制御システムにおけるセルフチューニング技術の基礎と応用のポイント 〜デモ付〜

〜 種類と特徴、セルフチューニング技術の基礎と実際、マイコン・DSP等への実装技術、最新動向 〜

  • セルフチューニング機能を導入するための基礎知識から実装のためのポイントまでを学び、制御系の安定性、制御性能の確保に活かすための講座!!
  • デモンストレーションを通してセルフチューニング制御の有効性を確認しながら、理論と実際の間を理解する

講師の言葉

 セルフチューニング機能を備えた制御系は、通常の制御系と比較すると高性能が期待できるものの構成が複雑で、実装への敷居が高いと感じる方もありますが、従来の制御系と異なる部分は制御対象の特性推定部分を含め、2、3の機能ブロックに集約することが可能です。この技術を用いると、制御系を無調整化、高性能化したり、さらに制御対象に応じた非線形構造の制御系と組み合わせることで、従来の制御では性能維持が困難な場合にも対処できる可能性が高まります。

 本講座では、まず、セルフチューニング技術の基礎的考え方から、具体的な設計法の種類へと、技術の全体像を紹介します。つぎに、セルフチューニング技術の実際として、他の手法では得られない特性を持つ最小分散制御手法を中心に、適用対象の見極め方,性能発揮のポイントとなる対象特性の推定アルゴリズムの選定について解説します。特に、今回の講座では各種法のデモンストレーションやケーススタディを含め、その有効性を体感して頂きながら紹介します。最後に、通常の制御系をセルフチューニング化するに先だって行うシミュレーションの技法や公開ライブラリの活用、セルフチューニング機能の実装などについても紹介します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年03月11日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・ 自動車、機械、プラントなどの企業の制御系(プロセス制御系、メカトロニクス制御系など)開発技術者(熱設計の制御やモータの制御など)
予備知識 ・ 制御工学の基礎知識をもち、ディジタル制御系についての学習・設計経験があることが望ましい
修得知識 ・ 制御系のセルフチューニング技術の基本的な考え方から、代表的手法の構成とその特性までを理解し、ユーザの制御系をセルフチューニング化する具体的手法を習得できることを目指す
プログラム

1. セルフチューニング技術とは

  (1). セルフチューニング技術の位置づけ

    a. ゲインスケジューリング制御手法(事前特性評価に基づく自動調整)

    b. モデル規範形適応制御手法(理想システムを目指す自動調整)

    c. セルフチューニング制御手法(種々の目的に合った自動調整)

  (2). セルフチューニング技術の種類と特徴

    a. 評価関数に基づくセルフチューニング(目標性能を直接実現)

    b. パラメータ推定に基づくセルフチューニング(対象特性の明確化による性能向上)

2. セルフチューニング技術の基礎

  (1). 最小分散制御方式と組み合わせたセルフチューニング

    a. 最小分散制御方式の効果と限界

    b. 対象パラメータを推定するセルフチューニング

    c. コントローラパラメータを調整するセルフチューニング

    d. セルフチューニングに用いられる調整則の種類と特徴

      (逐次最小2乗法、一般化調整則、etc.)

  (2). 一般化最小分散制御方式と組み合わせたセルフチューニング

  (3). PID制御手法と組み合わせたセルフチューニング

3. セルフチューニング技術の実際

  (1). 最小分散セルフチューニング技術による出力変動の抑制

    a. 制御対象の特性と適用可能性

    b. 推定アルゴリズムの設定

    c. ケーススタディ

  (2). 制御手法・チューニング手法の組み合わせと性能(デモ)

4. セルフチューニング技術の理論と実装の間

  (1). モデルの選定

  (2). 実用的セルフチューニング制御系の構造

    a. チューニングアルゴリズムと数値問題

    b. 不適切データの処理

    c. 時間管理

  (3). 詳細モデルを用いたシミュレーション評価

5. セルフチューニング手法の実装

  (1). セルフチューニング機能のプログラミング(ツールの活用と限界)

  (2). セルフチューニング機能のマイコン・DSPへの実装

6.セルフチューニングの最新動向

7. まとめ

キーワード セルフチューニング 無調整化 プロセス制御 メカトロニクス制御 モータ制御 適応制御 最小分散制御 ゲインスケジューリング方式 モデル規範形方式 PID制御 シミュレーション 評価方法 実装
タグ プラントモータ機械自動車・輸送機制御
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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