機械制御の安全設計とフェールセーフ化およびトラブル対策

〜JIS B9960-1:2008 Ed4、NFPA79の解説、I/O とマンマシンインターフェイス、予測できるトラブルとその原因・対策、機械装置のリスクアセスメントと表現〜

・機械設計においてトラブルを減らし、リスクを下げるためのノウハウが修得できる講座

・国際規格に沿ったフェールセーフ化を実現し、事故やトラブルを起こさない機械設計に活かそう!

講師の言葉

 日本の産業・工作機械は機械安全について、メーカー努力と大手ユーザーからの要求に於いて高い水準に達しています。しかし、ユーザーは新しい機械だけを使用しているわけでなく、古い機械も日常的に使用しています。
 安全の意識が低かった時代の機械を、「何を改善すればトラブルが少なくなるのか」や、機械の改造を行う時に法的に新しい基準が適用され、「改造した部分と改造していない部分のある機械」はどの様にしてゆけば良いのか、現場の声を生かし設計者の思いが機械に入り、将来作業者の方が「なんで止まるの?、どうして壊れるの?」と言う事が有っても「ケガしなくて良かった」と言える機械に仕立てられる様に、技術と思いを伝えるのがこの講座です。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年02月08日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・機械、ロボット関連企業の方 ・産業及び工作機械の制御を担当される方、機械安全を学ばれる方 ・機械の保全を担当されている方、制御系の方
予備知識 ・電気回路図の記号と部品が少しわかる程度の知識があれば望ましい
修得知識 ・過去の災害や重大トラブルから法律・指令・規格が作られ、設計時に何を基準に部品を選び、どの様にすればトラブルを減らしリスクが下げられるのか、それらの流れを習得できる
プログラム

1.機械の安全志向と安全設計 (概要)
  (1). 機械設計とその部品
     a.破壊・破断
     b.カバー内の可視化
  (2). 制御設計
     a.ハードとソフト
     b.警報
  (3). 電気部品・材料
     a.電線
     b.ハード接点

2.フェールセーフと国際規格、国内法規(法規)
  (1). 工作機械の構造の安全基準に関する技術上の指針から
  (2). IEC60204-1の翻訳版JIS B9960-1:2008 Ed4の解説
     a.保護接地
  (3). NFPA79
     a.アメリカは保険に入る為にNFPA79が使われる
     b.回路保護(ヒューズの遮断容量)と事故時のエネルギー放出量
  (4). 電気設備技術基準と内線規程
     a.回路保護の視点

3.I/O とマンマシンインターフェイス (部分設計)
  (1). シーケンサー及びパソコンのI/O
     a.コモンの選択
  (2). ハード回路と動力遮断
     a.接点溶着
  (3). ソフト回路とブロック化
  (4). 操作パネル
     a.フールプルーフの考え方

4.ラインを構成する機械 (生産)
  (1). ライン情報は、何が必要か
     a.起動条件と異常
  (2). 保守時のロックアウト(施錠)
     a.他者に起動、通電などの動力エネルギー供給をさせない
  (3). 複数個所から機械の制御をする時の安全機器制御
     a.安全プラグ
     b.ドアロック
     c.動力遮断と圧抜き

5.トラブル対策 (トラブル)
  (1). 経験したトラブル(主に制御系)
     a.熱によるもの、朝一番は良いがそのうち異常がおこる (2題)
     b.フィードバック系が途切れていた
     c.設定値の誤り インバーターのVVF制御
     d.ゲリラ豪雨による工場水害
     e.落雷
     f.機器からの失火 (2題)
     g.他
  (2). その対策
  (3). 予測できるトラブルとその原因
     a.初期トラブルか経年変化のトラブル
     b.受講者の経験から

6.技術文書 (リスク低減)
  (1). 使用者に危害を及ぼす可能性
     a.警告表示
  (2). 製造者側の責任
     a.価格と安全性
  (3). 機械装置のリスクアセスメントと表現

キーワード 安全設計 フェールセーフ JIS B9960-1:2008 Ed4 NFPA79 フールプルーフ ロックアウト リスクアセスメント
タグ 安全組み込みソフト機械工作機自動車・輸送機制御
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日