機械図面作成と設計不良・手戻り防止のポイントおよび事例

〜 設計ミスの内容と要因、製図規格、図面記入方法、計画図の描き方 〜

  • 教科書ではあまり説明されない図面作成のポイントや設計業務の注意点を、講師の経験を踏まえて解説する講座!
  • 図面作成のポイントから購入部品や材料・加工までを学び、設計・製図の業務スキルを高め、設計不良や手戻りの防止に活かそう!

講師の言葉

 「設計ミスを完全になくす方法は設計をしないこと」という皮肉な言葉も有りますが、技術革新の激しい世の中で新規設計による開発活動を行わなければ企業の将来は有りません。各種の管理手法を駆使した設計ミス防止のための活動も提唱・実施されていますが、そもそも担当者の知識レベルや意識が低ければこのような活動も成果が見込めません。
 企業で使われる図面の対象は過去の経験が活かせる継続生産品ばかりではなく、新規開発のための試作品、都度設計比率が高い生産設備、治具、性能試験装置なども数多く、各種の不確定要因に伴う設計ミス、図面ミスのタネは常に内在しています。
 このような図面に対して設計ミスを完全に防止することは難しいですが、過去の事例に学ぶことにより、ミスを減らすことやミスのレベルを下げることは可能ではないかと考えます。技術の進歩は先人が経験した失敗の貴重な教訓の上に積み重ねられたものであり、設計・製図の初心者にとってもこれらの内容を理解しておくことは極めて重要です。
 本セミナーでは、設計・製図の業務の流れの中でミスを起こしやすい内容や要因を整理し、講師の経験の中から具体的な事例を詳しく紹介して、今後の業務の参考にしていただきたいと考えています。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年06月22日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 開発、設計および図面に関わる技術者の方(若手技術者の方、歓迎)
予備知識 製図の初歩知識(大学、高専などで学んだことがある方)
修得知識 機械設計・製図の教科書ではあまり説明されていない実務における図面の描き方のポイントと設計ミス・図面ミスを減らすための注意事項、機械設計技術者として成長するためのヒントがつかめます。
プログラム

1. 設計プロセスで生じやすいミスの内容と検図のポイント
  (1). 設計におけるミス発生のメカニズム
  (2). 設計段階におけるミス:動作解析不十分、強度・剛性不足、組立・加工困難、購入品選定ミス
  (3). 製図段階におけるミス:寸法記入漏れ、公差選定ミス、部品/記事欄記入ミス
  (4). 検図のポイント

2. 製図規格の普及状況を正しく理解して手戻り防止
  (1). 製図規格の変遷〜旧規格図面も混在
  (2). 寸法記入法、寸法公差、幾何公差
  (3). 図面の訂正方法:JISには詳細規定なし

3. CAD図面で起きやすいミスの特徴と設計不良防止策
  (1).CAD製図のメリット/デメリット:不注意がもたらすトラブル事例と防止策
  (2).2D/3D-CADの併用による設計効率化とケアレスミス防止
  (3).CAD図面の文書への取り込み:線太さを反映したきれいな画像出力で誤解を防ぐ

4. 材料、加工に関する知識を豊富にし正しい図面記入で手戻り防止
  (1). 金属材料、樹脂材料/熱処理、表面処理
  (2). 素形材の製作法、材料の切断法
  (3). 切削加工、研磨加工
  (4). 定尺材利用によるコストダウン:計画図初期段階から意識しておく
  (5). 溶接の図面指示:溶接記号を描かない方法も使われている

5. 購入部品を正しく理解して設計ミスを防止
  (1). 機械要素部品の進化による設計業務内容の変化
  (2). カタログ品利用のメリット/デメリット:図面の手間は減ったが選定ミスのリスク増大
  (3). 機能部品選定に関する失敗事例

6. 計画図の描き方に習熟して設計ミスを防止
  (1). 計画図の役割:設計者のメモ帳として充実させる
  (2). 計画図から部品図への展開:図面バラシの注意点
  (3). 思い込みによる計画図段階での失敗事例

7. 設計失敗事例・留意点:大事故から些細な失敗までの事例を教訓にして自らの業務に反映
  (1). 機械工学における3大事故
  (2). 購入部品の知識不足で事故寸前に
  (3). 仕様を外挿したシリーズ設計には注意
  (4). 実績ある図面を素人考えで修正し加工不可
  (5). デザイン重視で曲面の多い部品としたらコストアップ
  (6). 安易なコストダウンで基準面加工を廃止したら組み立てられない
  (7). ヒータ容量アップ検討の前に伝熱素材の見直しが必要
  (8). テスト終了後に内部の油が抜けない試験装置
  (9). その他

キーワード 設計ミス 寸法記入漏れ 交差選定ミス 記入ミス 製図規格 CAD製図 2D/3D−CADの併用 図面記入法
タグ 機械設計・製図・CAD
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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