プラスチック製品における破面解析と寿命予測および破損不具合防止策

~ 各種破壊モードによる破面とパターン、プラスチック製品の破壊メカニズム、劣化寿命予測の基礎、不具合再発防止対策 ~

・適切な破面解析技術を修得し、破損原因の解明と不具合対策へ活かすための講座

・プラスチックの破壊メカニズムや劣化寿命予測とその対策技術を学び、破損不具合を未然防止しよう!

講師の言葉

 プラスチックの破損トラブルは、製造メーカの信用・信頼を著しく傷つけるが、その破損原因を究明し再発防止のためのシステムを構築すれば、競合他社を凌駕する技術と仕組みを確立することが可能である。
 プラスチック部品の破面解析は、その部品が破損するに至った原因と、破損の経過が刻み込まれており、これが破損原因の解明に重要な手がかりを与えてくれる。また、適切な破面解析により、その後に実施する原因究明や再現試験への移行が容易となるが、材料・製品設計・成形・製品評価等の知識が豊富でなければ一刻を争う不具合対策に支障をきたす。
 本講座では、受講者がこれらの知識を獲得するためのサポートを行うと共に、破損不具合の防止策構築についてのノウハウが習得できる内容としている。

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年01月16日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・プラスチック部品、製品に関する品質保証業務担当者、品質管理担当者、設計・製造担当者、製品評価担当者、部品成形担当者の方
・プラスチック製品における不良品、不具合防止でお悩みの方
予備知識 ・基礎的なプラスチックの知識
修得知識 ・破損不具合品の破壊モード、起点、破壊の進展方向
・各種破壊モードにおける発生メカニズム
・破損不具合が発生した際、取組計画の策定並びに不具合対応
・破損不具合の再現試験方法の設定
・再現試験データの重回帰分析方法並びに部品保証条件の設定
・破損不具合再発防止の仕組みの構築
プログラム

1.破面解析並びに寿命予測の概要
  (1).破面解析の概要
  (2).破壊不具合の原因究明~再発防止に至る取り組みの流れ
  (3).樹脂製品の劣化現象に対する寿命予測と劣化加速の対応項目
  (4).寿命予測(アレーニウス&ラーソンミラー法)の概要
  (5).重回帰分析結果の展開

2.プラスチック製品の破損トラブルの事例
  (1).ソルベントクラック
  (2).環境応力割れ
  (3).クリープ破壊
  (4).成形工程が原因の破壊
  (5).ストレスクラック

3.プラスチック製品・材料における破面解析
  (1).破壊モードの判定フロー
  (2).応力レベルと破壊までの経過時間
  (3).各種破壊モードによる破面
    a.ボイドとフィブリル
    b.静的破壊
    c.衝撃破壊
    d.脆性破面
    e.延性破面
    f.ストレスクラック
    g.ソルベントクラック
    h.環境応力割れ
    i.クリープ破壊
    j.疲労破壊
    k.脆性ストライエーション
    l.ステイックスリップ
  (4).パターンの名称
    a.シェブロンパターン
    b.ビーチマーク
    c.ティアライン
    d.ミラー状パターン
    e.パラボラパターン
    f.リバーパターン
    g.ディンプルパターン
    h.フィブリルパターン
    i.フレーク状パターン

4.プラスチック製品の破壊メカニズム
  (1).ソルベントクラック
  (2).環境応力割れ
  (3).クリープ破壊
  (4).疲労破壊
  (5).ストレスクラック
  (6).延性破壊と脆性破壊の決定因子

5.環境因子によるプラスチックの劣化
  (1).紫外線
  (2).熱
  (3).加水分解
  (4).銅害
  (5).溶媒和

6.破壊不具合の解析ツール
  (1).破損減調査のための使用機器
  (2).FT-IRの分析内容
  (3).分析装置の分析原理
  (4).TEM画像
  (5).解析技術

7.樹脂材料の劣化寿命予測の基礎
  (1).アレーニウス型
    a.寿命予測式の導出
    b.取得データによる予測式の設定
    c.重回帰分析
  (2).ラーソンミラー型
    a.寿命予測式の導出
    b.定数・Cの特定と検証
    c.マスターカーブの作成
  (3).寿命予測における検討内容並びに計算方法
    a.活性化エネルギーの算出
    b.取得データの相関性の検討
    c.加速係数(倍率)の算出
    d.判定基準の設定方法
  (4).エクセルによる重回帰分析
    a.分析ツールによる方法
    b.INDEX(LINEST)関数による方法
    c.統計量の計算と判定

8.プラスチックの劣化寿命予測
  (1).製品または材料の寿命予測の流れ
  (2).温度・時間・応力データの重回帰分析方法
     (アレーニウス型並びにラーソンミラー型)
  (3).環境応力割れを誘発するPA66の吸水率予測
  (4).POM製品のクリープ破壊寿命予測
  (5).PPSの疲労寿命予測
  (6).PBTの加水分解寿命予測

9.劣化不具合の原因と対策
  (1).不具合が発生した際のチェック表 
    a.全般
    b.材料の組成
    c.材料の特性
    d.設計
    e.成形
    f.輸送
    g.組立
    h.使用環境
    i.製品の使われ方
  (2).プラスチック製品の衝撃破壊解析フロー
  (3).プラスチック製品の経時劣化による破損解析フロー
  (4).劣化モード別対策内容
    a.ソルベントクラック
    b.環境応力割れ
    c.クリープ破壊
    d.疲労破壊
    e.加水分解
    f.耐光性
    g.耐熱性

10.発生応力の計算
  (1).プレスフィット
  (2).肉厚設計
  (3).コーナーRと衝撃強度
  (4).締め付けトルクから軸力への変換
  (5).矩形品の曲げ応力

11.破壊不具合の再現試験
  (1).ソルベントクラック
  (2).環境応力割れ
  (3).疲労破壊
  (4).クリープ破壊

12.劣化加速条件の設定
  (1).劣化加速条件設定の流れ
  (2).等価温度・加速条件因子の明確化
  (3).加速倍率における回帰式の取得
  (4).加速倍率と等価温度
  (5).マイナー則による熱劣化加速条件の設定
  (6).PP製品における熱劣化加速条件設定
  (7).POM製品のクリープ破壊加速条件設定

13.プラスチック製品における不具合の再発防止
  (1).不具合品の調査
    a.不具合現品調査
    b.不具合対策実施計画の策定
    c.不具合品の履歴調査
    d.トレーサビリティ
    e.過去の類似不具合の把握
  (2).原因の究明
    a.周辺情報入手
    b.良品回収
    c.IS/IS NOT 分析
    d.要因の洗い出し
    e.不具合解析
    f.メカニズムの仮設設定
    g.再現試験
    h.仮設の検証(メカニズム究明)
    i.流出原因の特定
  (3).対策
    a.対策品の設定
    b.評価条件の設定
    c.トレードオフ性能の把握
    d.評価スペックによる性能把握
  (4).再発防止
    a.保証要件の設定
    b.他部品への水平展開
    c.基準類の改訂
    d.振り返り分析
    e.新製品に対するフィードバック
    f.ノウハウのデータベース化

キーワード 破面解析 寿命予測 破損不具合 アレーニウス ラーソンミラー法 ソルベントクラック 環境応力割れ クリープ破壊 ストレスクラック クレーズ シェブロンパターン ビーチマーク 脆性ストライエーション ティアライン スティックスリップ 加水分解 紫外線劣化 熱劣化 発生応力 ラーソンミラー・マスターカーブ
タグ プラスチック検査寿命予測射出成形破面解析応力解析
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 小田急第一生命ビル(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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