CMOSイメージセンサの基礎と生体計測・生体インターフェース開発への応用　　＜オンラインセミナー＞

講師の言葉

　本講義では、『CMOSイメージセンサ』という技術と、『生体計測・生体インターフェース』という応用の組み合わせを想定し、CMOS集積回路センサ技術を俯瞰した上で、どのように生体計測・生体インターフェースに応用することができるのかを論じます。現代のCMOS集積回路上のトランジスタや配線のスケールは生体細胞のサイズより大幅に微細であり、生体センサ・インターフェース技術のプラットフォームとしての潜在的な高いポテンシャルがあります。またイメージセンサ技術は、多数の微小計測回路の全てに短時間にアクセスして膨大なデータを取得するすぐれた機能性を備えています。このように期待を抱かせる特性を備える一方で、エレクトロニクスシステムと生体組織や細胞システムの境界のハンドリングにはさまざまな考慮すべき事項があります。生体環境はイオンを多数含む導電性・ウェットなものであり、一方で通常のエレクトロニクスシステムは絶縁、かつドライな環境を要求する点で大きなギャップがあります。

　本セミナーでは、応用分野として生体関連用途に視点を絞り、生体計測・バイオ応用に向けてエレクトロニクス技術を道筋にそって理解し直すとともに、バイオ応用独特の観点への糸口を提供することをねらいます。

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