高分子材料による絶縁技術の基礎と絶縁劣化対策への応用 <オンラインセミナー>

~ 高分子材料の誘電特性、高分子絶縁材料の電気伝導特性と短時間破壊のメカニズム、絶縁劣化対策としてのフィラーの応用 ~

・ほとんどの寿命を決める要素である部分放電、トリーの評価技術や高分子絶縁材料を用いる際の留意点を修得し、絶縁破壊防止に活かすための講座
・高分子絶縁材料の特性と絶縁破壊のメカニズムについて修得し、絶縁破壊・絶縁劣化の対策技術へ応用しよう!

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講師の言葉

 絶縁材料に加わる電圧が高くなると低い電圧では起きない部分放電など高電圧特有の現象が起き、絶縁特性が劣化、ついには破壊に至ることがあります。本講座では絶縁材料として広く用いられています高分子材料の誘電・絶縁特性の基礎について説明するとともに、高分子絶縁材料の絶縁破壊がどの様な過程を経て生じるかについて説明しつつ、絶縁破壊のメカニズムについて説明するとともに、電力、高電圧機器、EV/HEVなどで用いられている高分子について概説します。
 基礎的な物理現象から話を始めて、高電圧印加の際にほとんどの寿命を決める要素である部分放電、トリーがどの様な影響を及ぼすか、それらの評価方法などを理解するとともに、絶縁特性の劣化を経て破壊にいたる場合にどの様な要因が影響を及ぼすか、複合体において劣化に伴う破壊に及ぼすフィラーの効果について説明しつつ、それらにフィラーがどの様に絶縁破壊にいたる過程に影響を及ぼすかを理解できる様説明します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年05月31日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・化学・材料・電力・電気・エレクトロニクス・原子力系企業担当者等で、電気絶縁を必要とされる技術者の方
・電気絶縁用途を想定した高分子複合体の開発を行っている素材メーカーの技術者の方
・数100V以上の電気絶縁を扱ったことのない電気機器関連メーカーで、より高い電圧での絶縁の開発を行っている技術者の方
・EV/HEVの研究開発の方
予備知識 ・大学での教養、基礎教育レベルの物理、化学
修得知識 ・高分子材料に高い電圧を加える際に生じる現象の理解と絶縁材料として用いる際の留意点
プログラム
1.はじめに -基本的な物理現象の理解の大切さ-
  (1).気体の絶縁破壊理論は固体を考える時にも大切
  (2).液体・固体中への電荷の供給
  (3).絶縁での弱点
 
2.高分子材料の誘電特性
  (1).誘電率及び誘電損率の周波数特性
  (2).電子分極と原子分極
  (3).配向分極
  (4).緩和時間の分布
  (5).高分子の分子構造と誘電特性
  (6).複合体の誘電特性
 
3.高分子絶縁材料の電気伝導特性 
  (1).イオン伝導
  (2).電子性伝導
 
4.高分子絶縁材料の短時間破壊のメカニズム
  (1).高分子の絶縁破壊
  (2).電子的破壊
  (3).熱破壊
  (4).機械的破壊
 
5.高い電圧を用いるところでの高分子材料と絶縁対策
  (1).電力ケーブル
  (2).電力機器
  (3).EV/HEV
    a.EV/HEVでの電圧波形
    b.耐インバーターサージ性エナメル線
    c.絶縁劣化対策としての誘電率の役割
    d.高PDIV化のための低誘電率エナメル電線
 
6.高分子材料の絶縁劣化対策としてのフィラーの応用
  (1).高分子材料の劣化現象
  (2).部分放電とトリー
  (3).部分放電特性の評価
  (4).V-t特性
  (5).フィラーの効果
  (6).フィラー/高分子界面の影響
  (7).フィラーによるトリー劣化抑制
 
7.まとめ、質疑応答
キーワード 絶縁破壊 高分子材料 誘電特性 電子分極 原子分極 配向分極 絶縁劣化対策 高PDIV化 フィラー 部分放電 トリー
タグ 高分子自動車・輸送機車載機器・部品絶縁電気電源・インバータ・コンバータ電子部品電装品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日