精密計測技術の基礎と精度向上およびAI・機械学習応用のポイント <オンラインセミナー>
~ 精密計測の基準と自律校正、精密角度計測の基礎と精密位置決めへの応用、光を用いた精密計測の実践ポイント、幾何形状と表面性状の計測・評価技術、機械学習による精度向上への応用 ~
・精密位置決めや精密加工のコア技術である精密計測技術の計測精度向上ノウハウを修得し、製造機械・製造現場に応用するための講座
・精密計測の基礎から各種計測技術の原理と実践のポイントや最新のAI・機械学習の適用までを網羅的に修得し、正確な計測を効率的に実践するためのセミナー!
※書籍『精密計測学』(ISBN:978-4254201789)を配布します
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講師の言葉
精密計測学は物体の形と動きの計測を中心に扱う学問であり、科学技術全般および製造現場を支える重要な基盤学術分野である。精密計測にとって、精度向上が永遠のテーマであり、また製造現場においては、精密計測の高効率化とロバスト性も強く求められる。一方、関連技術の急速な発展に伴い、各種精密測定機の性能が格段に向上してきている。また、自律校正法に代表されるような知的精密計測の手法も種々開発され、さらに人工知能(AI)と機械学習を取り入れることで、精密計測の分野で新たな可能性を見出している。
本講義では最先端精密計測技術を取り上げ、焦点を絞りながら丁寧に解説する。
1章ではアッベの原理など、その基本となる精密計測学の原理原則や計測標準と自律校正技術について解説する。
2章では、角度の定義、角度標準と精密角度計測の基本原理の解説とともに、市販センサによる工作機械向け精密位置決め装置の回転運動誤差評価や、角度センサを利用した精密平面形状評価などの実例を紹介する。
3章では、精密計測の分野で広く活用される光学的手法について解説する。技術者が日頃使用している測定器が「なぜ」「どのように」測れるのかを理解するため、光学の基礎から各種光学計測器の計測原理や特性、実務で正しく活用するためのポイントまで解説する。
4章では、ものづくりにおける幾何公差と表面性状・表面粗さの計測の意義、図面指示の概要からデータサイエンス、実務で役立つ知識まで解説する。また、計測データの処理方法では、データサイエンスやAI・機械学習の基礎となる移動平均法について解説する。
5章では、光計測やイメージング分野でも応用可能性の広がる機械学習やAIの適用について検討するため、従来の計測技術にAIや機械学習を取り入れるための基本的な手法と考え方に加え、革新的な測定アプローチの最新動向を解説し、今後の展望についても議論する。
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セミナー詳細
開催日時 |
- 2025年10月28日(火) 10:00 ~ 16:30
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開催場所 |
オンラインセミナー |
カテゴリー |
オンラインセミナー、電気・機械・メカトロ・設備、加工・接着接合・材料 |
受講対象者 |
・精密加工、半導体加工、自動車、精密機械、光学機器、FA・ロボティクス、マイクロ・ナノテクノロジーなど、精密計測を必要とする分野の技術者
・新入社員、別の部署や業界から異動してきた方など、精密計測技術の初学者の方
・精密計測に機械学習の応用を考えている方
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予備知識 |
・特に必要な予備知識はありませんが、機械工学に関する一般的な知識があると良い(2章)
・高校卒業程度もしくは大学の基礎科目程度の数学・物理の知識があると良い(4章)
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修得知識 |
・精密計測に関する体系的な基本知識の全般
・精密位置決め、精密加工など関連分野への応用手法についても俯瞰することができる
・実際の現場や企業での研究で測定する際に留意すべき点、精度を上げる方法などのノウハウ
・光計測やイメージング技術における機械学習の考え方と応用方法
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プログラム |
1.精密計測の基準と自律校正
(1).精密計測の基準
a.国際単位系
b.校正とトレーサビリティ
c.精密計測用標準器
(2).精密計測の座標系
a.直交座標測定系
b.極座標測定系
c.三角測量系
d.多辺測量系
(3).誤差要因
a.アッベ誤差
b.熱変形
c.力による変形
(4).自律校正法
a.マルチステップ法
b.マルチプローブ法
c.ハイブリッド法
2.精密角度計測の基礎と精密位置決めへの応用
(1).角度の定義と角度標準
(2).角度の計測手法
a.円周分割法
b.正弦原理法
(3).角度測定機
a.ロータリエンコーダ
b.レーザ干渉変位計
c.オートコリメータ
(4).実際の測定事例:精密1軸リニアスケールの回転運動誤差計測
(5).精密角度計測の最先端
a.3軸レーザオートコリメータ
b.フェムト秒レーザオートコリメータ
3.光を用いた精密計測の基礎と実践のポイント
(1).光干渉計の基礎
a.光干渉計の基本原理
b.変位計測
c.距離計測
d.平面計測
(2).マシンビジョンへの応用
a.透視投影モデル
b.ステレオ法
c.飛行時間測定法
d.縞歪み法
(3).光学顕微鏡の実践的活用のポイント
a.光学顕微鏡の基礎的校正要素
b.光学顕微鏡に関する基礎用語
c.合焦点顕微法
d.クロマティック共焦点顕微法
e.白色干渉法
4.幾何形状と表面性状の計測・評価の基礎と実践のポイント
(1).幾何公差と表面性状・表面粗さの計測の意義と図面指示の概要
(2).精密計測を実現するための知識と実践
a.移動平均法:データサイエンス、AI・機械学習の理解・学習の基礎
b.触針先端による不確かさ:精密計測を実現するためのノウハウ
c.生産現場で役立つ表面性状・表面粗さ測定のコツ
5.機械学習による計測精度向上への応用
(1).光計測・イメージング技術
a.光計測・イメージング技術の基礎
b.測定精度と測定不確かさ
(2).機械学習の基礎
a.機械学習の概要
b.機械学習の推定精度(推定不確かさ)
(3).機械学習の光計測・イメージング技術への応用
a.測定不確かさと推定不確かさの関係
b.機械学習でできること 〜光計測・イメージング技術への応用〜
(4).DXに向けた取組み
a.DXの世界的な最新動向
b.今後の技術動向と展開
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キーワード |
超精密計測 光計測 光学 精度向上 角度計測 距離計測 光学顕微鏡 幾何形状 表面性状 表面粗さ 機械学習 AI 精密加工 微細加工 精密位置決め技術 ステージ 3次元計測 |
タグ |
AI・機械学習、精密機器・情報機器、イメージセンサ、カメラ、コントローラ、レーザ加工、金型、センサ、金属加工、成形加工、精密加工・組み立て、プラント、切削・研削、モータ、ロボット、位置決め、機械、機械要素、計測器、光学、車載機器・部品、設計・製図・CAD、精密機器、設備、電子機器 |
受講料 |
一般 (1名):52,800円(税込)
同時複数申込の場合(1名):47,300円(税込)
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会場 |
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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