技術技能伝承のための熟練者の暗黙知を「見える化」「形式知化」する効果的な手法とそのポイント ~演習付~ <オンラインセミナー>

~ 感性計測を用いたベテラン作業時の暗黙知見える化と作業状態の定量モデリング手法、ファンクショナル・アプローチ(FA)による暗黙知の形式知化と匠技の継承(デジタル化) ~

・ベテランの暗黙知の形式知化や技能継承のためのアプローチを事例や演習を交えて修得し、技術技能伝承に活かすための講座

・ベテラン技能者が作業する際の生理、心理、行動指標を測定し定量的に分析する手法を修得し、感性評価の観点から暗黙知を引き出そう!

・企業での実績を持つFAを用いた暗黙知の形式知化手法を修得し、匠技の継承(デジタル化)事例を参考に技術技能伝承の実践に活かそう!

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・WEB会議システムの使い方がご不明の方は弊社でご説明いたしますのでお気軽にご相談ください。

講師の言葉

(第1部)

 今回の講演では、感性計測によるベテランの暗黙知解明について医療教育を例にお話しします。感性計測とは、人の生理・心理・行動指標を総合的に計測することで、その人のストレス・パフォーマンス・眠気・感情などを定量的に分析することができます。医療従事者に対する感性計測により、医学教育で多用されているシミュレーション教育や手術におけるストレスやパフォーマンスなどを定量化・可視化することができ、ベテランの暗黙知の解明に繋がることが期待できます。もちろん、感性計測は医療従事者だけでなく、就労者の就労状況モニタリングや生活者のストレスや覚醒状態などのモニタリングなどにも応用できます。

 

(第2部)

 日本の少子高齢化は深刻化し、技術技能伝承が急務でありながら、真剣に着手する企業は、そう多くはありません。私は、技術技能伝承/暗黙知の形式知化をご支援させていただき10年になります。特に人が長年の経験で培った知識の引き出し方を研究しており、ファンクショナル・アプローチ(FA)暗黙知抽出手法を確立しております(※)。

 見えない伝承すべき実体を捉えるのが難しい知識形式知化分野においてFA適用はおそらく初の試みです。FAの利点は「短時間で一気に、質の高いノウハウを 数多く引き出す」これが醍醐味!なぜ深くカラダに染み込まれた暗黙知を引き出すことができるのか、それは機能(function)を捉えアプローチするからです。

 本セミナーでは、FAを活用した暗黙知の効果的な引き出し方をわかりやすくご説明いたします。機能の捉え方、暗黙知の深掘りの仕方、若手が行動に移すことができるノウハウ(定量・定性の観点)を演習で学べる内容となっております。暗黙知の形式知化/技術技能伝承/匠技のデジタル化について、具体的事例をご紹介します。

(※)ご希望者には人工知能学会に寄稿した論文をダウンロードできるURLをご案内します

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年02月15日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー品質・生産管理・ コスト・安全研究開発・商品開発・ ビジネススキル
受講対象者 ・暗黙知解明や技能評価に興味や関心をお持ちの方
・生活者や就労者などのストレスモニタリングに興味や関心をお持ちの方
・感性計測とそのモデル化手法に関心のある技術者や研究者の方
・熟練者の高齢化、退職によるノウハウ消失危機を回避したい方
・業務の属人化を解消、業務の効率化を実現したい方
・若手技術者の早期育成、精緻な技術技能伝承、匠のデジタル化を検討されている方
・チャットボットを充実させるために、暗黙知を抽出したい方
・人の感覚をデジタル化した具体事例を知りたい方
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・感性計測や生体計測の方法
・感性計測によるパフォーマンスや技能の定量評価に関する考え方や方法
・ファンクショナル・アプローチを活用した「効果的な暗黙知の引き出し方」を習得できます
 具体的には、
 -即物的(目に見えているカタチ、物質を優先する)ではなく、機能(ファンクション)の捉え方
 -機能表現「〇〇を△△する」目的語+他動詞の使い方 ※日本語表現
 -暗黙知を抽出する「仮説思考力の高め方」
 -熟練者と若手 エンゲージメントの高め方
 -機能質問の仕方
 -抽出したノウハウ、記録・表記の仕方 ※一部教材提供
プログラム

(第1部)感性計測によるベテランの暗黙知解明(医療教育を事例として)

1.技術教育におけるシミュレータの活用

  (1).医療シミュレータを用いた医療教育

    a.シミュレータとは

    b.なぜ医療シミュレータが使われるのか?

  (2).シミュレーション教育における課題

  (3).シミュレーション教育効果として知りたいこと

    a.教育効果の検証

    b.現場力醸成のための研修効果

    c.シミュレーション環境の検証

  (4).今後の医学教育で必要なこと

 

2.感性工学の基礎と感性計測手法およびポイント

  (1).「感性」とは

    a.生体システム

    b.感性工学とは

    c.感性モデリングの方法論

    d.生体のサブシステム

  (2).中枢神経系活動に基づく感性計測

    a.脳波に基づく感性計測

    b.その他の脳機能活動計測に基づく感性計測

  (3).自律神経系活動に基づく感性計測

    a.自律神経系とは

    b.心臓血管系指標とは

    c.心臓血管系指標に基づく感性計測

    d.顔画像に基づく遠隔的な感性計測

  (4).心理計測に基づく感性計測

  (5).行動計測に基づく感性計測

  (6).感性計測の応用例

 

3.感性計測を用いたベテラン技能者の暗黙知見える化

  (1).腹腔鏡シミュレータを用いた縫合タスクにおける感性計測

  (2).深層学習を用いた動画内手術器具の動的抽出と手術手技の定量評価

 

4.遠隔生体計測による感性計測と現場への応用の展望

  (1).多波長顔画像のリアルタイム計測とバイタルサイン推定

  (2).顔面皮膚温に基づくストレス対処様式の判別

 

 

 

(第2部)暗黙知を形式知化する「ファンクショナル・アプローチ」

1.Introduction

  (1).【演習】暗黙知診断

 

2.技術技能伝承がなぜ必要か

  (1).取り巻く環境

  (2).継承が進まない理由

  (3).企業のよくある悩み(会社/若手/熟練者/部門間)

  (4).【演習】暗黙知を引き出す意義について考える

 

3.暗黙知とは何か

  (1).暗黙知と形式知

  (2).勘・コツ・知恵

  (3).暗黙知の種類「暗黙知の窓」

 

4.ファンクショナル・アプローチ(FA)

  (1).ファンクショナル・アプローチとは

  (2).ファンクショナル・アプローチ暗黙知抽出法

 

5.暗黙知を形式知化するには

  (1).FA暗黙知抽出法3つのステップ

  (2).FA暗黙知抽出法の道具

 

6.機能に着目する

  (1).機能とは

  (2).5つの機能と機能表現

  (3).【演習】ノウハウ継承が必要な業務の機能を考える

  (4).暗黙知 左手の法則

  (5).【演習】ノウハウの深堀り

 

7.仮説を立てる

  (1).仮説思考力を高める「逆説・ギャップ・ダメ克」

  (2).【演習】暗黙知を引き出すための仮説を立てる

  (3).機能系統図

  (4).ノウハウ抽出シート

 

8.暗黙知を引き出す

  (1).【演習】ファンクショナル・エンゲージメント

  (2).暗黙知を耳で聞く/口で訊く/心で聴く

  (3).【演習】相手との距離を縮める「ラポール」

  (4).機能質問

  (5).言語化、マニュアル化

  (6).【演習】若手が行動に移すためのノウハウ/形式知化の留意点

  (7).【練習】ナレッジヒアリング

 

9.技術技能伝承の実践

  (1).技術技能伝承の礎

  (2).技術技能伝承ステップ

    a.暗黙知の形式知化

    b.知識昇華(FA応用編)

    c.継承

    d.伝承人材育成

 

10.ファンクショナル・アプローチ効果・事例

  (1).FA暗黙知抽出法の効果 ※人工知能学会発表研究論文抜粋

  (2).暗黙知の形式知化/技術技能伝承/匠技の継承(デジタル化)事例

キーワード 暗黙知 形式知化 見える化 技術伝承 技能伝承 熟練 ベテラン 感性工学 感性評価 感性モデリング 生体システム 生体計測 シミュレータ シミュレーション ストレス パフォーマンス 定量化 デジタル化 技術者教育 若手人材育成 ファンクショナル・アプローチ ノウハウ継承
タグ イノベーションコミュニケーションヒューマンスキル規格・標準技術伝承教育業務改善人材育成説明書・マニュアル生理・官能検査生体工学人間工学
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
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