ドライバ運転行動のモデル化とシステム設計への応用

講師の言葉

　近年、人間と協調的に動作するメカトロニクスシステムが使用されるようになっています。自動車も、電子制御化が進みこの範疇に含まれるようになっています。自動車の運転支援システムなどを構築する際に無視できない重要な要素がドライバです。しかし、ドライバの数値モデル化に関する技術が現状しっかりと確立されておらず、試行錯誤的にシステム設計が行われていることがほとんどです。ドライバを陽に考慮してシステム設計を行うためには、ドライバの運転行動を数値的なモデル表現とし、その数値モデルを用いてシステム設計を行う必要があります。
　本講義では、人間行動のハイブリッドシステム表現に基づく各種のモデル化手法を紹介すると共に、構築されたモデルのシステム設計への応用について解説を行い、さらにドライバの運転行動モデルを自動車の各種システム設計にどのように活用するかについて、事例を含めて解説を行います。

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