アクティブノイズコントロール(ANC)技術の基礎と騒音対策への応用

~ 適応信号処理の基礎、ANCの制御アルゴリズム、課題と対策(消音領域・制御における因果性・スピルオーバー)、ANCの適用例 ~

・ベースとなる信号処理や制御アルゴリズムなどANCの基礎から修得し、応用するための講座!

・ANCの基本構成や実装上の課題と解決法、適用例を学び、ANCを適用した騒音対策に活かそう!

講師の言葉

 騒音を音で制御するアクティブノイズコントロールは現在ではノイズキャンセル機能付きヘッドホンや自動車などに適用され、我々の日常生活において必要不可欠なものとなっています。一方で、騒音問題は我々の生活のいたるところで未だに発生しており、そのような場面にアクティブノイズコントロールが浸透していないのも事実です。このように一部の限られた商品においてのみ適用され、多くの必要な場面には未だ適用されていないのには、アクティブノイズコントロールの実装上におけるさまざまな課題と関連しています。

 本講義ではアクティブノイズコントロールの基礎から応用さらには最新のトピックまでを網羅的に丁寧に説明します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年11月07日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備ソフト・データ・画像・デザイン
受講対象者 ・自動車、機械、電子機器、建設、環境、造船・鉄道、医療機器の研究、開発に携わる技術者の方
・アクティブノイズコントロールについて基礎から学びたい方、製品に導入したい方
予備知識 ・大学初年度程度の数学(微積分、ベクトル・行列、確率・統計)を学んでいる技術者の方であれば、特別な専門知識は不要です
修得知識 ・適応信号処理の基礎知識
・アクティブノイズコントロールの基礎知識ならびに最新のトピック
・アクティブノイズコントロールの応用方法
プログラム

1.信号処理および適応信号処理の基礎

  (1).システム同定問題(フォワードモデリングとインバースモデリング)

  (2).数学的準備(定常過程、エルゴード性、相関)

  (3).Wiener Hopf方程式および誤差特性曲面

  (4).最急降下法

  (5).LMSアルゴリズムとNLMSアルゴリズム

 

2.アクティブノイズコントロールの概要

  (1).騒音対策とアクティブノイズコントロール

  (2).アクティブノイズコントロールの技術経緯

  (3).アクティブノイズコントロールの基本原理

  (4).アクティブノイズコントロールの基本構成

    a.フィードフォワード制御

    b.フィードバック制御

  (5).アクティブノイズコントロールの分類(グローバルコントロールとローカルコントロール)

 

3.アクティブノイズコントロールにおける制御アルゴリズム

  (1).広帯域フィードフォワード制御

    a.制御構成

    b.FXLMSアルゴリズム

    c.二次経路の推定手法とモデル化誤差の影響

    d.二次経路モデルを必要としないアルゴリズム

  (2).狭帯域フィードフォワード制御

    a.制御構成

    b.SANアルゴリズム

  (3).適応フィードバック制御

    a.制御構成

    b.IMC構成におけるFXLMSアルゴリズム

    c.二次経路モデルの影響

  (4).マルチチャネルシステム

    a.マルチチャネルフィードフォワード制御

    b.マルチチャネルフィードバック制御

 

4.アクティブノイズコントロールにおける課題と最近の取り組み

  (1).消音領域(ZoQ)に関わる課題と取組み

    a.消音領域の大きさ

    b.バーチャルセンシング

  (2).因果性に関わる課題と取組み

    a.フィードフォワード制御における因果性問題

    b.オーバーサンプリング技術とFPGA実装による解決法

  (3).スピルオーバーに関わる課題と取組み

    a.スピルオーバーの原理

    b.パラメトリックスピーカの原理

    c.パラメトリックスピーカを利用したスピルオーバーの回避

 

5.アクティブノイズコントロールの適用例

  (1).ヘッドレストへの応用

  (2).窓への応用

  (3).枕への応用

  (4).保育器への応用

  (5).MRIへの応用

  (6).遮音壁への応用

  (7).自動車への応用

キーワード ウィーナー・ホップの方程式 最急降下法 LMS NLMS FB制御 FF制御 広帯域フィードフォワード制御 狭帯域フィードフォワード制御 適応フィードバック制御 マルチチャネルシステム 消音領域 ZoQ スピルオーバー パラメトリックスピーカ
タグ 信号処理振動・騒音制御
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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