感性インタラクションデザインの基礎と製品開発・UXデザインへの応用

~ 知覚・認知・運動サイクルと行動選択、人間・人工物インタフェースのデザインへの応用、ガイドラインに沿ったインタラクションデザインの方法 ~

・認知科学的視点にもとづき、ユーザの感性に適合しユーザが満足するインタラクションをデザインする方法を修得する講座
・ヒューマンインタフェースの開発に不可欠なインタラクションデザインの方法を修得し、付加価値やユーザ満足度の高い製品開発に活かそう!

*講師の著書をお配りいたします

*本講座は、弊社研修室で行う対面講座です。

講師の言葉

 私たちは、人工物に囲まれて日々の生活を送っています。人工物には、形のあるオブジェクトや無形のサービスがあります。本セミナーでは、私たちが利用する人工物をデザインし、世の中に送り出すことに関わっている人を対象に、ユーザがどのように人工物とインタラクトし、次の行動を選択するのかということを認知科学的に理解する方法を説明します。人間の行動選択を理解するための基本は、行動経済学を主導するカーネマンが提唱する Two Minds です。Two Minds は、直感的・感性的で速いプロセスであるシステム1と、論理的で非常に遅いプロセスであるシステム2によって、我々の日常的な行動選択プロセスを説明します。
 本セミナーでは、Two Mindsがどのように経験を蓄積して構築される知識を利用するのかにも焦点を当て、ユーザの感性に適合しユーザが満足するインタラクションをデザインする方法についても説明します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年04月01日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー ソフト・データ・画像・デザイン
受講対象者 ・製品開発やデザイン業務に携わる方
・人間中心設計 (UCD) に関心のある方
・人間の行動選択プロセスの理解に基づくサービス設計に関心のある方
・認知科学に基づいたVR、MR、ARによる没入感デザインに関心のある方
予備知識 ・ヒューマン・コンピュータ・インタラクション(HCI)の基礎知識があれば理解しやすい
修得知識 ・人間の行動選択プロセスを最新の認知科学により理解するために必要な知識
・無意識的プロセス・意識的プロセスと記憶の関わりによる行動発現に関する知識
プログラム

1.人間と人工物のインタラクションの捉え方とインタラクションデザイン
  (1).人間と人工物のインタラクションの捉え方:SHELモデル
  (2).SHELモデルの要素間のインタフェース
  (3).SHELモデルに基づいたインタラクションデザイン

2.人工物を利用する人間の捉え方:認知科学的視点と人間の行動
  (1).人間の行動原理
    a.行動原理1:限定合理性と満足化原理
    b.行動原理2:幸福感の類型と報酬系
  (2).知覚・認知・運動サイクルと行動選択
    a.知覚・認知・運動サイクルとは
    b.行動選択の認知プロセス:Two Minds (システム1とシステム2)
  (3).知覚・認知・運動サイクル (1):モデル・ヒューマン・プロセッサ(MHP)
  (4).知覚・認知・運動サイクル (2):実時間制約下のモデル・ヒューマン・プロセッサ(MHP/RT)
    a.日常の行動選択を理解するための4つの視点
    b.視点1:多様な行動目標
    c.視点2:日常行動における記憶の利用:レゾナンス
    d.視点3:時々刻々と変化する環境と同期を取りながらの行動
    e.視点4:個人生態と集団生態を媒介するミーム

3.人間・人工物インタフェースのデザインへの応用
  (1).人間・人工物インタフェースの捉え方
    a.インタフェースの特徴:実行と評価の溝
    b.人間と人工物の間のインタフェースを捉える二つの視点:目構造と同期
  (2).インタラクションレベル毎のデザインガイドライン
    a.モードレベル:目標に合わせたシステム1・システム2の調整
    b.処理レベル:環境とシステム1・システム2の同期
    c.ゴールレベル
  (3).感性インタラクションデザインの事例
    ・ヘッドホン、おにぎりマシーンほか

4.ガイドラインに沿ったインタラクションデザインの方法
  (1).感性インタラクションのためのデザインガイドライン
  (2).ナビゲーション行動の MHP/RT シミュレーション
    a.感性インタラクションデザインの方法 (1):モードレベル
    b.感性インタラクションデザインの方法 (2):処理レベル
  (3).観光行動の MHP/RT シミュレーション
    a.感性インタラクションデザインの方法 (3):ゴールレベル

キーワード 感性インタラクション SHELモデル 認知科学 行動原理 知覚・認知・運動サイクル 行動選択 Two Minds モデル・ヒューマン・プロセッサ レゾナンス ミーム デザインガイドライン
タグ 感性・脳科学・認知工学使いやすさ・ユーザビリティGUI
受講料 一般 (1名):51,700円(税込)
同時複数申込の場合(1名):46,200円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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