アナログLSI回路の設計歩留まり検証手法とそのポイント <オンラインセミナー>
~ 統計の基礎、アナログ設計における歩留まり検証の考え方とノウハウ、単体MOSを用いた歩留まり検証のシミュレーションと正しい検証手順 ~
・アナログ回路設計における適切な合否判定手法・歩留まり検証技術を修得し、品質と生産性の向上に活かすための講座
・デジタル回路の検証方法を踏襲すると歩留まり検証がうまくいかない原因、およびアナログ回路における正しい検証手順を修得し、設計実務や設計自動化(EDA)に活かそう!
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・WEB会議システムの使い方がご不明の方は弊社でご説明いたしますのでお気軽にご相談ください。
講師の言葉
現状、多くのアナログ回路設計部署では回路の合否判定(サインオフ)を行う際、デジタルで行われている方法を踏襲しているケースが多いと思われます。
デジタルでは PMOS/NMOS の Ids 特性ばらつきに対して、Fast(Ids大)、Slow(Ids小) というコーナーを設定し、コーナーでの歩留まり 3σが確保出来る設計基準を設定しています。しかしながら、アナログ回路の特性は Ids の大小だけで推し量れるものではなく、ゲイン、スリューレート、フェーズマージン、インピーダンス、ノイズ 等々多種多様な特性のばらつきを見る必要があり、特性によっては Fast、Slow コーナーでの検証が全く意味をなさないことも多々あります。
違いを生じる大きな要因として、アナログ回路特性は正規分布ではない、そのため歩留まり 3σ等のばらつき範囲が 標準偏差の3倍 のポイントとは異なる と言う事への理解不足が挙げられます。
本講座ではデジタル流のサインオフがアナログに適さない事を、例題を通して示し、アナログで行うべき検証方法を提案します。アナログ回路の正しい検証方法の実践に向かっての一助になればと考えています。
セミナー詳細
開催日時 |
- 2023年06月26日(月) 10:30 ~ 17:30
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開催場所 |
オンラインセミナー |
カテゴリー |
オンラインセミナー、電気・機械・メカトロ・設備 |
受講対象者 |
・アナログ回路設計やEDA関係者で特にサインオフ検証(合否判定)に関わる方
・電子部品、電子機器、半導体ほか関連部門の技術者の方
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予備知識 |
・アナログ回路の基本、基本的統計用語(平均、標準偏差 等)、EXCELの使用経験 |
修得知識 |
・アナログ回路のサインオフの考え方
・サインオフフローの構築
・市販ツール選定のポイント
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プログラム |
1.統計用語の復習
(1).Monte Carlo(モンテカルロ)解析
(2).正規分布、ガウス分布、非正規分布
(3).平均、分散、標準偏差、モーメント、歪度、尖度
(4).Percentile と Normal Quantile
2.設計歩留まり検証とは
(1).製造ばらつき、VTコーナー、遅延ばらつき
(2).MOSばらつきモデルと検証コーナー
(3).アナログ特性とFast/Slowコーナーの関係
3.アナログ設計歩留まり検証の考え方
(1).σで混乱。標準偏差か歩留まりか
(2).歩留まりから見るσ=Normal Quantile
(3).シミュレーション回数は足りているか?
4.単体MOSシミュレーション例と解説
(1).乱数の生成と統計処理
(2).MOS のばらつき特性
a.ゲート長 100[nm] P+L @2V、27℃
b.ゲート長 500[nm] P+L @2V、27℃
c.ゲート長 500[nm] G+L @VT
(3).オペアンプ回路の特性ばらつき例
a.Transient MC解析 G+L @VT
b.AC MC解析 G+L @VT
c.Noise MC解析 G+L @VT
※P:Processばらつき(製造ばらつき)、L:Localばらつき(チップ内ばらつき)
G:Globalコーナー、VT:Voltage Temperature、MC:Monte Carlo
5.アナログ サインオフ フロー 提案
(1).アナログコーナーモデルの生成
(2).アナログ サインオフ フロー
6.まとめ
7.付録:市販EDAツールの高度な機能
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キーワード |
アナログLSI 回路設計 EDA 設計自動化 統計学 モンテカルロ解析 設計歩留まり検証 製造ばらつき VTコーナー 遅延ばらつき MOS 検証コーナー Fast/Slowコーナー ゲート オペアンプ サインオフ 合否判定
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タグ |
統計・データ解析、シミュレーション・解析、生産管理、品質管理、プリント基板、回路設計、基板・LSI設計、実装、車載機器・部品、設計・製図・CAD、精密機器、電子機器、電子部品、LSI・半導体 |
受講料 |
一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
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会場 |
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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