ロータダイナミクスの基礎と滑り軸受による振動の抑制・防止対策

〜 すべり軸受と油膜の力学的作用、不釣り合い振動、オイルホイップ、流体励起振動、振動トラブルシューティング事例 〜

・回転機械の損傷や破壊につながる振動トラブルの解決策を解説する講座

・回転機械における効果的な振動の抑制・防止技術を修得し、機械本来の機能、性能を十分に発揮させよう! 

講師の言葉

 回転機械には回転体のさまざまな振動が発生して、本来の機能、性能を十分に発揮できなくなるだけでなく、回転機械の損傷や破壊が生じることもあるので、振動の発生を防止し、あるいは発生する振動の振幅を低減するように回転機械を設計することが求められます。まず、振動問題を対象とする運動方程式の取り扱い方法、次に振動防止・振幅低減のキーファクターとなる滑り軸受油膜の静的、動的な力学的性質を学びます。さらに回転機械の振動のなかで最も重要な軸回転面内の2次元振れ回り振動、すなわち不釣り合い振動、オイルホイップ、流体励起振動の3つを取り上げ、それぞれの振動の発生メカニズム、および滑り軸受油膜を効果的に利用する具体的な振動抑制設計とそのトレードオフについて学びます。最後に、振動トラブルが実機でどのようにして発生するか、またどのように解決したかという実例について学びます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年10月02日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・滑り軸受で支えた回転機械の開発、設計、運用、メンテナンスを担当する技術者の方 ・滑り軸受の開発、設計を担当する技術者の方
予備知識 ・動力学の運動方程式
修得知識 ・油膜軸受の力学的作用の基礎 ・回転機械の重要な振れ回り振動3つの特徴と油膜軸受でその抑制・防止を図る方法
プログラム

1.回転体の各種振動、モデル化、運動方程式とその解
  (1).回転機械に発生する各種の振動問題
  (2).軸回転面内の2次元並進振れ回り振動
  (3).自由振動と強制振動
  (4).減衰自由振動と自励振動の振幅挙動
  (5).強制振動の振幅

2.すべり軸受と油膜の力学的作用
  (1).すべり軸受油膜内の圧力発生と流体潤滑
  (2).レイノルズ方程式と流体潤滑の3要素
  (3).油膜内圧力分布解レイノルズ方程式と流体潤滑の3要素
  (4).静的な油膜反力と軸中心の静的平衡点
  (5).動的油膜反力と油膜係数(ばね係数、粘性減衰係数)

3.不釣り合い振動
  (1).不釣り合い振動の原因、様相と危険速度
  (2).不釣り合い振動振幅を抑制するすべり軸受設計

4.オイルホイップ
  (1).オイルホイップの様相と安定限界速度、安定線図
  (2).オイルホイップを防止するすべり軸受設計

5.流体励起振動
  (1).流体励起振動の様相と安定限界速度
  (2).流体励起振動を防止するすべり軸受設計

6.各種振動対策のトレードオフ問題

7.各種実機振動トラブルシューティング事例

キーワード 回転機械 振れ回り振動 自由振動 強制振動 すべり軸受 油膜 レイノルズ方程式 流体潤滑 不釣り合い振動 オイルホイップ 流体励起振動
タグ トライボロジー機械機械要素軸受け自動車・輸送機振動・騒音
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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