残留応力の基礎と評価手法および残留応力の積極的な利用技術と対策方法

〜 材料力学の基礎とひずみ・残留応力の計測方法・損傷事例とその対策 〜

・機器の健全性確保に必要不可欠な残留応力に対応する技術を習得する講座

・残留応力に対して実践的な対策をして、機器の高信頼性・長寿命化を実現しよう!

講師の言葉

 昨今の材料開発技術はめざましいものがあり、従来の金属材料から高強度プラスチック、セラミックス、炭素繊維などの複合材料、溶射、表面改質など高強度材の実用化が進んでいる。高強度材は内部応力(残留応力)も大きくなり、残留応力を積極的に運用すれば高性能部材にもなり得るし、設計で想定した外部応力に残留応力が加算された想定外の応力負荷で不具合の発生要因にもなる。
 さらに機械加工過程で機械加工精度向上にも残留応力の管理・把握が重要である。また、使用過程で残留応力が発生する場合もあり、部材の健全性評価、余寿命診断においても残留応力の評価は必要不可欠なものである。 
 本講義では、この残留応力の基礎的な技術背景、不具合事例、積極的利用例などの紹介と、残留応力の計測原理・計測方法や最近の計測技術について解説し、残留応力の課題について実践的に対応できることを目標とする。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年06月20日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備加工・接着接合・材料
受講対象者 ・機械、構造物ほか関連企業の設計者・技術者・製造部門・溶接部門の担当の方・研究者 ・残留応力を利用している方、残留応力が問題になっている方、残留応力を計測している方、残留応力を問題にしている方など
予備知識 ・実務に携わっている方であれば特に必要ありません。基礎的に分かりやすく解説します ・材料力学の基礎、材料工学の基礎
修得知識 ・残留応力の基礎から応用まで、対策方法、計測方法など体系的に基礎知識が修得できる。特に実機での残留応力評価手法が選択できるようになる。
プログラム

1. 残留応力の基礎と背景 
  (1). 残留応力とは
  (2). 残留応力の管理と運用
  (3). FEM等数値解析による手法との比較

 

2. 材料力学の基礎とひずみ計測方法
  (1). ひずみの定義
  (2). 応力の定義
  (3). 応力とひずみの関係
  (4). 弾性変形と塑性変形の関係
  (5). ひずみ・応力の計測方法

 

3. 応力開放法による残留応力の計測法
  (1). 切断法
  (2). 穿孔法(ASTM E837-13a)
  (3). DHD法
  (4). その他の方法、(Ring Core法,Slitting法,Contour法)

 

4. X線応力計測法とその他非破壊計測法
  (1). X線による応力計測方法の原理
  (2). X線計測方法の実施例と最近の計測装置
  (3). その他の非破壊計測方法(放射光、中性子線、材料物性等)

 

5. 残留応力の利用と損傷事例および対策
  (1). 残留応力の利用方法
  (2). 残留応力による損傷事例とその対策(応力除去方法など)

 

6. まとめと質疑応答

キーワード 残留応力 材料力学 応力 応力開放法 切断法 穿孔法 DHD法 Ring Core法 Slitting法 Contour法 応力計測 
タグ 金属金属材料プラント機械機械要素自動車・輸送機
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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