CAEによるFEM解析とその実践ノウハウ

〜 FEM解析がうまくいかない理由、モデル化、FEM解析で注意すべき問題と対策 〜

・なかなかうまくいかないFEM解析を効果的に設計、実務に活用するためのノウハウを修得する講座

・解析専任者に知っておいて欲しいこと、説明があまりないままに使われている機能の理論的説明、現場ではよく使う機能の紹介、とくにデフォルトで使われているアイソパラメトリック要素の詳細な説明をします

・教科書では予想できることになっているが、実際は計算しないとわからない、あるいは実験との合わせ込みが必要な現象の指摘などについて解説いたします。

講師の言葉

 FEMの解析ソフトはすぐに操作できるようにはなるのですが、実務に応用しようとすると、うまくいかないことが多いです。CAEは発生している現象を特定して、物理モデル(FEM)や数学モデル(FVM)に置き換えて、電子計算機で数値計算する手法です。
 FEM(有限要素法)はいくつかあるCAEの手法の一つで、バネ−マス系に置き換えるので、他の手法にくらべて直感的でわかりやすいためもっともよく使われていますし、実験の替わりになるとまでいわれてます。しかし実物実験とは違い、現物を抽象化したモデルに置き換えているので、計算したいことができないとか、計算結果が実際と大きく異なるといったこともあります。
 問題が起こると、とかくソフトのせいにされがちですが、計算結果の信頼性は、現象のモデル化、インプットするデジタルデータ、ソフト自身の機能の組み合わせで決まります。設計に使うときは、計算結果の評価基準も判断の材料になります。
 本講では、実務で起こる様々な問題を取り上げ、現象のモデル化、データ、ソフトの機能、評価基準、経済性のバランスをとった現実的な解決策を提案します。さらに診断解析だけでなく、設計改良の手法についても述べます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年01月12日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備ソフト・データ・画像・デザイン
受講対象者 ・企業で構造設計、構造解析に携わっているエンジニアの方 ・機械、自動車、航空機ほか関連企業の技術者の方
予備知識 ・材料力学、振動学、熱伝導など、初歩的な知識でよい
修得知識 ・FEMを使って設計に役立てるには、ソフトの操作の他に周辺の知識・技術が必要です。  セミナーででてくる例を通して周辺の知識・技術のを修得し、設計に役立てることができます。
プログラム

1.FEM解析がうまくいかない理由
 (1).ソフトの使い方だけでは解決できない
 (2).解析結果と実際が合わない計算が進まない
 (3).解析結果と実際が合わない
 (4).複雑な現象のためソフトの操作が難しい
 (5).計算した荷重・拘束条件が設計条件ではなかった
 (6).インプットデータが揃わなかった
 (7).計算はできたが、評価基準がなかった
 (8).モデルが大きすぎて計算できない/計算時間が長すぎる
 (9).チェック計算に終わって、コスト低減に結びついていない

2.モデル化のすすめ
 (1).モデル化とは
 (2).モデル化の効用
 (3).モデル化のために必要な知識
    a.基礎的な知識 材料力学、材料強度、破壊力学、振動学、機構運動学
    b.数値計算の知識 計算の仕組、精度
 (4).モデル化の具体化−解析シナリオの策定

3.FEM解析で注意すべき問題とその対策
 (1).問題解決のための大原則
 (2).シェルの表裏、梁のy,z軸の定義
 (3).静荷重と動荷重
 (4).ソリッドにモーメント荷重
 (5).拘束条件不足問題とその対策
 (6).拘束条件なしの応力解析
 (7).アセンブリ問題 パート間の関係
 (8).ボルトの取り扱い 初期荷重
 (9).圧入、冷しバメ、焼きバメの取り扱い
 (10).メッシュ分割
 (11).計算が停止する
 (12).ズーミング
 (13).応力特異点の処理
 (14).モデル化に起因する違い
 (15).基礎励振
                 他

4.異方性材料

5.解析の進めかた(感度解析と最適設計)

 (1).感度解析とは
 (2).ローカル感度解析とグローバル感度解析
 (3).グローバル感度解析の例
 (4).最適設計とは
 (5).感度解析と最適設計ソフトの仕組み
 (6).感度解析と最適設計のキーポイント

5.質疑応答

キーワード FEM解析 モデル化 高速条件 メッシュ分割 ズーミング 応力特異点 感度解析 トライボロジー最適化
タグ シミュレーション・解析応力解析機械強度設計構造物材料力学・有限要素法設計・製図・CAD
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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