遮音・吸音技術の基礎と騒音低減への応用

〜 音と振動の基礎、レゾネータ、遮音材料、吸音材料による騒音低減、均質化法による吸音材料の設計 〜

・解析手法を用いて最も性能が良くなるよう、吸遮音材の仕様を適正化し、応用するための講座

・遮音材、吸音材を効果的に活用し、静粛性を確保し快適性向上に活かそう!

講師の言葉

 自動車の室内や建築構造物内の居室などの室内空間の快適性を向上させるためには、静粛性の確保は欠くことができません。そのために、遮音材や吸音材といった材料を用いた設計をすることが多いと思います。しかし、実際の設計現場においてはコストや質量に厳しい制約が課せられることも多く、より効率的な設計が求められています。

 本セミナーでは、静粛性を確保・向上するために重要となる遮音および吸音に関して、まず基礎的な事項について説明いたします。そして、それらの代表的な評価指標である透過損失および吸音率について、それらを予測するための解析手法を解説いたします。さらに、そうした解析手法を用い、与えられた質量の中で、最も性能が良くなる仕様を検討する方法について概説いたします。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年08月04日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・製造業で振動・騒音に関する設計開発業務に携わる方(自動車、機械、構造物など)
予備知識 ・1自由度系の振動、音響管の共鳴など音・振動工学の基礎についての知識を有していることが望ましい
修得知識 ・振動騒音に対する吸音材・遮音材のはたらきとその効果 ・吸遮音材の仕様を適正化する手法
プログラム

1.音と振動の基礎
  (1). 質点系の振動
  (2). 開空間における音
  (3). 閉空間における音と共鳴現象

2.ヘルムホルツのレゾネータによる騒音低減
  (1). 物理的な現象の説明
  (2). ダイナミックダンパーとの比較
  (3). 減衰レベルの予測と評価
  (4). 最適な寸法・構造

3.遮音材料による騒音低減
  (1). 物理的な現象の説明
  (2). 透過損失と挿入損失
  (3). 質量則とコインシデンス効果
  (4). 二重壁による性能向上と共鳴透過による性能低下
  (5). 伝達マトリックス法による透過損失の予測
  (6). 有限要素法による透過損失の予測

4.吸音材料による騒音低減
  (1). 物理的な現象の説明
  (2). 吸音率とその測定方法
  (3). Biotモデルによる吸音率の予測
  (4). 微細空間における吸音
  (5). 吸音材の配置最適化

5.均質化法による吸音材料の設計
  (1). 吸音材の微視構造
  (2). 電子顕微鏡およびμX線CTによる特徴観察
  (3). 均質化法による微視構造を用いた吸音率の予測
  (4). 3Dプリンターにより造形した吸音材による実験検証
  (5). セル間にはられた膜の吸音率への影響
  (6). 均質化法と最小二乗法によるBiot パラメータの推定

キーワード 遮音材 吸音材 振動 レゾネータ ダイナミックダンパー 透過損失 コインシデンス効果 伝達マトリックス法 有限要素法 Biotモデル 均質化法 
タグ 工作機構造物自動車・輸送機振動・騒音
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
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