機械学習(MT法)による異常検知技術とその活用法  ~ 1人1台PC実習・信号処理ソフト付 ~

~ 機械学習による判別・診断技術、統計手法、信号処理の種類と目的、FFTとMT法、MT法を使ったFFT重心監視による異常信号検知技術 ~

・敏速かつ正確に異常信号を検知できる技術を先取りし、システムに応用するための講座
・設備診断、品質管理、IoT実現に不可欠な異常判定を高い精度と信頼性で実施できる技術を応用するための特別セミナー!

講師の言葉

 生産設備・工程では、ある時点で突発的に故障や不具合が発生することがあります。
 しかし実際は、設備・工程にかかわるいろいろな要素や要因の変質が徐々に進行し、それらが複合的に絡みあい、限界を超えると一気に不具合として顕在化される場合が多いのです。
 徐々に進行している要素や要因の変質は、その症状を音や振動の微弱な変化として訴えています。残念ながら、その信号のわずかな変化を敏感にとらえることは難しいことです。しかし、品質工学のMT法という機械学習と信号処理技術を組みあわせることによって、敏感、かつ、正確に異常信号を検知することができます。
 このセミナーでは、講師が開発した『MT法を使ったFFT監視による異常信号検出技術』の原理と活用方法を習得していただきます。また、MT法を理解するうえで必要不可欠になる統計学の基礎や信号処理技術の基礎をわかりやすく解説します。
 そして、高価なADコンバータがなくてもマイクロフォンジャックを持つPCがあれば実際にこの技術を実践できる『信号解析ソフトウェア』を無償で提供します。このソフトウェアの使い方についても解説します。もちろん、いろいろな信号処理機能も実装しています。
 本講座で解説するMT法を使ったFFT重心監視による異常信号検知技術は、設備の診断や製品の品質管理などに応用できるだけでなく、IoTを実現するために不可欠となるエッジコンピューティングによる異常判定を高い精度と信頼性で実施することができるようになります。
 講師は本技術に関する応用事例をYouTubeにアップしています。その効果を確認してみてください。

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年01月18日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備ソフト・データ・画像・デザイン品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・開発・設計、製造工程の設計・管理、および、品質管理に携わる技術者の方
・製造設備や製造工程の保全管理の技術者および管理者
・橋梁、トンネルなどの構造物の保安・保全に携わっている方
・製品のIoT対応を検討している製品開発・企画・設計部門の方
・エッジコンピューティングの実現をめざしているシステムエンジニアの方
予備知識 ・特に必要としません、基礎からわかりやすく解説します
修得知識 ・統計学の基礎知識
・MT法の原理から活用方法まで
・周波数分析(FFT)技術について
・FFTとMT法の連携と活用技術
プログラム

1.MT法について
  (1).機械学習による判別・診断のための技術 MT法
     ・異常信号検出事例の映像
  (2).マハラノビス距離について
    a.2項目に関するマハラノビス距離
    b.試験結果にあらわれる違和感
    c.マハラノビス平面とユークリッド平面
    d.多次元空間への展開
  (3).マハラノビス距離を使った判別方法
    a.カイ2乗分布
    b.しきい値の決め方
    c.等確率楕円
  (4).MT法の展開
    a.モーターの品質評価における成果
    b.産業技術大学院大学での研究成果とビッグデータ
    c.IoTとのかかわりとは

2.MT法を理解するための統計学の基礎
  (1).基本統計量を復習する
    a.平均、偏差平方和、分散、標準偏差
    b.2乗した値で計算するほんとうの理由
  (2).正規分布と標準正規分布
    a.正規分布の性質
    b.基準化と標準正規分布
    c.カイ2乗分布の本質
  (3).分散の加法性
    a.分散の加法性とは
  (4).シミュレータで納得!分散の加法性
     ・シミュレータで納得!カイ2乗分布の本質
  (5).シミュレータで納得!中心極限定理
    a.中心極限定理とは
    b.シミュレータで実験
  (6).相関と相関係数
    a.相関とは
    b.相関係数の計算
    c.偽相関、擬似相関

3. 信号処理技術について
  (1).信号処理の種類と目的
    a.周波数解析
    b.フィルタ
    c.相互相関関数
    d.周波数応答特性
    e.信号生成
  (2).周波数解析技術FFT とMT法
    a.FETとDFT
    b.サンプリング定理
    c.FETを実行するときの注意点
  (3).信号を精製するためのフィルタ処理
    a.フィルタ処理の目的
    b.フィルタ処理の原理
  (4).相関関数
    a.自己相関関数と相互相関関数
    b.相互相関関数の応用事例
  (5).周波数応答特性
    a.周波数応答特性の意味
    b.周波数応答特性の活用とその事例

4. FFTの重心をMT法で監視する技術とは
  (1).FFTの重心監視とは
  (2).シミュレータによる原理の理解と効果確認

5.  信号処理ソフトウェアの使い方を修得する
  (1).ソフトウェアの機能について
  (2).機能を理解するための演習
  (3).異常診断演習、ブザーの品質管理
  (4).その他のツールの使い道と使い方

6. 質疑応答

キーワード MT法 機械学習 異常信号検出 マハラビス距離 統計学 信号処理技術 フィルタ処理  FETの重心監視 周波数解析 
タグ 信号処理設備
受講料 一般 (1名):50,600円(税込)
同時複数申込の場合(1名):45,100円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
こちらのセミナーは受付を終了しました。
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