画像改善・鮮明化および超解像技術の基礎と応用のポイント 【大阪開催】

〜 画像鮮明化の位置づけ・一括処理による鮮明化・Retinex手法、各種超解像技術と新方式・演習時間およびノイズ問題への対応 〜

  • 幅広い分野で活用できる画像改善および超解像技術それぞれについて、2人のエキスパートに学ぶ講座!
  • 超解像技術および、その前工程としての画像改善技術それぞれを総合的に学び、高付加価値な製品開発に活かそう!

講師の言葉

第一部:

 カメラ画像には各種劣化が含まれている。レンズに起因するレンズ歪や色収差、センサー感度やデータ圧縮に伴うガウス性ノイズや量子化ノイズ、ピントや物体移動に基づくボケやブレ、および、輝度に基づく狭義の不鮮明の4種類である。

 特に、輝度に基づく狭義の不鮮明画像は大きく分けて、以下の3種類に分類できる。第一は、全体が光量不足か光量過多の場合(暗闇画像および擬ハレーション画像)、第二は、光量不足領域と光量過多領域が同居している場合(逆光)、第三は、輝度が中央付近に偏っている場合(霧や水面画像)である。ここでは、各種鮮明化手法について説明し、これら3種類の不鮮明画像に対してどのように効果があるかを解説する。

第二部:
 超解像技術は古くから研究されてきた研究テーマであり、画像処理の分野では非常に研究論文数の多い分野です。しかしながら、実用化という意味では、本当の成功例はまだ少ないのが実情です。市販のハイビジョンテレビにおいても超解像というキャッチフレーズが使われてきましたが、学会サイドからは、本当の意味での超解像ではないとの批判も出ております。

本講義では、まず、各種の方式を理解した上で超解像技術の根本的な意味を問い直し理解を深めます。研究されている超解像技術の多くは高度な数学を駆使したものが多いですが、なるべく分かりやすくその概念を中心に説明します。

 さらに、講演者の提案した、TV正則化方式と事例学学習法を組み合わせた最新の超解像技術について解説を行います。

 同時に、具体的にテレビに応用する際の実用化手段(GPUやLSI)、および意外と盲点となって圧縮ノイズやランダムノイズの超解像に与える影響と、その対策について述べます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年02月26日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 大阪会場 (たかつガーデン)
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備ソフト・データ・画像・デザイン
受講対象者 ・ 医療画像機器、車載カメラ、防犯カメラ等、画像認識や画像センシング技術、計測技術に携わっている方 ・ 画像改善、鮮明化、高解像処理技術の研究開発に携わっている方 ・ カメラ関係技術職・営業職、映像コンテンツ技術職の方 ・ 各種映像機器、医療画像装置など画像処理を伴う製品や技術の開発に携わっている方 ・ 各メーカの研究開発者、商品企画者、大学および研究所の研究者 など
予備知識 ・ 特別な予備知識は必要ありません。
修得知識 第一部: ・ (悪条件環境(霧・雨・雪・黄砂・水中・水面など)や光量不足・過多への対策を中心に)画像改善と鮮明化のための技術と知識を体系的に得ることができる。 第二部: ・ 超解像技術の基本と本質、課題、実用化のポイント
プログラム

第一部: 画像鮮明化技術の基礎 (3時間)

1.はじめに

2.画像改善と画像鮮明化

 (1).画像劣化の要因

 (2).画像改善での画像鮮明化の位置付け

3.画面一括処理による鮮明化

 (1).各種トーン補正

 (2). ヒストグラムによる鮮明化

4.Retinex手法

 (1).基本手法

 (2).マルチスケールRetinex

5.まとめ

第二部: 超解像技術の基礎と応用のポイント (3時間)

1.超解像技術とは何か?

 (1). 過去に研究・実用化されてきた超解像技術の紹介

  a. 事例学習法

  b. 再構成型超解像

  c. 自己相関型超解像

  d. 非線形フィルタによる超解像

 (2).超解像技術の本質について

  a.無い情報を復元するとはどういうことか

  b. 人間の目の錯覚について

  c. 超解像技術の限界

  d. どうやって性能を評価したらよいのか

2.最近の超解像技術の研究動向

 (1).事例学習法

  a. データベースの構築

  b. 探索方式の改良

 (2).非線形フィルタによる超解像

  a. TV(Total Variation)正則化手法

  b. その他の非線形フィルタ手法

3.超解像新方式の新提案

 (1).TV正則化方式と事例学習法の組み合わせ

  a. 原理とその特徴

  b. 利点と欠点

 (2).TV正則化方式とShock フィルタの組み合わせ

  a. Shock フィルタの原理

  b. TVフィルタとの相性

 (3).パルスシェーピングフィルタ

 a. 各種フィルタの比較

4.演算時間の問題

 (1). 動画像(HDTV)への応用の課題

  a. 各種方式の演算時間の比較

 (2).実用化の手段について

  a. GP-GPUによる実現

  b. 専用LSIによる実現

5.ノイズの超解像処理に与える影響

 (1). MPEG2圧縮ノイズについて

  a. 圧縮ノイズの超解像に与える影響

  b. TV正則化フィルタを用いた圧縮ノイズの除去方式

 (2).ランダムノイズの影響

6.将来展望(超解像技術の寿命は?)

 (1).4K/8K テレビ放送の開始予想時期

 (2).従来コンテンツへの超解像技術の価値

 (3).ネット動画像に対する超解像技術の意味4

キーワード 超解像 画像鮮明化 画像改善 トーン補正 ヒストグラム Retinex 4K 8K
タグ ディスプレイ画像画像処理画像認識GPU
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
大阪会場 (たかつガーデン)
住所: 〒 543-0021 大阪府大阪市天王寺区東高津町7−11
電話番号 : 06-6768-3911

新大阪駅からお越しの場合:
JR新大阪駅- > JR/近鉄 鶴橋駅 -> 近鉄大阪上本町駅
JR新大阪駅- > JR難波駅 -> 近鉄難波駅 -> 近鉄大阪上本町駅
JR新大阪駅- > JR天王寺駅 -> 「あべの・上本町」巡回バスにて近鉄大阪上本町駅下車
http://www.kintetsu-bus.co.jp/route/circlebus/

大阪伊丹空港からお越しの場合:
リムジンバスにて約40分
http://www.okkbus.co.jp/timetable/itm/t_ueh.html
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