快適性の測定・計測技術と製品開発への応用・事例

〜 製品の使用感評価への応用、自動車運転時の眠気検知、覚醒度維持向上システム、着るだけで心拍を計測できるスマートセンシングウェア 〜

快適性を客観的かつ定量的に推定し、製品開発へ応用するための講座

・研究開発事例を通して快適性の測定と活用方法を修得し、製品開発へ効果的に応用しよう!

講師の言葉

<第1部>
 人にとって快適な使用感が得られる製品開発や快適な環境を提供するためには、製品使用時や環境からの刺激に対し、その快適性を客観的かつ定量的に推定することが必要です。有力な手段の一つが生体信号測定と解析です。
 この講義では、心電図、呼吸、筋電図など比較的簡便に測定できる生体信号で、何が推定でき、どのような応用が可能かを、できるだけ多くの活用事例で紹介します。特に、生体信号からリアルタイムで生体状態を推定し、自身の生体信号のリズムを活用して生体状態を快適な方向へ導くバイオフィードバック、及び、モーションキャプチャと組み合わせて身体状態を分かり易く伝える統合解析システムなど独自性の高い研究事例も紹介します。

<第2部>
 快適性を数値化する快適性評価技術の概要を紹介します。たとえば、発汗マネキンを使ってむれ感を数値化する技術、有限要素法を使った衣服圧シミュレーション技術、リラックスしているかどうかを評価する心理・生理計測技術などを紹介します
 さらに、その技術の一つの生理計測技術を発展させた商品開発事例を紹介します。具体的には、リラックスしやすいファブリック製品「メンタルバランス?」、心電図から自動車の運転中の眠気を検知するシステム、ストレッチャブル導電性ペーストを使った着るだけで心拍を計測できるスマートセンシングウェア?」などについて紹介します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年10月19日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 研究開発・商品開発・ ビジネススキル
受講対象者 ・自動車、家電、情報機器、ヘルスケア、医療機器、福祉機器、住宅設備、繊維製品、日用品、化粧品、玩具ほか快適性に優れる製品開発や快適な使用感・環境づくりに関心のある企業の方 ・産業界で製品開発、新製品や新規事業企画、製品や生活環境評価に生体信号や人間工学の考え方を活用してみたいと考えている方
予備知識 ・特にありません
修得知識 ・快適性を評価する技術の構築方法、および、その技術を展開する方法  事例を紹介しますので、ご自分の研究・開発への活用のイメージを持っていただきやすいと思います ・生体信号の測定方法と簡単な解析方法、および、製品開発や製品・環境評価への応用
プログラム

第1部 快適性の計測と活用事例

1.快適性を測るための生体信号の測定と解析
  (1). 心電図と筋電図の測定
  (2). 生体信号の測定方法と活用事例
    a.血流・血液動態・呼気の分析
    b.生体電気の測定
    c.雑音の原因と除去法
  (3). 生体信号処理の方法
    a.心電図からの拍動間隔時系列抽出
    b.心拍数1/fゆらぎによるアロマテラピーの評価
    c.筋電図の解析例
    d.脳波の解析
    e.リラクゼーション手法の比較

2.快適性を実現するための生体情報の活用事例

  (1). 人の生体情報との対話機能を有するインタフェース
    a.自動車運転時の覚醒度維持向上システム
      ・心拍同期振動刺激による覚醒度向上技術
        ・酸素飽和度上昇による覚醒度向上
        ・心拍呼吸位相同期
        ・心拍呼吸位相同期と酸素飽和度との関連
        ・眠気緩和刺激の開発
        ・自動車運転シミュレータによる運転動作時の心拍同期振動による覚醒度向上効果の評価実験
    b.心拍・呼吸時系列による眠気判定
    c.生体信号無拘束センサーの開発
      ・ シート埋め込み静電容量結合型心電センサー
      ・ウェアラブル脈波センサー
  (2). リラクセーション 精神作業負担低減への応用
  (3). 生体信号と動作の統合解析・可視化
    a.モーションキャプチャによる動作測定
      ・動作の測定方法
      ・剣道の動作分析への応用
    b.生体信号と動作の統合解析・可視化システムの概要
    c.生体信号と動作の統合解析・可視化の応用事例
      ・車のセンターパネルの設置位置の人間工学的評価
      ・姿勢変換時の生体状態推定
      ・介助動作の姿勢と筋活動の関連の可視化
  (3). 製品の使用感評価への応用
    a.グリップ表面の凹凸模様と握り心地との関連
    b.ショックレスハンマーの使用感評価
    c.自動車運転動作時の疲労感評価
    d.自動車シート着座時の疲労感評価

第2部 快適性評価技術の商品開発事例:スマートセンシングウェアなど

1.快適性評価技術の概要
  (1).熱・水分特性
    a.スキンモデル 
    b.発汗マネキン
    c.サーモラボ
  (2).肌触り
     ・KES
  (3).圧力特性
    a.衣服圧:実測
    b.衣服圧シミュレーション(数値計算)
    c.圧力分散性
  (4).生理計測
    a.心電図
    b.脳波

2.生理計測技術の活用事例
  (1).メンタルバランス?
  (2).自動車運転時眠気検出システム
  (3).スマートセンシングウェア:COCOMI?

キーワード 快適性 生体情報 生体信号処理 疲労感 バイオフィードバック 使用感 心電図 脳波 筋電図
タグ 生理・官能検査生体工学使いやすさ・ユーザビリティ人間工学自動車・輸送機
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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