永久磁石・磁気回路設計の基礎とモータ設計技術への応用およびそのポイント <オンラインセミナー>

~ 永久磁石・磁性材料・永久磁石磁気回路の基礎、パーミアンス法とモータ設計技術、永久磁石磁気回路の有限要素法による設計の手順と実例、各種機器への応用・例 ~

・モータ設計・開発技術者に必要な永久磁石・磁性材料の基礎から効果的な使い方およびモータの磁気回路設計時に考慮すべき重要ポイントまでを実践的に修得する講座

・磁気回路設計の基礎からモータ設計の応用で重要な熱減磁・経時変化・着磁、FEMによるモータ設計の手順、考慮すべき重要ポイントまでを実践的に修得できるセミナー!

・モータ磁気回路設計者の方々に役立つ、混乱し易い単位系、電磁気単位系の相互の関係についてもご説明します

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・WEB会議システムの使い方がご不明の方は弊社でご説明いたしますのでお気軽にご相談ください。

 

講師の言葉

 本講座では、主に永久磁石を使ったモータ設計&製作に従事している技術者に、磁気回路設計の基礎と実際を解説する事を目指しています。その中で、最低限必要な永久磁石材料特性の知識を理解していただきます。

 まず、第1章で磁石モータ設計とは何を行うかを概観した後、第2章で磁石を含めた磁性材料全般について説明します。特に磁性材料で重要な磁気ヒステリシス曲線につき説明し、永久磁石と磁性材料全般についてお話しします。磁性材料の基礎をまず身に付けて頂き、次章以下のモータ設計のイントロとします。モータ応用で重要な熱減磁・経時変化・着磁について概要を述べますが、モータ設計の説明の中で更に詳しく説明します。

 第3章で電気回路と磁気回路の対比を説明し、磁気回路の基本的概念を理解して頂きます。それを基に第4章では、パーミアンス法による磁気回路設計の基本的概念と手順を、簡単な磁気回路を基に説明します。現在、パーミアンス法で設計する事は少ないと思いますが、磁気回路設計の概念を理解する上で有用ですので、モータ設計にどのように展開するかの概要を、事例として示します。

 第5章では、有限要素法(FEM)によるモータ設計の手順と実例を具体的に示します。ただ、本講演ではFEMソフト使用法の解説をメインとしておりませんので、概要説明となります。減磁や渦電流シミュレーションについても説明し、反磁場・熱減磁・経時変化の材料的側面との関連について言及します。連成解析も一般的になって来ているので、概要を説明します。

 第6章では、車載用に使われるモータ・アクチュエータを中心にリニアモータを含めた色々な永久磁石回路応用例を示します。最近のMBD動向についても触れます。

 最後に、第7章は参考資料ですが、時間的余裕があれば、モータ磁気回路設計者の方々が、混乱し易い単位系について触れ、電磁気単位系の相互の関係についてもお話しします。希土類磁石を使用するモータでよく話題になる資源問題は、資料として付けさせていただきます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年07月01日(月) 10:30~17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・磁石を用いた電気・電子・応用機器の開発・設計・製作の技術者と関連部門の方
・磁石に関連する技術者・開発者・営業担当者
・モータ、アクチュエータ、スピーカ、センサ、発電機、磁石と磁気応用、他関連企業の方

予備知識 ・特に必要としません。基礎から分かりやすく解説します
・最低限の電磁気学知識があれば、より理解が進みます
修得知識 ・モータ設計と製作に必要な永久磁石・磁性材料の基礎知識
・永久磁石磁気回路設計の基礎知識-電気回路との対比
・永久磁石磁気回路のパーミアンス法による基礎的設計法と事例
・電磁場有限要素法による主にモータ設計の実際と注意点
プログラム

 

1.モータ概要と車載用駆動モータの進展

  (1).モータ設計とは?

  (2).モータ設計のため何を理解すれば良いのか?

  (3).車載用駆動モータの進展(一例として)

 

2.永久磁石・磁性材料の基礎と概要

  (1).各種磁性材料と永久磁石:軟磁性材料・永久磁石材料とヒステリシス曲線

    a.軟質(ソフト)・硬質(ハード)磁性材料と減磁曲線(J-H曲線とB-H曲線)

    b.永久磁石の3要件と希土類磁石・フェライト磁石・ボンド磁石概要

  (2).各種永久磁石の磁気特性と特徴

    a.希土類磁石:NdとSm焼結磁石&ボンド磁石:特性・特徴とプロセス

    b.希土類磁石:粉末焼結法以外の製法による希土類磁石

    c.フェライト磁石:特性・特徴とプロセス

  (3).永久磁石使用上の注意点-保磁力との関係

    a.減磁(熱減磁、組込み減磁、逆磁場減磁)と経時変化(温度と形状)

    b.着磁:静磁場とパルス磁場

 

3.永久磁石磁気回路の基礎

  (1).電気回路と磁気回路:類似点と相違点

  (2).磁気回路の基礎方程式:Maxwell方程式(Ampereの法則とガウスの法則)

  (3).磁気回路設計において考慮する点

    a.磁石反磁場と磁石パーミアンス、磁石単体の作る磁場

    b.ヨーク磁性材(軟質磁性材)の特性と特徴

 

4.永久磁石磁気回路の設計-パーミアンス法とモータ設計

  (1).パーミアンス法での磁気回路計算の基礎と手順

  (2).パーミアンス法による簡単な磁気回路解析例

  (3).パーミアンス法によるモータ設計のポイントと事例

 

5.永久磁石磁気回路の有限要素法による設計の手順と実例

  (1).モータ路設計・シミュレーション

    a.モータ設計の手順について

    b.モータ設計のポイント(減磁場、過電流、反磁場)

    c.渦電流と減磁シミュレーションの実際と連成解析

  (2).各種モータ・アクチュエータへの解析事例_連成解析含む

 

6.各種機器への応用・例

  (1).車載用モータ・アクチュエータ機器_連成解析含む

  (2).産業用アクチュエータ機器

  (3).電子機器

 

7.参考資料;磁気単位と用語

  (1).磁気単位について

    a.単位換算表

    b.各単位系と長所・短所について

  (2).磁気関係主要用語

  (3).希土類原料の現状_地政学的課題

キーワード 磁性材料 永久磁石 磁気特性 磁化 磁束密度 保磁力 反磁場 熱減磁 経時変化 着磁 磁石磁気回路 磁気回路設計 パーミアンス法 有限要素法 モータ設計 磁気ヒステリシス曲線 渦電流シミュレーション 有限要素法 FEM 
タグ モータ回路設計磁石・磁性材料自動車・輸送機車載機器・部品電装品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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