ゴム材料の基礎と環境劣化メカニズム・トラブル対応事例

〜初歩から学ぶゴム材料、配合剤と留意点、環境劣化と対応、ゴム製品の応用例〜

  • ゴム材料のユーザーが知っておくべき材料、配合剤、トラブル例などについて基礎から解説する講座!
  • 製品に合わせたゴム材料の基礎知識と劣化メカニズムとその対策を知り、製品の信頼性、耐久性向上に活かそう!

講師の言葉

 ゴム材料は原料ゴム(ポリマー)に各種配合剤(架橋剤・架橋促進剤・補強剤・老化防止剤等)を混合し、適性な架橋(加硫)を行って成り立っております。
 まず、ゴムの基礎としてゴム弾性をやさしく解説し(ゴムってどんなものでしょうか)、ゴム材料で原料ゴム(ポリマー)と各種配合剤の特徴、使われ方を解説し、実用配合例をあげて説明します。各種ゴム製品は、その使用に際して種々の環境劣化に対応すべく検討され対策が成されております。ゴム材料の観点からこの各種環境(熱・低温・油・オゾン等)劣化のメカニズムとその対策について説明します。さらに、ゴム製品の自動車・ガス・水(温水)分野でのゴム材料開発時や市場発生したトラブルと対応事例についても解説をします。最後に、ゴム製品の応用例として、ゴムの表面処理、ゴムブレンドによる改質について実例をあげて説明します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年05月14日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ゴムを活用した製品を設計されている方、それらの材料関連のトラブル事例、さらに応用事例に関心のある方 ・自動車部品、電子機器、制御機器、医療機器、通信機器、重電、ゴムシート、印刷、船舶、航空、スポーツ用品などに携わる研究、設計、開発、品質担当者の方
予備知識 やさしく解説・説明を行いますので、理系高卒程度の化学の知識があれば大丈夫です
修得知識 ゴム材料(原料ゴム・配合剤)のしくみ、特徴、耐環境劣化とそれを生かした製品(材料)開発についてトラブル事例・対策も含めた理解が深まります。さらに、最近のゴム表面処理の技術内容もわかります
プログラム

1. ゴム材料について
  (1). ゴムってなんだろう
    a. ゴムとは(金属・プラスチックとの違いは)
    b. ゴムは何故伸びるの、そして縮んで元へ戻るの
    c. 架橋(加硫)とは
  (2). 原料ゴム(ポリマー)について
    a. 天然ゴム及び各種合成ゴムの特徴と使われ方
    b. 耐熱性・耐油性からみた各種ゴムの位置付けについて
  (3). 各種配合剤について
    a. 老化防止剤
    b. 補強剤・充填剤
    c. 可塑剤
    d. 架橋剤・架橋促進剤・架橋助剤
    e. 加工助剤

2. 各架橋方法とその特性及びその信頼性について

  ・ゴムの架橋(加硫)方法は、様々なものがあります。その架橋方法による特性の違い及び架橋工程での品質管理からみたポイント(最終的には製品の信頼性に係わる)について述べます。

3. 環境劣化のメカニズムとその対策について

  ・自動車・ガス・水(温水)分野についてゴム製品に及ぼすそれぞれの環境劣化メカニズムとその対策について、原料ゴム(ポリマー)と配合剤の両面から解説します、さらに各分野の要求性能(ゴムの環境劣化に強く影響する)の変遷と対応するゴム材料についても述べます。
  (1). 自動車分野
    a. 耐熱性
    b. 耐寒性
    c. 耐油性
    d. 耐オゾン性
  (2). ガス分野
    a. 耐ガス性
    b. 耐オゾン性
  (3). 水(温水)分野
    a. 耐塩素水性
    b. 耐熱(水)性

4. ゴム材料開発でのトラブルとその対応事例

  (1). 自動車分野
    a. アルコール含有燃料(バイオエタノールを含む)による膨潤大現象
    b. バイオディーゼル燃料による硬化大現象
    c. ガソリン・潤滑油添加剤によるゴム材料への影響
  (2). ガス分野
    a. 高圧ガス(CNG、水素)によるゴム材料への影響
    b. ブルームと固着(粘着)
  (3). 水(温水)分野
    a. 塩素水接触によるゴム材料表面の黒粉現象
    b. フッ素ゴム材料の膨潤大現象

5. ゴムの応用事例

  (1). ゴム表面への各種処理(材料・方法)と実用例の紹介及び説明
  (2). ゴムブレンドによる改質事例を配合・物性をあげて説明

キーワード ゴム材料 配合 環境劣化 架橋 天然ゴム 合成ゴム ゴムブレンド
タグ ゴム車載機器・部品振動・騒音電子機器
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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