機能性分子への展開を躊躇されることが多いようです。

 本講演では、有機ラジカルの安定化の手法を具体例を交えて説明します。適切な分子修飾を施した有機ラジカルは、空気中、室温でも問題なく扱えます。最近、可視光領域の隣の近赤外線領域(780〜2500nm)に吸収を持つ有機材料が注目されています。有機エレクトロクロミック材料の展開例として、近赤外線領域の吸収を電子の出し入れによってオン/オフするトリフェニルアミン近赤外線吸収色素を紹介します。本講演を通して、有機エレクトロクロミック分子への理解が深まるようなお話をしたいと思います。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年08月21日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備加工・接着接合・材料
受講対象者 ・クロミック材料やクロミズムに興味がある方
・有機化合物を用いた機能性材料の開発に携わる技術者の方
・クロミック色素、可視光線および近赤外線吸収材料に携わっている企業の方
・調光窓や電子ペーパーなどの製品開発に関連する企業の方
予備知識 ・特に専門的な知識は不要です。有機化学の基礎からクロミック色素の設計まで平易に解説します
修得知識 ・外部刺激に応答してクロミック材料の色が変わる仕組み
・有機クロミック材料の設計方針
・有機ラジカル分子の安定化の手法
・有機クロミック材料の実用化に必要な要素
プログラム

1.クロミック材料の基礎

  (1).クロミック材料とは何か

    a.身近にあるクロミック材料

  (2).無機化合物と有機化合物

    a.無機化合物を用いたクロミック材料の特徴

    b.有機化合物を用いたクロミック材料の特徴

  (3).様々な外部刺激に応答する有機クロミック材料

    a.サーモクロミズム :温度で色が変わる

    b.フォトクロミズム:光を当てたら色が変わる

    c.ハロ/イオノクロミズム :酸や金属イオンと結合して色が変わる

    d.エレクトロクロミズム:電子の出し入れで色が変わる

 

2.電子の出し入れで色が変わる分子の設計方針

  (1).有機エレクトロクロミック材料の分子設計

    a.なぜ電子の出し入れで吸収色が変わるのか:分子軌道と電子遷移

    b.有機ラジカル分子とは何か

    c.有機ラジカルは扱いにくい分子ではありません

    d.不安定な有機ラジカルを安定化させる工夫

  (2).有機エレクトロフルオロクロミズムの分子設計

    a.なぜ電子の出し入れで発光色が変わるのか

 

3.有機エレクトロクロミック分子の機能拡張:近赤外線吸収材料

  (1).近赤外線とは何か。何に使うことができるか。

    a.目には見えないが、最近、注目されている近赤外線

  (2).これまでに報告されてきた近赤外線吸収色素

    a.基本的な設計方針

    b.このアプローチの限界

  (3).トリフェニルアミンを用いるアプローチ:エレクトロクロミック近赤外線吸収材料

    a.トリフェニルアミンを用いた機能性材料

    b.トリフェニルアミンはエレクトロクロミック材料としても優秀

    c.より長波長吸収を目指して

 

4.デバイス開発への応用

  (1).どのような用途・応用先があるか

    a.電子ペーパー

    b.防眩デバイス

    c.調光ガラス(スマートウィンドウ)

    d.遮熱材料

    e.色素増感太陽電池

  (2).有機化合物だからできること

  (3).実用化に向けた課題と対策

 

5.まとめ

 

キーワード 有機化合物 クロミック材料 サーモクロミズム フォトクロミズム ハロ/イオノクロミズム エレクトロクロミズム 分子設計 有機ラジカル分子 近赤外線 赤外吸収 調光窓 調光デバイス
タグ ガラス材料塗装・塗布薄膜液晶表面改質表面処理・めっき複合素材光学自然エネルギー自動車・輸送機車載機器・部品太陽電池電気化学電子機器電装品LED・有機EL・照明
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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