信頼性確保のための複合環境試験の基礎と効率的な進め方・ノウハウ

〜 複合環境で受けるストレスと試験例および効率的な進め方、振動試験の規格 〜

・複合環境試験の有効性、実施の際の問題点と回避方法について、講師の豊富な経験を交えて解説する講座

・振動や温・湿度の環境試験を効果的に実施し、機器の高信頼性を確保するための特別セミナー!

講師の言葉

 自動車を例にとれば、部品、機器メーカーは温・湿度、振動、塩水など環境試験を実施して信頼性を確保してきたことが現在の自動車産業を世界的高い位置に維持してきたと考えます。しかし国土交通省の毎年のリコール報告における故障解析結果に見られるように必ずしもフィールドをシミュレーションした試験を行われていないこともデータは示しています。
 本セミナーでは製品の信頼性試験の観点で、まず複合環境試験の必要性、有効性そして複合試験を実施する場合の問題点、それを回避する方法を経験上得たノウハウを示します。
 また、環境試験のバイブルと言われるMIL−STD−810Gで提示しているテーラリング(Test Tailoring)の考え方についても解説します。この考え方は今後の環境試験の指針を示したものです。
 昨今メーカーのデータ改ざんなど不祥事が発生し、メーカーの信頼性を喪失させる事態となっています。自動車産業に拘わらず、出荷する「もの」に対しての担保は環境試験の実施は重要と考えます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年06月01日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・自動車、自動車部品メーカー、電子部品・電気機器メーカ‐の品質、信頼性、設計部門に携わっている方 ・複合環境試験に関心のある方
予備知識 ・実際に品質・信頼性部門に携わっている方であれば特に深い知識は必要ございません
修得知識 ・複合環境試験の必要性、有効性そして複合試験を実施する場合の問題点とそれを回避する方法 ・製品が不具合、故障に至る原因を特に振動、温度、湿度の観点で理解できる
プログラム

1.はじめに 〜環境・環境故障に関する問題と環境試験の目的〜
  (1). 環境と製品故障に関する問題:過去に発生した重大故障の例
  (2). 製品が晒されている(受けている)実環境の例
  (3). IEC(International Electrotechnical Commission)での環境の分類と影響
  (4). 環境試験の目的
  (5). IEC TC104 での試験方法の種類

2.国土交通省の報告
  (1). 国内の車のリコール台数と故障解析(要因分析)
  (2). 自動車の故障の種類とその比率

3.自動車における実環境
  (1). 各部位における温湿度環境の例
  (2). 各部における振動・衝撃の例

4.複合環境
  (1). 複合環境試験の定義
  (2). 実際複合環境を実施しているパラメータ(温度、湿度、振動、散水、塩水噴霧)
  (3). 複合環境で受けるストレスの例
  (4). 規格における振動と温度の複合環境試験の例(IEC 規格参照)
  (5). 自動車部品の実際の試験例
  (6). 複合環境試験で失敗しないための効率的な進め方
      a. 加振治具の設計(材質の選択)
      b. 使用ピックアップ(加速度センサ)の選択
      c. 低温(―40℃以下)、高温200℃以上の場合の注意

5.環境試験の加速試験方法
  (1). 振動試験の加速性(マイナー則)
  (2). 温度試験の加速性(10度則)

6.振動の基礎
  (1). サイン振動、ランダム振動、衝撃(動電式装置を使用した場合)
  (2). サインとランダムの定義
  (3). 確率密度関数から考えた、試験品へのストレスの違い
  (4). ものを破損させる最大の原因である共振の定義とその計測方法
  (5). 振動試験の規格
      a. 最近改正されている規格
      b. MIL-STD-810Gにおけるテーラリング(環境試験の根本)の考え方
      c. ISO13355(? 0232)改正のポイント

7.振動試験装置、温湿度試 験槽のブロック図と複合時のインターフェース

8.今後の課題と動向
  (1). 今後の環境試験の動向(試験方法)
  (2). 環境試験装置の今後の動向(省エネ、安全性)

キーワード 環境故障 環境試験 IEC 複合環境試験 加速試験 振動試験 温度試験 
タグ 信頼性試験・故障解析機械自動車・輸送機電子機器電子部品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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