スライディングモード制御の基礎と制御器設計への応用例  〜デモ付〜

〜 状態方程式と制御問題、スライディングモード制御器の設計法、自動車の電子制御などの実機応用例 〜

  • なかなか学びづらいスライディングモード制御について、シミュレーションデモを交えて基礎から解説する講座!
  • 代表的な非線形制御のスライディングモード制御について習得し、ロバスト性と応答性の良い制御器設計に活かそう!

講師の言葉

 スライディングモード制御は、非常に実用的なロバスト制御として、ロボット、自動車、航空などの広い分野において、世界中で応用されています。にもかかわらず、日本語で書かれたテキストは少なく、日本の制御エンジニアの理解も十分ではないように見受けられます。

 スライディングモード制御に関する講義、講演、セミナーなどを通して、この設計理論の理解を困難にしている理由は、以下のように思われます。

 1.(線形であれ)状態空間設計法が代数学的過ぎるため、状態空間法の直感的理解が不足している。

 2.ロボットアームの制御を初め、PID制御ベースでしか制御を考えられない。

 3.スライディングモード制御が、不連続なリレー入力を基本としているため、直感的に理解しにくい。

 4.スライディングモード制御のテキストあるいは論文が、代数学的過ぎて理解しにくい。

上記の事を鑑みて、本セミナーでは以下の点に配慮します。

 1.線形状態方程式の見方、すなわち状態空間理論の基礎から始める。

 2.直感的理解を助けるため、ベクトル図を用いて視覚的理解に努める。

 3.単純な質点の位置決め制御問題を、一貫した例として用いる。

 4.適宜数値シミュレーションを行い、設計パラメータが時間応答に及ぼす影響を示す。

また、これまでに主に共同研究で開発してきた実システムの応用事例を紹介します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年04月18日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・自動車、ロボットなど機械関連企業の制御エンジニアの方 ・状態空間制御器設計法について基礎から学びたい方 ・PID制御以外の制御器設計に興味のある方
予備知識 ・線形代数(ベクトル)の基礎、古典制御理論の基礎
修得知識 ・スライディングモード制御器設計のノウハウ
プログラム

1.状態空間設計法の基礎

  (1).ベクトルで視覚的に捉える状態方程式と制御問題

  (2).ロバスト制御の本質

  (3).PID制御の限界

 

2.スライディングモード制御器設計の基礎

  (1).スライディングモードとは何か

  (2).スライディングモード制御器の設計法

    a.スライディングモードの記述と存在条件

    b.スライディングモード制御のロバスト性

    c.チャタリングなど現実問題への対応

    d.ロバストサーボ系の設計

 

3.スライディングモード制御の実機応用例

  (1).自動車の電子制御

    a.ブレーキシステム(ABS)

    b.セミアクティブサスペンションシステム

    c.電動スロットルバルブ

    d.可変ギア比機構付電動パワーアシスト

    e.自動運転のための車両の軌道制御

  (2).パンタグラフの接触力制御

 

※途中でMATLABによるデモを行います

キーワード 状態方程式 ロバスト制御 スライディングモード制御器設計 自動車の電子制御 追従制御
タグ プラントロボット自動車・輸送機制御
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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