効率的な信頼性加速試験と寿命予測への活かし方実践講座

〜 加速試験の進め方とポイント、解析手法、設計および寿命予測に活かす信頼性確保技術 〜

  • 実務に活かす加速試験、余寿命予測の手法とポイントを学ぶ講座!
  • 事例を基にした加速試験による効果的・効率的な実施のポイント、解析手法を学び、製品の信頼性を確保しよう!
  • 講師の長年の実務経験による泥臭い事例、手法を習得し、問題解決、設計、評価に活かそう! 

講師の言葉

 自動車部品は10年10万Km(現実的にはもう少し長いが)と一般にいわれ、この間はメンテナンスフリーでいける信頼性のある部品が要求され、このための評価試験は市場再現性と加速性の観点から適正な条件を維持しないといけない。反面、自動車に限らず、現在、各企業で実施している信頼性試験は加速性や市場再現性を考えた条件で実施しているはずであるが、JISやその他の公的規格に基づいているというだけで、そこには確固たる理論や実証データが存在しないという例は多い。
 この講座では故障モードごとに正統的なやりかたである市場データと試験室データの対比から加速係数を求めていくやりかたに始まり、市場戻入品のダメージ度と実験室試験品とのダメージ度の物理的な比較から加速係数を求めていくやりかた、理論モデル式をつかいながら加速係数を求めるやりかたなど事例を基にいろいろな角度から加速係数を求める試みおよび寿命予測の試みを紹介、解説する。その上で加速係数にとどまらず、現在つかわれている自社の信頼性試験の条件の見直しへとつなげるやりかたを説明、解説する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年03月27日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備加工・接着接合・材料ソフト・データ・画像・デザイン品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・ 技術、設計、生産技術、製造、品質管理、品質保証の技術者、管理者
予備知識 ・ ワイブル解析・累計ハザード解析の知識があるとより理解が深まります。
修得知識 ・ 加速試験のモデル式とその応用のしかた ・ 実践的な加速試験の各種のやりかた ・ 市場データからの最大値分布、頻度解析からの試験への展開 ・ 信頼性各種試験の試験条件の適正な組み立てのしかた ・ 市場での標準条件での加速係数を定めるやりかた ・ 余寿命予測のやりかた
プログラム

1. 故障モデルと加速試験
  (1).加速試験とは
    a.加速試験はやみくもにやって壊すだけの試験になってはいけない
    b.一定の制約条件があって固有技術な面、管理技術的な面からその考え方を示す

  (2).加速試験の成り立つ条件と制約条件
    a.金属の場合とプラスチックの場合に分けてその制約条件を解説する

  (3).加速試験のもとになっている故障モデル
    a.故障モデルのいくつかをわかりやすく解説する

  (4).加速試験の種類と考え方
    a.ストレスを一定にする試験法、ステップ的にストレスをあげていく試験法、連続的にストレスをあげていく試験法がある

  (5).加速試験と寿命予測のやり方
    a.基本的なやりかたを解説する
    b.業界の寿命の定義と求め方、余寿命予測のやりかたなどを解説する

  (6).加速データの求め方と寿命予測のやり方の実施例を示す
    a.ポリエステル被覆銅線の耐湿寿命
      ・試験条件を数水準とってレアショートを判定基準にして試験データから加速性の判定と加速係数の求めかた
    b.はんだ接続熱疲労寿命
      ・市場データと試験室データからはんだクラックを判定基準にして加速性の判定と加速係数の求めかた
      ・はんだクラックのメカニズム解析からはんだ粗大化を判定基準にして加速係数の求めかた
      ・はんだ材のS−Nデータから実装基板での温度変化での歪を測定したデータから加速係数の求めかた
      ・コフィンーマンソン式をつかって市場温度条件と試験温度条件からシミュレーションで加速係数の求めかた
    c.プリント基板耐結露寿命 
      ・プリント基板での温湿度サイクル試験のデータと適水試験でのデータを比較して加速性の判定と加速係数の求めかた
    d.プラスチック樹脂耐熱寿命
      ・プラスチック樹脂でのS−N則をつかった寿命、実使用温度の分布から平均寿命の求め方並びにプラスチック皮膜銅線のS−N則をつかった寿命の求めかた
    e.センサ温冷浴寿命
      ・田口メソッド法をつかった要因絞り込み型の効率的な加速試験の求めかた
    f.ゴム劣化寿命
      ・熱劣化、オゾン劣化並びにシールゴムでの寿命の求めかた
    g.半導体劣化寿命
      ・温度、湿度、電圧劣化での寿命の求めかた
    h.コンデンサ劣化寿命
      ・温度,湿度、電圧劣化での寿命の求めかた
    i.表示管劣化寿命
      ・温度、電圧劣化での寿命の求めかた 

  (7).実験的検証にもとづく寿命予測
    a.類似比較法
    b.特性比較法
    c.回収品ダメージ比較法

  (8).試験法の生い立ちと加速データの実用試験への展開
    a.高温
    b.低温
    c.温度サイクル
    d.湿度
     e.乾湿サイクル
    f.振動
    g.ノイズ/サージ
    h.電圧変動
    i.動作繰返し
  (9).故障モード別モデル式

    a.プラスチック樹脂/ゴム材料/金属材料における故障モード
    b.半導体/コンデンサ/パワーデバイス/抵抗における故障モード
    c.モータ/コイル/コネクタ/表示管/電球における故障モード
    d.半田接続/プリント基板における故障モード

  (10).設計への展開
    a.規格への展開
    b.設計余裕度とその試験のやりかた
    c.マイコン暴走予防設計
    d.結露予防設計
     e.熱設計
    d.振動予防設計

キーワード *キーワード 信頼性 加速試験 加速係数 試験規格 車 自動車部品 故障 寿命予測 プリント基板 疲労寿命 予防設計 放熱設計 安全設計 寿命設計 半導体 はんだ 車載 品質管理 品質保証 樹脂耐熱 劣化 熱疲労  
タグ 精密機器・情報機器信頼性試験・故障解析生産管理品質管理品質工学FMEA・FTA・DRBFM表面処理・めっき設計・製図・CAD電子機器電子部品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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