異常検知のためのセンシング技術の基礎と活用のポイント

~ 異常検知に用いるセンサ技術の基礎と活用法、機械装置の異常検出事例、工作機械の異常検知技術、センサネットワークと異常検出 ~

・異常検出のためのセンサと信号処理の原理・特徴を基礎から修得し、実用システムへ応用するための講座
・重要性がますます高まり大規模化している異常の早期検知に必要なセンシング技術を基礎から修得し、事故やトラブルの未然防止へ活かそう!

講師の言葉

 航空機や列車の例を出すまでもなく、異常の早期検知が非常に重要であることは改めて言うまでもない。工場機械の異常検知は自動化の要請とも関連して開発が行われてきたが、未だ一般に適用できる技術として確立されたとは言えないであろう。異常検知は対象やその運用条件、異常の内容等により、用いられる技術手段や利用法に大きな多様性があるためである。最近では社会の安全、安定のため、異常の早期検知の重要性はますます高まり、かつ大規模化していると言える。本講ではこうした異常検出の特徴や課題を理解するとともに、基本的なセンサと信号処理の原理と特徴を紹介し、従来から取組まれてきた回転機や工作機械などの異常検知技術とその課題を説明する。さらに最近のセンサや画像技術、情報処理技術の発展と、それらを用いた大規模なインフラや、人の流れの異常検出などへの応用を述べる。実際の応用システムの開発には基礎から学ぶことが重要である。

セミナー詳細

開催日時
  • 2020年04月27日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備ソフト・データ・画像・デザイン
受講対象者 ・センサによる機械や種々のシステムの異常検知技術に関心のある技術者の方
・これから異常検知について学習しようと考えている方
・センサ、機械、回転機、プラント、システムほか関連部門の技術者の方
予備知識 ・技術系の高校程度以上の基礎知識
修得知識 ・異常検知の技術開発の本当の課題を理解し、センサなどの実際の開発をおこなうための基礎となる知識を習得する
・異常検知の広い背景と新しい情報処理技術の役割を理解し、有効な開発に役立てることができる
プログラム

1.異常検知技術の特徴
  (1).異常検知分野の多様性
  (2).異常検知システムの共通事項
  (3).検知対象による技術の特徴

2. 異常検知技術の従来からの動向と主要な技術分野
  (1).異常検知を構成する技術要素
    a.対象分野による技術要素の差異
    b.物理的な情報の検出技術
    c.データの収集伝達技術
    d.信号の処理、判断技術(情報処理技術)

3.異常検知に用いるセンサ技術の基礎と活用法
  (1).センサからの信号の形態
    a.信号の大きさと周波数特性
    b.信号の時間的な変動の経緯
    c.信号の空間的な分布
  (2)機械量のセンサ
    a.位置、変位、速度、寸法、形状を調べるセンサ
    b.力学的な状態の検出、―振動、力のセンサ
  (3)物体の状態を表すセンサ
    a. 音を利用するセンサ ―音波、超音波のセンサ
    b. 発熱状態をみる ―温度センサ
    c.液体、流体の状態の検出 ―流量、液面のセンサ
  (4).「状態」を検出するセンサ
    a. 状景の異常を検出する ―画像センサ
    b.液体、ガス、水蒸気などとそれらの漏れのセンサ
    c.金属内部のセンサ ―アコースティックエミッション(AE)
  (5).基本的な画像処理方式と異常判別技術
    a.異常検知に関連する基本的画像処理方式
    b.異常検知判別技術

4.異常検知の基礎分野としての機械装置の異常検出
  (1).機械装置の場合の特徴
    a.静的な機械(プロセス装置など)の特徴
    b.運動する機械(回転機、工作機械など)の特徴
  (2).回転機、工作機械の異常検知の研究例
    a. 回転機の異常検知の基本
    b.工作機械の異常検知の基本
  (3).工作機械の異常検知技術
    a.加工仕上げ状態からの異常検出
    b.仕上げ表面からの工具異常検出
  (4).異常判別の課題

5.異常検出技術の新しい展開
  (1).個別の機械から大規模化、広域化へ
    a.大規模構造物と社会インフラの監視
    b.人や物の流れの状態検出
  (2).技術の展開―センサと情報機器の量産化とネットワーク
    a.センサネットワークを支える要素技術
    b.センサネットワークと異常検出
    c.異常検出へのニューラルネットワークの利用
        

キーワード 異常検知技術 センサ 振動、力のセンサ 音波、超音波のセンサ 温度センサ 画像センサ アコースティックエミッション 画像処理方式 IoT
タグ 信号処理センサデータ分析機械工作機構造物
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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