プラスチック材料の破面解析、寿命予測、加速試験と条件設定

〜 破損トラブルの事例と対策、破壊データのワイブル統計解析、不具合再発防止のための技術と仕組み 〜

・破損不具合が発生した際の破面解析から再発防止に至る一連の対応が網羅的に修得できる特別講座

・プラスチック破損原因の究明と再発防止のためのシステムを構築し、信頼性の高い製品開発に活かそう! 

講師の言葉

 プラスチックの破損トラブルは、製造メーカの信用・信頼を著しく傷つけるが、その破損原因を究明し再発防止のためのシステムを構築すれば、競合他社を凌駕する技術と仕組みを確立することが可能である。
 プラスチック部品の破面解析は、その部品が破損するに至った原因と、破損の経過が刻み込まれており、これが破損原因の解明に重要な手がかりを与えてくれる。
 また、適切な破面解析により、その後に実施する原因究明や再現試験への移行が容易となるが、材料・製品設計・成形・製品評価等の知識が豊富でなければ一刻を争う不具合対応に支障をきたす。
 本講座では、破損不具合が発生した際の破面解析から再発防止に至る一連の対応内容について解説しているので、関連不具合が発生した際には是非、本講座内容を参考にしていただけたら幸甚である。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年05月08日(月) 13:00 ~ 17:00
  • 2017年05月09日(火) 09:30 ~ 16:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備加工・接着接合・材料品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・プラスチック製品・材料の研究開発者 ・プラスチック製品の設計・製造担当者 ・プラスチック製品の試験評価・品質保証業務に従事している方
予備知識 ・特に必要ありません。基礎から解説します
修得知識 ・プラスチック製品・材料の破面の種類と破損に至った履歴の掌握 ・高分子材料の劣化寿命予測手法 ・高分子材料における劣化加速試験の進め方・条件設定の指針 ・不具合再発防止のための技術と仕組み面での構築すべき内容
プログラム

1.プラスチック材料の破面解析や寿命予測に取り組むための基礎・概要
  (1).破面解析の概要
  (2).樹脂製品の劣化現象と入力因子の対比
  (3).高分子の劣化反応
  (4).高分子材料の劣化寿命予測と劣化加速の対応可能項目
  (5).不具合原因〜再発防止に至る取り組みの流れ
  (6).寿命予測(アレーニウス&ラーソンミラー法)の概要
  (7).重回帰分析結果の展開

2.破損トラブルの事例と対策
  (1).ソルベントクラック
  (2).環境応力割れ 
  (3).クリープ破壊
  (4).疲労破壊
  (5).成形加工が原因の破壊
  (6).ストレスクラック

3.破面解析
  (1).破壊モードの判定フロー
  (2).破壊モード別・応力と破壊までの経過時間
  (3).破面解析
    a.クレーズ
    b.ボイドとフィブリル
    c.静的破壊
    d.衝撃破壊
    e.脆性破面
    f.延性破面
    g.ストレスクラック
    h.ソルベントクラック
    i.環境応力割れ
    j.クリープ破面
    k.疲労破面
    l.シェブロンパターン
    m.ビーチマーク
    n.脆性ストライエーション
    o.静的延性破面
    p.ティアライン
    q.スティックスリップ
    r.ミラー状パターン
    s.リバーパターン
    t.ディンプルパターン
    u.フィブリルパターン
    v.フレーク状パターン

4.破壊メカニズム
  (1).ソルベントクラック
  (2).環境応力割れ
  (3).クリープ破壊
  (4).疲労破壊
  (5).ストレスクラック
  (6).破壊靭性
  (7).延性破壊と脆性破壊の決定因子

5.環境因子によるプラスチックの劣化
  (1).紫外線
  (2).熱
  (3).加水分解
  (4).銅害
  (5).溶媒和

6.樹脂製品が破損不具合を発生した際のチェック表
  (1).材料組成
  (2).材料の特性
  (3).設計
  (4).成形
  (5).輸送
  (6).組立
  (7).市場環境
  (8).製品の使われ方

7.劣化対策
  (1).ソルベントクラック
  (2).環境応力割れ
  (3).クリープ破壊
  (4).疲労破壊
  (5).加水分解
  (6).紫外線劣化
  (7).熱劣化
  (8).割れトラブルの原因と対策

8.発生応力の計算
  (1).厚肉円筒
  (2).薄肉円筒
  (3).プレスフィット
  (4).肉厚設計
  (5).コーナーRと衝撃強度

9.破壊データのワイブル統計解析
  (1).分布図による方法
  (2).最尤法
  (3).変動係数・CVからのアプローチ

10.再現試験
  (1).ルベントクラック
  (2).境応力割れ
  (3).リープ破壊
  (4).労破壊

11.解析ツール
  (1).破損・破壊原因調査のための使用機器
  (2).破損・破壊原因調査のための抜け・漏れ防止チェック表

12.劣化寿命予測
  (1).アレーニウス法による寿命予測式の設定
  (2).ラーソンミラー法による寿命予測式の設定
  (3).重回帰分析の方法と手順

13.劣化寿命予測の事例
  (1).ソルベントクラック
  (2).クリープ破壊
  (3).加水分解
  (4).疲労破壊
  (5).熱劣化
  (6).吸水性樹脂の吸水率

14.劣化加速試験条件の設定方法
  (1).製品におけるクリープ促進条件
  (2).試験片におけるクリープ促進条件
  (3).製品における熱劣化加速条件
  (4).劣化加速試験条件設定フロー
  (5).上限となる促進条件設定の見極め

15.ラーソンミラー・マスターカーブの把握によるデータのチェック方法
  (1).マスターカーブが屈曲する場合
  (2).マスターカーブから一部のデータが外れる場合
  (3).各温度水準データが1本のマスターカーブを構成しない場合
  (4).一温度水準がマスターカーブから外れる場合

16.劣化加速条件設定のための対象製品の温湿度測定方法
  (1).測定機器と測定方法
  (2).温湿度の測定事例
  (3).測温データの処理と活用方法の流れ
  (4).寿命予測のための絶対湿度の算出
  (5).絶対湿度データを用いた重回帰分析事例

17.破損不具合の再発防止
  (1).不具合対策のポイント
  (2).再発防止のための管理帳票類
  (3).再発防止の水平展開

キーワード 破面解析 寿命予測 破損不具合 アレーニウス ラーソンミラー法 ソルベントクラック 環境応力割れ クリープ破壊 ストレスクラック クレーズ シェブロンパターン ビーチマーク 脆性ストライエーション ティアライン スティックスリップ 加水分解 紫外線劣化 熱劣化 発生応力 ラーソンミラー・マスターカーブ
タグ プラスチック寿命予測信頼性試験・故障解析高分子破面解析疲労複合素材
受講料 一般 (1名):70,400円(税込)
同時複数申込の場合(1名):64,900円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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