機械・設備の長寿命化・信頼性向上策とそのポイント  

〜故障分析と活かし方、応力集中、機械要素の損傷と対策〜

機械・設備の主要な損傷と破壊現象の原因を理解し、その対処方法を修得するための講座

教科書に記載されていない損傷破壊の実務と実際までを修得し、設計および製品開発、故障やトラブルの未然防止に活かそう!

講師の言葉

講師の言葉】
 設備故障の主要な原因は、損傷と疲労破壊によるものです。
 疲労破壊の原因は、技術・知識・経験不足による設計ミスと言っても過言ではありません。
損傷破壊の再発防止のために正しい知識の習得が求められます。
 本講座では、疲労強度評価方法においては、よく間違いをする点に関して、事例を示して解説いたします。
 機械工学の教科書に記載されていないような、実務的な内容についても紹介します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年08月06日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・製造業および設備メーカにおける設備管理あるいは設計技術担当者で、今後指導者として中核的な役割を担う方 ・機械・設備の長寿命化や信頼性向上のためのアプローチを体系的に学びたい方、設計に活かしたい方
予備知識 ・機械、設備を構成する機械要素や強度、材料力学等に関する基礎知識があれば理解が深まります
修得知識 ・機械設備の主要な損傷と破壊現象の原因を理解し、その対処方法を習得できます ※書籍「機械の損傷・破壊の原因と対策」を当日お配り致します
プログラム

1. 機械設備の故障分析とその活かし方
  (1).発生個所分析
     ・故障発生の多い機械要素を分析して、強化すべき要素名を明らかにする
  (2).発生原因分析(原因を明らかにして、対策方法を明確にする)
     ・材料強度、作用応力、使用環境、設計条件、人的要因の関係

2.応力集中
  (1).応力集中とは
  (2).応力集中の発生原因
  (3).応力集中率の求め方(各種形状の応力集中率の計算図表の解説)
  (4).応力集中の軽減方法(形状改善で強度向上を図る方法)
  (5).応力集中の解析例(FEM解析と応力測定実験による検証)
     a.キー溝と段付き部が近接した軸の応力集中
     b.剪断力を受ける軸の応力集中率(シャーピンの設計方法)
     c.両側に局部平面を持つ丸軸の応力集中解析)

3.疲労強度
  (1).疲労強度とは
  (2).S-N曲線と疲労と疲労限度線図
  (3).各種鋼材のS-N曲線と疲労限度
  (4).疲労限度線図による健全性の評価方法
  (5).疲労限度に影響する因子と定量的な評価方法
     a.切欠効果
     b.寸法効果
     c.表面係数
     d.溶接部の疲労強度

(6).実体の疲労強度と安全性の評価方法
     a.疲労を考慮した許容応力の求め方
     b.安全率による許容応力と問題点
     c.実体の疲労限度線図による健全性の評価(よく間違いをする点を事例で解説)

4.機械要素の損傷と対策
  (1).ボルト、ナット
     a.ねじ部の締結管理とゆるみ止め
     b.ボルトの疲労強度
     c.ボルトの切損対策

(2).転がり軸受
     a.転がり軸受の寿命
     b.転がり軸受の損傷現象と原因・対策
     c.転がり軸受の長寿命化事例

(3).歯車
     a.歯車損傷のおもな原因
     b.歯車の損傷現象と原因・対策
     c.歯面高周波焼入れの注意点
     d.歯底に亀裂が発生した場合の亀裂進展予測
        ・破壊力学による寿命予測

5.まとめと質疑応答

キーワード 機械設備 応力集中 疲労強度 安全性評価 機械要素 軸受 歯車損傷
タグ リスク管理安全機械
受講料 一般 (1名):52,800円(税込)
同時複数申込の場合(1名):47,300円(税込)
会場
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