EV用モータおよび関連機器の絶縁技術と高電圧・熱対策への応用 <オンラインセミナー>

~ 部分放電と絶縁劣化機構、インパルス部分放電の測定方法、電動化モータのインパルス絶縁試験、プリント回路基板、高耐熱性樹脂材料の絶縁評価試験 ~

・電動化に必須の部分放電発生の計測と対策技術を修得し、絶縁破壊トラブルを未然防止するための講座
・高周波化と高温化によって招いている絶縁性能の低下に対応するための材料技術と熱の冷却対策技術を修得し、絶縁劣化の防止に活かそう!

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講師の言葉

 脱炭素社会の構築に向けて、電気自動車(EV)の開発競争が世界中で活発化している。EVパワートレインの主要ユニットであるモータ本体やパワー制御システム、コンバータ、インバータは、高電圧化、高周波化および高放熱化に向けた構造改良や樹脂絶縁材料の高機能化が実施されている。EVの小形軽量化とともに、高回転・高出力化設計されるモータ本体において、新たな課題となっているのが、繰り返しサージ電圧による絶縁破壊トラブルであり、その前駆現象である部分放電発生の計測と対策は電動化必須の基礎技術である。また、周辺機器の一つであるDC/DC昇圧回路やインバータでは、電子回路基板やワイドギャップ半導体パワーモジュールの高周波化と高温化によってシステムの絶縁性能の低下を招くため、材料開発と伴に熱と冷却対策が必須である。
 本セミナーでは、電動化技術として、これまでACでは問題にならなかったインバータで駆動されるモータ内部での部分放電の発生と絶縁劣化機構、小型・高電圧化がもたらす熱による絶縁劣化機構、及びその周辺機器の絶縁評価と対策方法について具体的に学ぶ。関連する電気工学の基礎知識の要点を示しながら、基本原理から徹底的に分かり易く説明する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2023年06月12日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・EV/PHV、産業用モータ、モータ巻線と絶縁シート、高電圧回路基板、ワニス材料の製造開発に携わる方
・高機能樹脂材料のEVへの応用、インパルス部分放電計測機器の開発に携わる方
・これらの各機器における熱と冷却対策に困っている技術者の方
予備知識 ・電気、モータ、インバータ、電源などに関する基礎知識があると理解しやすいです
修得知識 ・EV用モータ巻線、スロット絶縁シート、ワニス、基板、封止材等への応用のための高機能樹脂材料の開発に役立つ知識
・モータの絶縁信頼性についてIEC国際規格に準拠した評価方法のノウハウ
プログラム

1.高電圧電動化技術の最新動向と課題
  (1).EVモータの高電圧化に向けた技術動向と絶縁技術
  (2).パワーモジュールと回路基板材料の高周波化と絶縁技術
  (3).絶縁材料の高性能化に向けた実験と計算機シミュレーションの最新動向

2.部分放電と絶縁劣化機構の理解とポイント
  (1).絶縁劣化の前駆現象、部分放電とは何か? 
  (2).高電圧化すると部分放電が発生し易くなるのはなぜか? 
  (3).高周波スイッチング化すると部分放電が発生し易くなるのはなぜか?
  (4).部分放電の計測の難しさ、その具体的な方法とは?
  (5).環境(温度、湿度、気圧他)条件で部分放電が大きく変化するのはなぜか?
       そのメカニズムを知る
  (6).材料への帯電、水分と汚れが部分放電発生に悪影響する 
      絶縁トラブル原因解明のポイントとは?
  (7).部分放電はどこで発生するのか? 絶縁弱点部位はどこか? その対策について
  (8).高温下での樹脂材料の電気的・熱的劣化損耗メカニズムとは? 熱と冷却方法について
  (9).電磁波ノイズ問題(EMC)とは異なるインバータサージ伝搬とは?
 
3.インパルス部分放電の計測方法
  (1).各電圧波形(交流とインパルス)による部分放電の形態変化
  (2).部分放電が開始する電圧値(PDIV)の理論予測
  (3).交流試験器と異なるインパルス試験器の開発のポイント
  (4).微弱なインパルス部分放電の計測方法
  (5).インパルス電源と部分放電センサー
  (6).センサー感度とノイズ、閾値と部分放電フリー判定条件
  (7).データの取得と処理方法

4.電動化モータのインパルス絶縁試験と対策への活かし方
  (1).モータのインパルス試験の必要性
  (2).モータ内部へのサージ電圧の伝搬特性の計測
  (3).インパルス試験のためのモータ結線方法
  (4).国際規格(IEC)試験方法と課題点
  (5).各インパルス電圧波形に対するPDIV特性
  (6).PDIV特性の環境要因(温度、湿度、気圧)の依存性
  (7).各コイルの分担電圧と部分放電発生箇所の推定

5.プリント回路基板の絶縁評価試験と対策への活かし方
  (1).回路基板の高周波絶縁評価試験方法
  (2).電極配線構造による部分放電の発生形態と可視化
  (3).部分放電の発生電圧(PDIV)の高周波依存性
  (4).電気トリ―による絶縁ゲル・樹脂の絶縁劣化メカニズム
  (5).熱対策としてのサーマル界面材料(TIM)の効果

6.高耐熱性樹脂材料の絶縁評価試験と対策への活かし方
  (1).樹脂絶縁材料の低誘電率化と厚肉化の方法
  (2).EV用厚肉平角巻線の高電圧絶縁特性
  (3).耐高熱性絶縁材料のPDIVの高温特性と課電寿命試験
  (4).ナノコンポジット絶縁材料の優れた耐サージ特性と高寿命化
 
7.まとめと今後の課題

キーワード 高電圧電動化 高周波化 部分放電 絶縁劣化機構 高周波スイッチング化 インバータサージ伝搬 インパルス部分放電 インパルス電源 部分放電センサー インパルス試験 伝搬特性 モータ結線方法 PDIV特性 絶縁劣化 課電寿命試験 耐サージ特性
タグ 信頼性試験・故障解析センサ樹脂・フィルムプリント基板モータ計測器自動車・輸送機車載機器・部品絶縁電源・インバータ・コンバータ電装品熱設計
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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