ピーニング技術の基礎と製品の疲労強度向上技術および応用事例

〜 ショットピーニング、レーザピーニング技術の基礎と表面改質による耐疲労強度向上技術 〜

・表面処理により製品の疲労強度向上を実現するピーニング技術について、基礎から応用事例までを解説する講座

・ショットピーニング、レーザピーニングの特徴と応用事例を学び、製品の高信頼性、長寿命化を実現しよう!

講師の言葉

(第1部)
 機械部品の故障(破損)モードの80%以上は疲労破壊である。簡便に疲労強度を向上させることができる方法としてショットピーニングがあり、自動車用歯車やばねなどに採用されている。
 今回、疲労破壊に対するショットピーニング(SP)の効果、採用部品例、SPの基礎、SP工程管理条件と圧縮残留応力分布の関係、SPの技術動向、各種SP法の表面特性と疲労強度、大幅に疲労限度が向上できる二段SP、疲労破壊抵抗因子と疲労限度の関係などを概説する。
 このセミナーにより、SPの重要性を認識していただけ、必ず業務に役立つと確信します。

(第2部)
 レーザ技術はますます第4の波として、我々人間社会の生産活動や生活にまで改革を起こしている。ここでは1974年に開発されたレーザピーニング技術について、基礎から特殊レーザピーニングの開発、航空・宇宙産業、自動車部品への応用について、その現状と最新技術を解説する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年05月16日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・自動車、二輪車などの輸送機器、機械における部品の製造/生産技術者、品質管理者、設計者の方 ・ばね、歯車など各種機械要素の研究開発、設計に関わる方 ・ショットピーニング、レーザピーニング技術の概要や、どのように導入できるか関心のある方
予備知識 ・応力、硬さなどの機械用語について学んでいると理解が深まります
修得知識 ・疲労強度向上手法,部品に適したショットピーニング方法の選定 ・レーザピーニング技術の基礎と応用、最新技術
プログラム

1.ショットピーニング技術の基礎と製品への応用事例 (第1部)
  (1). ショットピーニング(SP)が用いられている産業分野とSP技術の変遷
  (2). ショットピーニング技術の基礎と製品への応用事例機械部品の故障モード
  (3). 疲労破壊過程における各過程の抵抗因子と支配因子
  (4). 疲労強度向上指針とこれに対する最適な表面改質法
  (5). SPの効果
  (6). ショットピーニング(SP)技術の基礎
      a. SPによる圧縮残留応力導入のメカニズム
      b. 各種ショットピーニング法の特徴
      c. 用いられるショット
      d. 圧縮残留応力測定方法と各種ショットピーニング法の残留応力分布
      e. ショットピーニング工程の管理条件と圧縮残留応力の関係
      f. 最大圧縮残留応力の支配因子
  (7). 各種SPの特性
      a. 表面特性
      b. 曲げ疲労強度
      c. 面疲労強度
  (8). 疲労強度向上指針の妥当性の検証
  (9). 粒界酸化層の無害化ができる二段SP(DSP)法
  (10). 大幅に曲げ疲労限度が向上できる真空浸炭、超急速加熱急冷の輪郭高周波焼入れおよびDSPを組合わせた複合表面改質歯車
      a. 表面特性
      b. 曲げ疲労強度
      c. 軟窒化、高周波焼入れ、SPなどの各種表面歯車の表面特性と曲げ疲労限度の関係
  (11). ショットピーニング採用上の留意点

2. レーザピーニング技術の基礎と製品への応用 (第2部)
  (1). レーザピーニング技術の基礎
      a. 開発の経過
      b. レーザアブレーション現象とは
      c. レーザピーニングの原理
      d. 材質の及ぼすプラズマの発生挙動の違い
      e. 発生する残留応力分布
      f. レーザピーニング処理の効果
      g. レーザピーニングに用いるレーザ加工装置
  (2). 特殊レーザピーニング技術の開発
      a. 特殊レーザピーニング技術とは
      b. 特殊レーザピーニング処理に用いるシート
      c. ピストンの潤滑性、焼付き性の改善
      d. MoS2粉末の表面塗布実験
      e. シートを用いたレーザピーニングによる残留応力分布の変化
  (3). レーザーピーニング処理の応用
      a. 航空・宇宙産業への応用
      b. 原子力発電プラントへの応用
      c. 自動車部品への応用 
      d. その他産業分野への応用

キーワード ショットピーニング 残留応力 疲労強度 レーザピーニング
タグ 金属表面改質機械自動車・輸送機
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日