適切なシールの選定・活用方法とトラブル改善事例 〜個別相談付〜

〜 シールの構造・機能、特徴、改善事例および最新技術 〜

・メカニカルシールを中心に、シールの分類・適用範囲・使用上の注意点をわかりやすく解説する講座

・メカニカルシールを安全かつ安定的に使用するための手法をマスターするための特別講座!

・グランドパッキン、オイルシールについても解説します!


講師の言葉

本セミナーではメカニカルシールの基礎から取扱い方法、代表的な不具合事例とその改善策、最近の技術動向などを説明します。メカニカルシールは、高速回転するコンプレッサや一般的な汎用ポンプ、低速の撹拌機等の機器、軸径はφ5〜φ800程度、圧力は真空〜20MPaといった広範な仕様条件で様々な回転機器に使用されています。取り扱う流体も多種あり、それらの使用条件に適合するメカニカルシールを選定し、適切な点検やメンテナンスの実施により高い性能を維持していくことが重要です。
 本セミナーを受講される皆さんは、既にメカニカルシールを取り扱われているものと思います。メカニカルシールを使用した回転機器において、不具合発生箇所としてメカニカルシールが多いことも事実です。
メカニカルシールに要求される性能として、ランニングコストを含めた経済性も重要ですが、近年、安全性や環境の面で厳しくなっています。
 本セミナーで知り得た知識をもって、現在取り扱われているメカニカルシールについて、安全に環境に悪影響を及ぼすことなく、安定してご使用頂くことへの一助となればと思います。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年12月02日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・日常の業務でシールを選定、使用されている方 ・初めてメカニカルシールの選定、使用を考えておられる方 ・メカニカルシールをメンテナンスされている方 ・現状のメカニカルシールの性能(交換頻度、漏れ量)に不満をお持ちの方。 (日常の業務で回転機器に携わられているエンジニア・研究・開発・設計・生産・施設・設備管理・保全ご担当者)
予備知識 ・上記対象者であれば専門知識は特に必要ございません
修得知識 ・メカニカルシール選定と基本的考え方 ・メカニカルシールの選び方 ・トラブル改善事例と点検、メンテナンス時の留意点 ・最近の技術動向
プログラム

1.シール選定・活用における基本について
  (1). 軸封部からの漏れとは
  (2). シール端面の潤滑膜の状態
  (3). シール性と耐久性の関係
  (4). 漏れ量計算式《液体》
  (5). シールの分類
     a. メカニカルシール
     b. グランドパッキン(回転用)
       ・構造と材料
       ・シールメカニズム
       ・取扱時の注意点
     c. オイルシール
       ・適用範囲
     d. 固定ブッシュとフローディングブッシュ
     e. セグメントシール
     f. ラビリンスシール

2.メカニカルシールの構造と機能
  (1). 基本構造と各部品の機能
  (2). シール端面に作用する力《計算式、開力》
  (3). バランス比、シール端面圧、PV値

3.メカニカルシールの選び方と形式分類
  圧力範囲、スプリング位置、取付位置、配置、スプリング形状
  (1). アンバランス形とバランス形
  (2). 回転形と静止形
  (3). Оリング形と?リング形
  (4). マルチスプリング形とワンコイル形
  (5). インサイド形とアウトサイド形
  (6). ベローズ形
  (7). デュアルシール(ダブル形とタンデム形)
  (8). その他(回り止め・トルク伝達方式による分類)

4.各種周辺付属機器(補助装置)の特徴と取り扱い
  (1). フラッシング用クーラ
  (2). ストレーナ、サイクロンセパレータ
  (3). 加圧タンク(おもに撹拌機用途)
  (4). 取付け機器の精度、取扱い上のポイント

5.メカニカルシールの各部品の材質選定と注意事項
  (1). 主要構成材料
  (2). 摺動材に要求される事項
  (3). メカニカルシール摺動材の選定
       ・組合せ、カーボン、硬質材
  (4). 二次シール(Оリング、?リング等)の選定
  (5). 金属材料の選定

6.トラブル改善事例
    メカニカルシールの損傷例と対策
  (1). シール端面の面荒れ、キズ
  (2). シール端面の焼付き(むしれ)
  (3). ブリスタリング
  (4). 超硬合金シール端面のサーマルクラック
  (5). 超硬合金シール端面の腐食
  (6). カーボンシール端面の早期磨耗
  (7). カーボンシール端面の偏摩耗
  (8). ゴムОリングの硬化、ひび割れ
  (9) . ゴムОリングの膨れ、割れ
  (10). ゴムОリングのはみ出し
  (11). カーボン固定環のエロージョン
  (12). チタン製リテーナの腐食
  (13). 軸パッキン部への微粒子付着
  (14). カーボン製固定環の破損
  (15). 回転環の飛び出し
  (16). セラミック盛の浮き上がり
  (17). 焼嵌め外れ
  (18). ドライブピンの摩耗

7.ノンコンタクト(非接触式)ガスシールについて
  (1). 動圧形(PPGシール)ガスシールと静圧形(PECシール)ガスシール
  (2). ノンコンタクトガスシールの基本構造と特長
  (3). ノンコンタクトガスシールのシール端面すきまとPV値
  (4). 動圧形(PPGシール)ガスシールの特長
     a. シール端面での圧力発生状態
     b. 漏れ量と動力損失
     c. 機器への適用例
  (5). 静圧形(PPGシール)ガスシールの特長
     a. シール端面の圧力分布と自動すきま調整機能
     b. 圧力、周速の適用範囲
     c. 機器への適用例

8.メカニカルシール技術の最近の動向
  (1). 難シール性流体への対応
    ・固形微粒子含有流体、高粘度、凝固性、重合性、結晶性流体
  (2). 環境・安全対応
  タンデムメカシールを用いたVOCの大気への漏洩防止
  (3). 省エネへの対応
     a. メカシールの設計による省エネ
     b. フラッシング配管プランによる省エネ
  (4). 製品へのコンタミネーション対応(クリーン対応)

9.質疑応答、個別相談

キーワード メカニカルシール ゴムОリング ドライブピン タンデムメカシール
タグ 機械機械要素自動車・輸送機
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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