生体信号処理・生体センシングと製品開発への応用

〜 製品の使用感評価への応用、自動車運転時の眠気検知、覚醒度維持向上システム、眼球・瞳孔運動計測と人の状態推定技術 〜

生体信号の計測方法やセンシング技術を学び、応用するための講座

・研究開発事例を通して生体情報を効果的な活用法を修得し、応用製品開発に活かそう!

・眼球・瞳孔運動をセンシングすることにより、人の状態を推定する技術も解説いたします

講師の言葉

第一部
 人にとって快適な使用感が得られる製品開発や快適な環境を提供するためには、製品使用時や環境からの刺激に対し、その快適性を客観的かつ定量的に推定することが必要です。有力な手段の一つが生体信号測定と解析です。
 この講義では、心電図、呼吸、筋電図など比較的簡便に測定できる生体信号で、何が推定でき、どのような応用が可能かを、できるだけ多くの活用事例で紹介します。特に、生体信号からリアルタイムで生体状態を推定し、自身の生体信号のリズムを活用して生体状態を快適な方向へ導くバイオフィードバック、及び、モーションキャプチャと組み合わせて身体状態を分かり易く伝える統合解析システムなど独自性の高い研究事例も紹介します。

第二部
 近年のWearableデバイスの進化により、眼球・瞳孔運動も拘束の少ない状態で種々の応用に堪え得る精度ならびに速度で計測できるようになりました。眼球の制御には、大脳皮質をはじめ脳の広範な領域が関わっているため、眼球運動には様々な脳の状態、すなわち「人の状態」がその人の意識に上らないものも含めて反映されます。
 本講義では、そうした眼球・瞳孔運動に基づく人の状態推定技術について、最新の研究成果を含めた実例を交えながら紹介します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年03月01日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー ソフト・データ・画像・デザイン研究開発・商品開発・ ビジネススキル
受講対象者 ・快適性に優れる製品開発や快適な使用感・環境づくりに関心のある企業の方 ・産業界で製品開発、新製品や新規事業企画、製品や生活環境評価に生体信号や人間工学の考え方を活用してみたいと考えている方 ・他覚的に人の状態を推定する技術に興味のある方(自動車関係研究者、スポーツ科学研究者ほか)
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・生体信号の測定方法と簡単な解析方法、および製品開発や製品・環境評価への応用 ・眼球・瞳孔運動にどのような人の状態がどのように反映されるか(人の状態推定技術)
プログラム

第一部 生体信号の測定・解析と活用事例 (4時間)

1.快適性を測るための生体信号の測定と解析
  (1). 心電図と筋電図の測定
  (2). 生体信号の測定方法と活用事例
    a.生体電気の測定
    b.雑音の原因と除去法
  (3). 生体信号処理の方法
    a.心電図からの拍動間隔時系列抽出
    b.心拍数1/fゆらぎによるアロマテラピーの評価
    c.筋電図の解析例
    d.脳波の解析
    e.リラクゼーション手法の比較

2.快適性を実現するための生体情報の活用事例
  (1). 人の生体情報との対話機能を有するインタフェース
    a.自動車運転時の覚醒度維持向上システム
      ・心拍同期振動刺激による覚醒度向上技術
      ・酸素飽和度上昇による覚醒度向上
      ・心拍呼吸位相同期
      ・心拍呼吸位相同期と酸素飽和度との関連
      ・眠気緩和刺激の開発
      ・自動車運転シミュレータによる運転動作時の心拍同期振動による覚醒度向上効果の評価実験
    b.生体信号無拘束センサーの開発
      ・ シート埋め込み静電容量結合型心電センサー
      ・ウェアラブル脈波センサー
  (2). リラクセーション・精神作業負担低減への応用
  (3). 生体信号と動作の統合解析・可視化
    a.モーションキャプチャによる動作測定
      ・動作の測定方法
      ・剣道の動作分析への応用
    b.生体信号と動作の統合解析・可視化システムの概要
    c.生体信号と動作の統合解析・可視化の応用事例
      ・塗装熟練工の動作の特徴抽出と可視化
      ・車のセンターパネルの設置位置の人間工学的評価
      ・姿勢変換時の生体状態推定
  (4). 製品の使用感評価への応用
    a.グリップ表面の凹凸模様と握り心地との関連
    b.ショックレスハンマーの使用感評価
    c.自動車運転動作時の疲労感評価
    d.自動車シート着座時の疲労感評価

第二部 眼球・瞳孔運動計測と人の状態推定技術 (2時間)

1.眼球・瞳孔運動の神経機構概要

2.各種眼球運動の機能と性質
  (1). 衝動性眼球運動
  (2). 滑動性眼球運動
  (3). 輻輳性眼球運動
  (4). 前庭動眼反射
  (5). 視運動性眼球運動
  (6). 固視微動
  (7). 瞳孔ゆらぎ
  (8). 瞳孔光反射

3.各種眼球・瞳孔運動に現れる人の状態
  (1). 自律神経系状態(交感神経、副交感神経活動)
  (2). 覚醒状態
  (3). 注意(attention)状態
  (4). 種々の疾病

4.眼球・瞳孔運動による人の状態推定例
  (1). 無重力、過重力下における交感・副交感神経活動評価
  (2). 眼球運動による自動車ドライバの覚醒状態評価
  (3). 眼球運動による自動車ドライバの注意状態評価
  (4). 各種スポーツ時の眼球運動評価

キーワード 生体信号 心電図 筋電図 リラクセーション 使用感 疲労感 状態推定
タグ 信号処理感性・脳科学・認知工学生理・官能検査生体工学人間工学計測器
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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