設計者のための「統計的コストテーブル」による見積精度向上実践講座 ~演習付~ <オンラインセミナー>
~ コスト分析とコスト予測モデルの構築方法、分析結果の評価方法、分析精度向上のためのテクニック、データ収集・加工のポイント、分析手法の使い分けのポイント ~
・重量あたり単価から脱却し、部品仕様/諸元に基づいた根拠のある見積/査定を可能とする「統計的コストテーブル」を実践的に修得し、原価管理の精度を向上させるための講座
・過去のコストデータを統計的に分析した「統計的コストテーブル」を構築し、設計プロセスにおける見積精度を向上させよう!
・「統計的コストテーブル」を活用することで、市場の変動に迅速に対応でき、コスト削減、価格交渉力の向上、業務の標準化に役立ち、企業全体の利益向上や競争力強化に活かせます
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・WEB会議システムの使い方がご不明の方は弊社でご説明いたしますのでお気軽にご相談ください。
講師の言葉
製造業では、設計・開発段階にてコストの80%が決まると言われています。そのため、受注可否判断や設計プロセスにおける適切なコスト見積は極めて重要です。しかし、多くの企業では、コスト基準やコストテーブルが整備されておらず、過去の類似部品を基にした “属人的な勘見積” が横行しています。そのため見積精度は悪く、見積根拠も残らない状況です。基準があったとしても、“重量あたり単価” のような1変量の基準で精度は期待できません。これではコストのPDCAサイクルを回すことができず、原価管理の精度向上は望めません。
そこで過去のコストデータを統計的に分析し、「統計的コストテーブル」を構築することが有効です。部品のスペック/諸元と購入価格を統計的に分析することで、部品スペックに応じたコストを算出する基準を作ることができます。それにより重量だけでなく、形状や表面処理の有無などの項目も入ったコストテーブルを構築できます。それにより設計者の見積精度向上やコスト意識を向上させることができます。また、調達もメーカー見積に対して適切な査定ができるものさしとなります。
そのために、「部品スペック」と「購入価格」を統計的に分析する回帰分析の考え方を解説します。Excelの標準アドイン「分析ツール」を用いて、回帰分析を実践し、現場で活用できる実践的なテクニックを習得できます。難しい数式や計算などは行いません。数学や統計学の基礎知識も不要です。参考として、より発展的なAIコストテーブルやChat-GPTを用いたコストテーブル構築方法なども解説いたします。
セミナー詳細
| 開催日時 |
- 2026年03月05日(木) 10:00 ~ 17:00
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| 開催場所 |
オンラインセミナー |
| カテゴリー |
オンラインセミナー、電気・機械・メカトロ・設備、品質・生産管理・ コスト・安全 |
| 受講対象者 |
・製造業における設計・開発部門、調達部門、予算立案部門、見積部門、原価企画部門の方 |
| 予備知識 |
・製造業の業務知識は必須となります
・統計学や数学の知識は不要です
・統計の基本的な考え方を扱いますが、計算を行うことはしません
・Excel標準アドイン機能を用いた演習を行いますので、Excelを利用できるPCのご準備をお願いします |
| 修得知識 |
・統計を用いた価格分析の考え方がわかる
・見積/査定精度を向上させるコストテーブルの考え方がわかる
・重量あたり単価から脱却し、部品仕様/諸元に基づいた見積/査定が可能
・回帰分析の基本的な考え方を理解できる |
| プログラム |
1.設計見積や、調達査定の難しさ
(1).根拠が残らない属人的な勘見積の問題点
(2).重量あたり単価での評価の問題点
(3).受注可否判断の見積精度が上がらない
(4).設計者のコスト意識を高められない
2.過去データを分析したコストテーブルの重要性
(1).構造的コスト分析と統計的コスト分析の違い
(2).部品スペック(諸元)とコストを分析する
(3).統計的コストテーブルでコストを予測する
3.統計的コストテーブルの実践(Excel演習)
(1).コスト分析とコスト予測モデルの構築方法
a.データからコストの予測式を作るとはどういうことか
b.重回帰分析の基本的な考え方
(2).分析結果の評価方法
a.4つの指標と2種類のグラフで分析結果を評価
・補正R2、残差率、P値、係数の符号など
b.多重共線性を理解する
c.多重共線性を回避する分析手順
(3).分析精度向上のためのテクニック(Excel対応可能な範囲)
a.外れ値対応、データ分割対応
b.分布が歪んでいる場合の対数変換
c.非線形への対応(n乗項、交差項)
(4).データ収集・加工のポイント
a.品目選定方法のポイント
b.分析項目を洗い出すポイント
・部品諸元、価格項目、近年の物価高などの要因の整理方法
c.分析できるように項目を加工・整形するポイント
4.統計的コストテーブルの活用例
(1).引合や受注可否での見積精度向上
(2).予算立案の精度向上
(3).設計見積の精度向上と設計のコスト意識向上
(4).調達査定の精度向上(重量あたり単価から脱却)
5.(参考)応用的な活用方法
(1).機械学習(AI)コストテーブルの構築
a.重回帰(ステップワイズ)、正則化回帰、SVRなど
b.決定木系の回帰モデル
c.分析手法の使い分けのポイント
(2).ChatGPTを用いた分析方法
(3).価格以外の予測モデルの応用例
a.工数・質量・ケーブル長など
6.まとめ
(1).運用・定着に向けた進め方のポイント
(2).統計データと正しく向き合うための考え方
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| キーワード |
設計見積 調達査定 構造的コスト分析 統計的コスト分析 部品スペック 重回帰分析 多重共線性 対数変換 回帰モデル 予測モデル
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| タグ |
AI・機械学習、コストダウン、業務改善、原価・財務・会計、調達、統計・データ、機械、機械要素、車載機器・部品、設計・製図・CAD |
| 受講料 |
一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
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| 会場 |
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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