脳機能の計測・解析技術と製品開発への応用事例

〜脳活動・認知機能計測と応用、ニューロマーケティングによる製品開発への応用〜

脳機能についての計測技術とその応用展開について、二名の講師陣よりわかりやすく解説する講座

・脳機能計測技術で得られるデータの特性や注意点を学び、計測・解析結果を活用した製品開発を実現するための特別講座!

講師の言葉

第一部

 近年の行動経済学の発展によって、われわれの消費行動は必ずしも合理的でなく、無意識的要素が大きく関与することが知られて以来、脳機能や認知機能の客観的な計測方法を製品等の企画に応用する技術が脚光を浴びるようになってきた。
 一方で、脳機能計測技術の広範な普及にともない、これまでの脳科学研究で利用されてきた範囲を越えた利用の試みが増え、個々の脳機能計測技術に対する理解と、適切な問題設定と得られた結果の解釈を行うための知識を持つことはますます重要になっている。
 本講義では、脳波とMRIを中心に、現在第一線で用いられている主要な脳機能計測技術で得られるデータの特性や注意点を詳しく説明するとともに、それらの応用で得られる結果の実例を紹介する。

第二部

 ニューロマーケティングという言葉が生まれて久しいですが、脳科学や心理学の産業応用はイメージが難しい分野ではないでしょうか。そこで、製品の評価や開発において、脳波をはじめとする生体指標がどのように使われているのかを弊社事例からご説明致します。
 また、「脳科学が社会に貢献するための課題」と「今後の展望」についても合わせてお伝えします。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年04月13日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 研究開発・商品開発・ ビジネススキル
受講対象者 ・製品やサービスの評価やデザインを客観的なデータに基づいて行うことに興味をお持ちの方 ・脳機能計測を用いた製品評価・開発の実例に興味をお持ちの方  (研究開発担当者、マーケティングやイノベーションのご担当者)
予備知識 ・一般的な数理・統計の知識。電磁気学と数値計算法についての知識があると理解が深まりますが必須ではありません
修得知識 ・現在主に用いられている脳機能計測技術(脳波・脳磁図、MRI、光トポグラフィ)について、それぞれの特徴と限界、主に用いられるデータ処理方法についての基本的な知識。具体的な問題に応用する上での注意点と応用例 ・脳科学の産業応用について、課題・現状・展望 ・実験内容のイメージと、留意点についての基礎知識
プログラム

第一部 脳認知機能計測・解析の技術とその製品・サービスデザインへの応用

1. さまざまな非侵襲的脳機能計測方法
  (1). 脳波
      a. 脳波の発生のメカニズムと計測方法
      b. 脳波の種類
      c. 脳波データの解析方法 (1) 事象関連電位
      d. 脳波データの解析方法 (2) 時間周波数解析
  (2). MRI
      a. MRIによる断層撮像
      b. MRIを用いた脳活動計測の原理 – functional MRI (fMRI)
      c. fMRIを用いた脳活動データの取得
      d. fMRIによる脳活動可視化のためのデータ処理技術
      e. 脳構造と脳機能 – fMRI以外の脳断層撮影による認知機能評価
  (3). NIRS (近赤外分光法/光トポグラフィ)
      a. NIRSによる脳活動の計測
      b. NIRSを用いた脳活動計測の特徴と使用例

2. 脳活動・認知機能計測を応用した製品・サービスデザイン
  (1). 脳活動実験を始める前に
      a. 課題設計の重要性
      b. 特定の知覚・認知機能を調べるための課題例
  (2). 脳活動計測や認知機能計測技術応用の実例
      a. 三次元視覚情報処理の可視化
      b. 認知処理能力を反映する脳活動
      c. 自動車運転パフォーマンスと脳活動
      d. VR技術との融合による脳活動計測応用技術
      e. 知覚の変化を用いたヒトの覚醒・疲労状態の計測

第二部 脳波を活かした製品開発への応用事例

1. 脳科学をビジネスに活かす
  (1). 脳波を見れば人の心がわかる?
  (2). ニューロマーケティングのご紹介
      a. アンケート調査の問題点 〜アンケートの選択理由はでたらめ?〜
      b. ニューロマーケティングの事例紹介
       (パッケージを評価する、コンテンツを評価する、コンセプトを評価する)
      c. 海外での他社事例と今後の展望
  (3). 製品開発への貢献
      a. 生体反応を指標にした製品開発
      b. 事例紹介
       (紙ノートとタブレットの違い、ヒットゲーム開発に向けて)

2. 脳科学の課題と展望
  (1). 課題設定の難しさ
  (2). 実査における注意点
  (3). 応用に向けた技術開発
  (4). 脳科学・心理学で社会に貢献する

3. 質疑応答

キーワード 脳認知 非侵襲的脳機能計測 脳波 MRI fMRI NIRS VR技術 ニューロマーケティング
タグ 生体工学
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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