システム開発における実践的な「デスマーチ・プロジェクトへの対処法」とそのポイント <オンラインセミナー>
~ 「機能の優先順位付け」、「品質レベルの優先順位付け」、「精度の高い見積もり」、「発注側との擦り合わせ」、「トリアージュによる機能と品質レベルの取捨選択」 によるデスマーチ・プロジェクト対抗策 ~
・プロジェクト・マネージャが一人でできる究極のデスマーチ・プロジェクト対抗策を実践的に修得できる特別講座
・「要求仕様定義時の機能の優先順位付け」「見積もり技法」「実装する機能の取捨選択」「品質レベルの選択」によるデスマーチ・プロジェクト対抗策を修得し、プロジェクトを成功させよう!
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講師の言葉
例えば、6月1日にプロジェクトが立ち上がり、上司から「発注側からの要望で、必ずボーナス商戦開始の12月1日に出荷しろ」と厳命された。開発規模を見積もると、割当てられた12人のプログラマでは12カ月かかることが分かった。20人に増員しても9カ月を切れない。上司にそう言うと、「できないという答えは聞きたくない。それを工夫するのが君の任務だ」「やりもしないで、出来ないと言うな」と一蹴され、反論できずに引き下がった。結局、上層部に押し切られ、半年間、20人で残業、休日出勤をしたが、9カ月経っても完成しない……。
これが典型的な「デスマーチ・プロジェクト」。世界のほぼすべてのソフトウェア開発プロジェクトがデスマーチ化している。
上層部や発注側の理不尽な要求に、どう理論武装して、どう立ち向かうか? どうすれば、発注側と開発側の双方が満足できるか? これが本セミナーのテーマである。
デスマーチ対策の基本は、(1).要求仕様定義フェーズでの機能の優先順位付け、(2).品質レベルの優先順位付け、(3).精度の高い見積もり、(4).発注側との擦り合わせ、(5).トリアージュによる機能と品質レベルの取捨選択の5つ。これにより、プロジェクトの開発エンジニアを巻き込まず、プロジェクト・マネージャが一人で対抗することが可能になる。
(1)要求仕様定義フェーズでの機能の優先順位付け
要求仕様定義フェーズで、実装する機能を「必須」「必要」「希望」の3つに優先順位をつけ、それぞれを50%以下、30%以上、20%以上にする。これにより、「工学的な手抜き(開発量の削減)」が可能になる。
(2)品質レベルの優先順位付け
機能ごとに、品質レベルを「全部の正常系と異常系の一部の検証」「全部の正常系、異常系と、一部の組合せ系の検証」「正常系、異常系、組合せ系の全てを検証」の3つに優先順位をつけ、20%以上、30%以上、50%以下にする。これにより、「工学的な手抜き(テスト工数の削減)」が可能になる。
(3)精度の高い見積もり
「ステップ数見積もり」「FP(ファンクション・ポイント)試算法)」「過去の類似プロジェクトからの見積もり」の3手法を同時に適用し、スケジュールと工数(人月)を見積もる。また、「SLIM」により「最短開発時間」を計算する。
(4)発注側との擦り合わせ
発注側の見積もりと開発側の見積もりが合わない場合、「最短開発時間」を示して、この時間より短い期間では開発は不可能であることを提示し、納期(開発スケジュール)と実装する機能のどちらを優先するかを擦り合わせる。
(5)トリアージュによる機能と品質レベルの取捨選択
開発スケジュールの優先順位が高いなら、優先順位に応じて実装する機能を取捨選択し、また、品質レベルも選択する。
プロジェクト・マネージャは、毎週、進捗の把握、見積もりを実施し、開発スケジュールと工数を管理する。
本講座では、「ステップ数見積もり」「FP試算法」「SLIM」「機能と品質の優先順位付け」について詳細を実践的に解説し、デスマーチ・プロジェクトに対抗できる知識と能力を習得する。
セミナー詳細
開催日時 |
- 2024年08月22日(木) 10:30 ~ 17:30
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開催場所 |
オンラインセミナー |
カテゴリー |
オンラインセミナー、ソフト・データ・画像・デザイン、品質・生産管理・ コスト・安全 |
受講対象者 |
・ソフトウェア開発経験のあるプログラマ
・プロジェクト・マネージャ
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予備知識 |
・ソフトウェア開発の常識的な知識と経験(基本情報処理技術者程度)
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修得知識 |
・デスマーチ・プロジェクトに正面から対抗できる知識と能力
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プログラム |
1.デスマーチ・プロジェクトの概要
(1).生産性とプロジェクト管理は40年間不変
(2).世界はデスマーチ・プロジェクトだらけ
(3).デスマーチ化する理由
(4).プロジェクト・マネージャが1人でデスマーチに対抗する方法
2.機能の優先順位付け
(1).機能の記述法
(2).機能要求
(3).実装機能の優先順位付け
3.品質レベルの優先順位付け
(1).定量的な品質制御の方法
(2).品質レベルの優先順位付け
4.見積もり技法の概要
(1).ステップ数見積もり
(2).FP(ファンクション・ポイント)試算法による見積もり
a.FPの概要
b.FP試算法による見積もり法
(3).過去の類似プロジェクトからの見積もり
(4).SLIMによる見積もり
a.SLIMの概要
b.最短開発期間の計算法
5.トリアージュによるプロジェクト管理
(1).長時間残業による開発の問題点
(2).人員追加による開発の問題点
(3).トリアージュによる開発
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キーワード |
デスマーチ・プロジェクト 機能要求 品質レベル 品質制御 ファンクション・ポイント SLIM トリアージュ 見積もり
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タグ |
ソフト管理、ソフト外注管理、ソフト品質、ソフト教育、ITサービス |
受講料 |
一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
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会場 |
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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