EV化に向けた自動車空調の省エネ設計技術とその応用

~ EV車における「冬季暖房使用時の航続距離の低下」問題への対策、空調負荷による航続距離低下防止に向けたストラテジー ~

・電気自動車で問題となっている空調システムの省エネ問題に対応するための講座

・今後の車両開発に不可欠となる、「空調装置や空調システムのポテンシャル向上技術」と「空調制御システム」を学び、航続距離向上と効率的な製品開発に応用しよう!

講師の言葉

 自動車は、ガソリン・ディーゼル車からHEV、PHV、EV、さらにはFCVへと大きな変遷を迎えようとしている。この趨勢の中で、自動車の空調技術も、こうした自動車の将来像を抜きに考えることは最早できないのである。一方で、IT技術の進展に基づく最適化制御によって得られる空調性能は、ハードウエアが持つポテンシャルを最大限に引き出せることが可能になってきた。しかし、現在のEV車で顕在化してきた問題の一つに『冬季暖房使用時の航続距離の低下』がある。従来の内燃機関では、「排熱」が利用できるため、暖房エネルギーにコストを費やす必要が無かったが、EV車では、暖房にも冷房と同様のエネルギーコストを負担する必要が出てきた。その結果、空調システムの省エネ化技術が脚光を浴びるようになってきた。このため、将来の課題は、空調装置や空調システムのポテンシャルを上げる技術と、上述のような次世代の枠組みを最大限生かせる空調制御システムに関する技術の両方が重要となってくる。この講座は、こうした将来の車両開発に不可欠となる技術素養を学ぶものである。

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年01月30日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・自動車OEM、サプライヤ関係企業の研究・設計技術者の方
予備知識 ・熱力学、流体力学などの基礎知識
修得知識 ・現在問題になっている「EVの冬季暖房による航続距離の悪化」に関する原因の理解や対策検討の資となる
プログラム

1.自動車空調をとりまく環境
  (1).自動車空調の課題
  (2).内燃機関から電動機関への移行
  (3).空調装置と省エネ設計

2.温熱快適性と空調環境
  (1).温熱快適とは
  (2).環境に応じた人体の生理反応と体温調節機構
  (3).人体熱平衡計算と温熱評価指標

3.EV・PHVの省エネ設計と空調負荷
  (1).EV・PHVの時代趨勢と将来動向
  (2).EVの航続距離と空調負荷の背景
  (3).暖房のために消費するエネルギー

4.EV省エネ設計のための航続距離予測シミュレーション技術
  (1).乗用車の航続距離を予測するための簡易モデル
  (2).公開されたデータに基づいた性能予測
  (3).商用車の航続距離を予測するための簡易モデル

5.空調負荷による航続距離低下防止に向けたストラテジー
  (1).ボデー・ガラス断熱が航続距離に及ぼす影響
  (2).防曇制御との組み合わせ(室温ベースの防曇制御)
  (3).温熱冷感ベースの曇り防止制御

6.ゾーン空調システムによる省エネ化検討例
  (1).ゾーン空調システムの可能性
  (2).従来の空調システムの特性
      (CFDによる空調性能予測検討)
  (3).ゾーン空調システムの特性
      (CFDによる空調性能予測検討)

7.講義全体のまとめと全体を通した質疑応答

キーワード 自動車空調 省エネ設計 温熱快適 航続距離 空調負荷 防曇制御 ゾーン空調システム
タグ 自動車・輸送機車載機器・部品伝熱流体解析
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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