振動の基礎と低振動技術への応用とそのポイント

〜 振動問題の基礎と計測、調査方法、異常振動現象の見極め方、具体的なトラブル対策事例とポイント 〜

・振動問題の本質を理解し、対策と改善に活かすための講座

・小型・軽量・高性能化により著しく増加している振動問題への効果的な対策法を修得し、製品開発に活かそう!

講師の言葉

 一般に機器および機械設備には何らかの振動が生じています。機械および機械設備に生じる振動は物理的に無くすことはほとんど不可能でしょう。

 まず、はじめに機器・設備振動を評価する場合、正常時の振動と異常時の振動を比較検討して評価することが多いのもこれら設備には常に振動が伴っているからでしょう。

 更に、振動は人間が持つ五感のひとつでもあり、環境の場などでは好き嫌いの評価も行われます。正常運転時の機械振動は、許容範囲内ですが、異常時には振動が大きく、許容範囲を超えた振動状態になっていますが、そこではどのような現象が発生しているのでしょうか?

 最近の機械設計では、小型・軽量化、高性能、低環境負荷、低価格を設計理念とし、最適設計や限界設計が行われる傾向が見られますが、これらのファクターが振動および騒音に大きく影響を及ぼすとともに、経年変化により、ほとんどの機器設備では、振動の増加が著しくなっています。

 機器および機械設備の振動は、危機管理および、安全性の確保から、常に振動を管理することが重要であり、機械の設計技術者が振動問題の本質をよく理解して保守点検や改善することが大事です。

 本講座では、振動の基礎理論、振動の計測調査手法、異常振動現象の見極め方、 トラブルシューティング並びに低振動化に対応できる技術を習得していただければ幸いです

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年04月28日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・各種機械・設備の設計、機器・設備メンテナンス、トラブルシューティング等の技術者および携わっている担当者の方 ・機械および機械設備振動の基礎・応用と対策に関心がある関連部門の方 ・機械・機械設備に生じる各種振動問題に携わろうとしている技術者、および問題を抱えている方
予備知識 ・機械工学や物理学の基礎的な知識があれば、より理解が深まります
修得知識 ・機械振動の基礎理論について ・機器・機械設備に発生する異常振動現象を見極める知識、的確な調査・計測計画の立案、および、実行できる基礎知識の修得 ・異常振動問題を解決するためのトラブルシューティングの考え方と対策のポイント
プログラム

1.振動と異常振動の区別はあるのか?

 (1).異常振動と破壊 

 (2).励振振動が大構造物を破壊する脅威

 (3).振動のトラブルシューティングとは

2. 振動・共振・減衰・加振力    

 (1).振動現象とは

 (2).共振とは

 (3).減衰とは 

 (4).加振力(励振力)とは

 (5).防振とは

 (6).振動と音の関係は

     

3.波動の表現・三角関数・回転ベクトルによる・複素ベクトルによる表現

 (1).振動の表現

    a.和振動と振動の重ね合わせ

    b. 線0形振動における運動方程式とエネルギー保存

 c.時間領域での表現

     ・振動変位、速度、加速度の物理単位とデシベル表示

      ・人間の感覚とdB表示 実効値

    d.周波数領域での表現直交関数を用いた

     ・Fourier変換とFourier逆変換

    e.相平面表示

    f. 不減衰一自由度系振動の相平面

    g. 減衰一自由度系振動の相平面

 (2).単調和振動 (一自由度系

    a.一自由度系の自由振動と強制振動

    b.減衰の評価方法; 共振振幅、半値幅法、対数減衰率、による評価

    c.その他の減衰

    d.粘弾性の動的挙動

 (3).単調和励振(加振)と調和的でない励振

    ・ステップ励振、ランプ励振、インパルス励振、調和スイープ励振

4.振動の分析

 (1).キャンベル線図

 (2).Fourierスペクトル、パワースペクトルと衝撃スペクトル

 (3).伝達関数とコヒーレンス

 (4).ボード線図とナイキスト線図

5.減衰

 (1).いろいろな減衰の種類

    ・クーロン摩擦減衰、粘性減衰、速度2乗減衰、内部減衰、構造減衰

6.固有振動数

 (1).単振動系の自由振動

    a.不減衰自由振動と固有振動数

    b.減衰自由振動と減衰固有振動数

(2).単振動系の強制振動

      ・周期的外力による強制振動

  (3)共振

     a. 不減衰振動系の共振

  b. 減衰振動系の共振

(4) .多自由度系の強制振動

     

7.回転機械の振動

  (1).回転機械に発生する各種振動

  (2).軸の振動と危険速度

  (3).回転の不釣合い振動 

  (4).データの不釣合い、不釣合い、不釣合い

8.振動の計測とトラブルシューテイング

  (1).異常振動の調査、計測

  (2).計測機器と振動ピックアップ

  (3).FFT分析器(定差型)

9.振動対策

キーワード 機械振動 異常振動 振動現象 回転機械 振動対策 機械設備振動 制振対策 防振
タグ 軸受け自動車・輸送機振動・騒音歯車
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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