視覚的な質感・感性・美醜の情報処理と計測・分析技術および画像処理技術への応用　～デモ付～

～質感と感性の情報処理、視覚的な快不快の脳情報処理、質感と感性の計測・分析方法、感性判断を決める画像特徴量の分析、画像特徴の操作法～

・視覚的な感性判断を支えるメカニズムを学び、感性や欲求を満足させる製品開発を実現するための講座
・感性情報を取り出すための画像特徴解析手法の基礎や人間の感性判断データの計測・分析方法を修得し、システムや製品開発に応用しよう！

講師の言葉

　近年、脳がモノの質感をはじめとする感性的な情報を処理する仕組みに関する研究が大きく進展しており、その知見や解析の方法が、「ものづくり」にまつわる多くの分野において広く注目を集めている。
　人間の感性や欲求にまつわる技術の開発においては、製品という「モノ」の分析よりもまず最終的なユーザーである「人間」の心理や感性の科学的理解が必須だからである。
　本セミナーでは、感性や質感に関心のある人々向けに、視覚的な感性判断を支える脳情報処理の概要、感性情報を取り出すための画像特徴解析手法の基礎、人間の感性判断データの計測・分析方法の基礎などを様々なデモや錯覚、研究事例を交えて解説する。

セミナー詳細

開催日時	2020年01月08日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所	日本テクノセンター研修室
カテゴリー	ソフト・データ・画像・デザイン
受講対象者	・製品などの見た目を制御・合成する技術に関心のある方・脳科学や認知科学に基づく製品デザインに関心のある方・感性評価に関心のある方・感性評価を客観的に測る方法に関心のある方・脳の視覚の仕組みに関心のある方
予備知識	・画像フィルタ、周波数解析、色空間などを知っていれば分かりやすいですが、必須ではありません
修得知識	・質感などの感性情報を分析するための基本的な考え方と方法・物体の画像から感性に関わる情報を取り出すための方法・感性的な評価データを安定して得るための実験の方法・見た目を制御したり合成したりするための技術・脳の視覚情報処理の基本的な仕組みと癖・感性工学における最新の技術に関する基本情報
プログラム	１．質感と感性の情報処理　　（１）．視覚情報処理の全体像　　　　ａ．網膜：画像、色、受容野と画像フィルタ　　　　ｂ．低次視覚皮質：画像特徴の抽出、エッジ、空間周波数、画像統計量　　　　ｃ．高次視覚皮質：モジュール、二つの主要経路、形状、色、テクスチャの分析　　　　ｄ．物体認知：物体認知の理論、構造復元、深層学習　　　　ｅ．色知覚：色覚理論、色空間　　（２）．質感の脳情報処理　　　　ａ．自然画像の構造：照明、物体、反射・屈折・散乱、CG 　　　　ｂ．自然画像と脳：古典的視覚理論の限界、ヒューリスティクス　　　　ｃ．質感の知覚：光沢の知覚、透明感の知覚、凹凸の知覚、照明の役割、質感の錯覚　　　　ｄ．感性全般：画像の質感、絵画の質感　　（３）．視覚的な快不快の脳情報処理　　　　ａ．情動と感情の脳科学：皮質下回路、扁桃体、前頭葉、ヘビ恐怖　　　　ｂ．視覚と感情：文脈、内容、画像、色　　　　ｃ．心地よさ・気持ち悪さを決める画像特徴量　　　　　・心理実験、物体認知との関係、脳の反応　　　　ｄ．芸術作品の画像特徴量：美術史から真の「美」を学ぶ、絵画様式の画像分析、作家論　　　　ｅ．自然画像の規則性：生態光学と画像統計量２．質感と感性の計測・分析方法　　（１）．心理学実験の基本的考え方　　　　ａ．心理学・脳科学に関する誤解：神経活動と行動・主観、「客観的」の意味　　　　ｂ．情報処理という枠組み：独立変数、従属変数、課題、ブラックボックス　　（２）．質感と感性の心理実験　　　　ａ．視覚心理物理学の方法：装置、心理物理学的測定法、ソフトウェア、画像の撮影　　　　ｂ．計測法：マグニチュード推定、弁別閾、一対比較法、適応的比較行列　　　　ｃ．個人差：強い結果と弱い結果、再現性　　（３）．感性判断を決める画像特徴量の分析　　　　ａ．画像特徴量　　　　　・画像統計量、SIFT、Gist、深層特徴　　　　ｂ．画像統計量の分析方法１　　　　　・周波数解析、サブバンドフィルタ、エネルギー表現、色表現　　　　ｃ．画像統計量の分析方法２　　　　　・モーメント統計量、高次統計量　　　　ｄ．心理データと画像特徴の関係分析　　　　　・相関、重回帰、正準相関分析、機械学習と深層学習、　　　　ｅ．過学習について　　（４）．感性的判断を人工的に操作する　　　　ａ．画像特徴を操作する　　　　　・画像統計量の操作、テクスチャ合成、深層スタイル変換　　　　ｂ．最適な画像を作ることはできるか？
キーワード	質感　感性　視覚情報処理　画像フィルタ　画像特徴の抽出　エッジ　空間周波数　画像統計量　物体認知　快不快　情動　マグニチュード推定　画像特徴量　SIFT
タグ	画像処理、画像認識、感性・脳科学・認知工学、生体工学
受講料	一般 (1名)：49,500円(税込) 同時複数申込の場合(1名)：44,000円(税込)
会場	日本テクノセンター研修室〒 163-0722 東京都新宿区西新宿２－７－１　新宿第一生命ビルディング（２２階） - JR「新宿駅」西口から徒歩10分 - 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分 - 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分電話番号 : 03-5322-5888 FAX : 03-5322-5666

視覚的な質感・感性・美醜の情報処理と計測・分析技術および画像処理技術への応用 ～デモ付～

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