エンジン熱効率改善技術の基礎と希薄燃焼・高圧縮比実現のポイント 〜個別相談付〜

〜 エンジン燃焼の基礎技術、高圧縮とノッキング対策、ヒートマネジメント・熱損失低減法、HCCI燃焼実現のポイント 〜

  • 熱効率50%達成に向けて注目される次世代エンジン技術について、豊富な実務経験と研究成果に基づき解説する講座!
  • エンジンの燃焼効率を高める新技術を体系的に学び、燃費の大幅改善を実現し、排ガス抑制に対応しようそう!

講師の言葉

 最近、電気自動車や燃料電池車が次世代自動車の主流を占めるのではという報道がなされていますが、それぞれの技術的難易度のみならず、インフラ整備など先進国においてさえも解決すべき課題が依然多い一方、年間一億台近い新車販売台数のうち新興国が60%以上を占めているのも事実です。ディーゼルエンジンは燃費の更なる改善と合わせてクリーン化と低コスト化が重点課題である一方、ガソリンエンジンにおいては燃費の大幅改善が急務となっており、今後は化石燃料のみならずカーボンフリー燃料等への多様化を考えることとあわせ、さらなるエンジン効率の向上が重要となってきています。

 本セミナーでは、エンジンの基本を理解して頂き、その上で、エンジン改良において考慮すべき技術課題を、エネルギーの損失という観点で整理し、将来の熱効率50%に向けた最新技術としてキーとなりうる希薄燃焼、高圧縮比燃焼実現に向けての対応技術、さらには高膨張比サイクル、可変圧縮比を実現するシステム技術およびヒートマネジメント技術についてわかりやすく説明します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年05月16日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・エンジン、自動車、関連部品開発メーカの技術者の方
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンの理論と実際の解説により、それぞれのエンジン燃焼の基礎を理解することができる ・ガソリンエンジンにおいて、各種新規技術が燃費・出力性能・排気改良にどのように役立ってきたかを理解し、それぞれの技術内容を、理屈をふまえたうえで習得できる ・熱効率50%達成に向け、今後必要となるキー技術およびそれぞれを実現する上での課題および難易度を学ぶことができる
プログラム

1. エンジン開発の基礎

  (1). ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの構造の違い

  (2). エンジンのサイクル理論と熱効率

    a. オットーサイクル(ガソリンベース)

    b. サバテサイクル(ディーゼルベース)

  (3). エンジン内のエネルギー損失

    a. 冷却損失

    b. 排気損失

    c. ポンピング損失

    d. 機械損失の割合と低減手段の概要

2. ガソリンエンジンの基礎技術

  (1). ガソリンエンジンの燃焼の基本

    a. 混合気形成(空気流動、噴霧)

    b. 火炎伝播空燃比と排出ガス成分

  (2). ガソリンエンジンの先端技術開発

    a. 直噴

    b. 可変動弁系

    c. 希薄燃焼(均質、成層)

    d. 点火システム

    e. 3元触媒等

3. 代替燃料車の技術開発

  (1). CNG車対応(バイフューエルシステム)

  (2). FFV対応(フレックスフューエルビークル E100/E85)

  (3). ハイブリッド車用エンジンの技術開発

    a. アトキンソンサイクル(高膨張)、クールドEGR等

  (4). 各種動力源(各種エネルギー)におけるWell to WheelによるCO2の考察

4. エンジンの熱効率改善技術

  (1). 燃焼技術のトレンド(特許調査から)

    a. 希薄燃焼、HCCI、PCCI、ガソリン高圧縮、ディーゼル低圧縮での出願数が多い

  (2). 高圧縮比化 〜ノッキング発生メカニズムとその対応〜

    a. 圧縮比とノックの関係

    b. 点火システム強化

    c. 圧縮比と乱れと燃焼速度の関係

  (3). 可変圧縮比 〜燃費と出力性能の両立〜

    a. 燃費改善効果

    b. 各種可変方式

  (4). ヒートマネジメント 〜熱損失の低減あるいは有効活用〜

    a. シリンダ壁断熱とアトキンソンサイクルの活用による熱効率改善

    b. ヒートパイプ活用による低温時機械損失の低減

  (5). 過給スカベンジング 〜バルブオーバーラップ間の掃気〜

    a. アトキンソンの充填課題である全負荷性能低下の改善

    b. 高圧縮比化に伴うノック発生の抑制

5. HCCI燃焼(予混合圧縮着火エンジン)

  (1). ガソリンエンジンからHCCIへのアプローチ

    a. 超リーンバーンでのHCCIでの課題(着火不能、異常燃焼発生の原因と対応)

  (2). ディーゼルエンジンからHCCIへのアプローチ

    a. 大量クールドEGRによるLTC(Low Temperature Combustion)の実現と領域

6. 質疑、個別相談

キーワード エンジン熱効率 冷却損失 排気損失 ポンピング損失 機械損失 混合気形成 火炎伝播空燃比 希薄燃焼 シリンダ壁断熱 アトキンソンサイクル ヒートパイプ HCCI 超リーンバーン
タグ 機械自動車・輸送機
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日