プラスチック成形品における破断面解析法とトラブル対策

〜破損環境応力割れのメカニズムとトラブル発生時対応のポイント、破損トラブル回避策、故障解析技術〜

プラスチック破損解析からトラブルを未然防止するための講座

プラスチックの破断面からの破損の原因の読み取り方を修得し、製品の信頼性確保に活かそう!

講師の言葉

[第一部] 種々のプラスチックの破損トラブルについて、実例をもとにお話をします。
より身近に破損トラブルを感ずることができます。
 どのような材料、どのような時にプラスチックが壊れるのかについて、知識を得ることができます。また、どのようにすれば、破損トラブルを避けることができるか知識を得ることができます。
[第二部] プラスチック成形品破損の問題解決は、安全上極めて重要であり、製造時の対策及び使用時の対策を最優先する。破損トラブルは突然におき、直ちに解決しなければならないものである。しかも、原因がはっきりしないことが多い。これをいつまでも追求していると解決のタイミングを失する。実際に短時間で解決できるのは、豊富な経験で得られたノウハウがあるからである。
 そのノウハウも90%は基礎技術であることに注目すれば、経験が不足でも、直ちに解決することができる。ここでは、具体的な対策事例として、16項目の基本事項を挙げた
[第三部] 破断面の観察から破壊に関する知見を得ようとする破面解析(フラクトグラフィー)はかなり以前から金属材料を中心に行われきています。最近ではプラスチックに対しても広く応用されています。特に結晶性エンジニアリングプラスチックは重要な機構部品に用いられることも多く、破壊問題は全体の機能に大きな影響を与えるため、破壊原因の調査は極めて重要なものとなっています。本講座では、破面解析を中心にプラスチック成形品の故障解析技術について、当社の材料での例を用いてその方法を紹介します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年07月16日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・プラスチック製造及び製品に関わる品質管理者 ・プラスチック成形品の品質管理者 ・プラスチック成形品の設計者、発注者 ・プラスチック成形品の破断面解析・分析の方法を知りたい方 ・品質管理部門の管理者およびその候補者 ・プラスチック部品の設計、生産部門のエンジニア
予備知識 ・プラスチックの基礎知識 ・結晶性エンジニアリングプラスチックの種類、特性
修得知識 ・どのような材料、どのような時にプラスチックが壊れるのかについて ・どのようにすれば、破損トラブルを避けることができるかについての知識 ・プラスチック破断面の解析 ・分析方法・破断面からの破断要因・原因の読み取り方 ・破面解析を中心にプラスチック成形品の故障解析技術
プログラム

[第1部] プラスチック成形品における破損・環境応力割れのメカニズムとトラブル発生 時対応のポイント
1.プラスチック成形品はなぜ壊れるのか? 5つのミス
  (1).設計のミス
  (2).金型、成形のミス
  (3).加工のミス
  (4).保管、輸送のミス
  (5).使用、管理のミス

[第2部]プラスチック製品における破断面解析法とトラブル原因・不良対策
2.環境応力割れ(ソルベントクラック)のメカニズムと実演
  (1).環境応力割れ(ソルベントクラック)の発生メカニズム
  (2).実際にソルベントクラックを体験してみましょう!
  
3.破損トラブル事例とその対応について
  (1).生じた破損トラブルに対する対応、解析のポイント  
  (2).破損トラブルを未然に防ぐには

4.破壊の現象と破面の観察事例
  (1).脆性破壊
  (2).延性破壊
  (3).剪断破壊
  (4).疲労破壊
  (5).クリープ破壊

5.破壊の原因と破面の観察事例
  (1).異物
  (2).バリ
  (3).ボイド
  (4).ウエルドライン
  (5).シャープコーナー
  (6) .薄肉部
  (7).溶剤あるいは薬品

6.破損対策の具体策
  (1).シャープコーナーのクラック対策
  (2).ゲートクラック対策
  (3).抜け不良クラック対策
  (4).単純応力クラック対策
  (5).残留応力クラック対策
  (6).環境応力クラック対策
  (7).熱応力亀裂対策
  (8).熱劣化クラック対策
  (9).成形材料過熱のクラック対策
 (10).再生材料使用のクラック対策
 (11).低温脆性によるクラック対策
 (12).耐候性不足によるクラックの対策
 (13).ウエルドラインのクラック対策
 (14).バブルによるクラック対策
 (16).異物によるクラック対策
 (17).ガラス繊維の抜けによるクラック対策

7.ケーススタディと質疑応答
  (1).成形不良対策の海外工場と日本工場の比較
  (2).質疑応答

[第3部] 破面解析を中心としたプラスチック成形品の故障解析技術
8.破面解析技術について
  (1).破面解析の基本
  (2).破面解析の手順
  (3).市場破損と対策事例の紹介
9.非破壊内部観察技術
  ・X線CTによる非破壊内部観察技術

キーワード プラスチック成形品 破断面解析法 クラック対策 故障解析 非破壊検査 破損対策
タグ 品質管理
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日