自動車操縦安定性の基礎と「気持ちの良い」運転フィーリングへの応用

〜 操縦安定性に必要なタイヤの基礎理論、解析に最適な二輪モデル、運転フィーリングと運動性能の関係 〜

・フィーリングとの対応が重要となっている操安性について基礎から修得できる講座

・エキスパートの方が実体験を踏まえて、力学的な意味から車両運動解析を体系的に解説する特別セミナー!

講師の言葉

 操縦安定性の基礎について、単に今の性能向上を目指すだけではなく、本来要求されている内容をしっかり踏まえた上で、理想を目指すには何が課題で、何をすべきかを、先ず理解して頂きます。その上で、理論的に説明できる内容について、数式だけでなく物理的な意味を併せて説明します。一般に説明されている伝達関数に基づく説明だけでなく、より将来的な解析にも役立つ、状態方程式に基づく状態速度ベクトル図についても解説します。
 操縦安定性は、物理現象としては比較的理論とよく合い、扱いやすいものではありますが、ドライバーにとって好ましいものでなくては意味がないことから、物理特性だけでなく、フィーリングとの対応にも注意を払う必要があります。この分野は、各社のノウハウの面もある上、まとまった理論が確立されていないため、学会でもあまり発表されていませんが、自動車会社での経験を元に、個人的な見解レベルのものも併せて解説しますので、受講者の参考になればと思っています。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年12月19日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・自動車、自動車部品、電装品関連企業の技術者の方 ・操縦安定性の業務をこれから始めようとする方 ・操縦安定性の業務を行っているが、理論を体系的に整理して理解しようとする方
予備知識 ・大学の機械力学の知識、(制御工学の知識は、特に必要とはしません)
修得知識 ・操縦安定性の基礎理論(サスペンション設計で行っている、性能確保のための基礎)
プログラム

1.操縦安定性に課された課題とは

2.操縦安定性に必要なタイヤの基礎理論
  (1).横方向の力とタイヤスリップ角&キャンバ角
  (2).前後方向の力とタイヤスリップ率
  (3).両者のバランスを示す、タイヤ摩擦円

3.操縦安定性解析に最適な二輪モデル
  (1).基本のモデルと基礎方程式
  (2).伝達関数による解析
    a.スタビリティファクタとスタティックマージン
    b.操安キャパシティ
    c.スタビリティファクタと安定性の関係
  (3).状態方程式による解析
    a.伝達関数からでは読み切れないこと
    b.状態速度ベクトル図と、その使い方

4.車両諸元と運動性能
  (1).車速と運動性能
  (2).車両諸元と運動性能

5.運転フィーリングと運動性能の関係
  (1).応答性
  (2).安定性
  (3).ロール感
  (4).車体横滑り角が運転フィーリングに及ぼす影響
  (5).その他

キーワード 操縦安定性 伝達関数 状態速度ベクトル図 タイヤスリップ率 タイヤ摩擦円 スタビリティファクタ スタティックマージン 操安キャパシティ ロール感
タグ 自動車・輸送機
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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