不具合・不良を防ぐための金型設計技術の基礎と設計ノウハウおよびトラブル未然防止の実践ポイント ~個別相談付~ 【弊社研修室】
~ 実践から学ぶ金型設計の要点と革新的設計への展開、プレス・樹脂・ダイカスト金型の共通原理・設計のポイントと各金型における設計上の留意点および不良原因と具体的な対応策 ~
・金型設計に必要な基本的技術から不具合・不良対策事例とその実践ノウハウまで修得し、金型および成形品・製品の品質や信頼性を向上するための講座
・人手不足、ニーズの多様化、納期短縮などの要因によりシステム化・体系化の進む金型技術について熟練技術者の知見やノウハウを学び、金型関連実務に活かすためのセミナー!
・最後に、近年の金型技術の進展や求められる社会的課題への貢献などを鑑みて、豊富な経験を有する講師が考える「革新的な金型システム」構想と金型設計者に必要となってくる思考のポイントを解説します
※受講者の知りたい内容に重点を置いて進めますので、講義の開始前に参加者のバックグラウンドやニーズなどをヒアリングし、なるべくご要望に沿った解説や補足説明をいたします
講師の言葉
金型は、製造の根幹を支える「ものづくりの原点」です。金型成形において、金型設計は、所望の結果を得るための最重要工程です。そのため、金型設計者には、膨大な技術因子の俯瞰的な知識と適切な運用が求められます。
本セミナーでは、金型設計の基本原理から、設計現場で直面する課題・不良対策の考え方までを、講師の経験も交えて、体系的に整理します。特に、プレス・樹脂・ダイカストといった異なる成形法に共通する“設計の考え方”を理解し、金型機能を俯瞰的に捉えることを目指します。さらに、講演の最後では、講師自身が研究・実践を進めている「システム思考を応用した革新的金型設計」についても紹介します。金型を単なる加工ツールとしてではなく、金型がひとつの独立したマシンとして機能することを目指すものです。これにより、金型加工適用範囲の拡大などの付加価値の増大が図れると考えます。
初級〜中級の設計者の方々が、金型技術を“全体で考える力”を身につけ、付加価値の高い金型設計へとつながるきっかけとなれば幸いです。
セミナー詳細
| 開催日時 |
- 2026年02月20日(金) 10:30 ~ 17:30
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| 開催場所 |
日本テクノセンター研修室 |
| カテゴリー |
電気・機械・メカトロ・設備、加工・接着接合・材料、品質・生産管理・ コスト・安全 |
| 受講対象者 |
・塑性加工やダイカスト加工などの金属加工に携わる初学者から中級者程度の技術者の方
・金型の設計や加工の実務で不具合・不良の悩みや課題を抱えている方
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| 予備知識 |
・特に必要ありませんが、金型の設計や加工に関する実務経験があるとより理解が深まります |
| 修得知識 |
・金型設計に関する基礎的な知識と事例に基づく設計のポイント・留意点が身に付きます
・金型の不具合や不良、金型に起因する成型品トラブルの対策の考え方や実践例を学べます
・これからの金型に求められるシステム化の考え方や講師の提案する「革新的金型」構想を学び、自社技術の今後の展開に参考にしてください
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| プログラム |
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1.金型設計の基本思想と全体構造
(1).金型設計の役割と成形システム全体における位置づけ
(2).設計プロセスの全体像(仕様決定~設計~製作~評価)
(3).共通して求められる金型の機能と設計目標
・強度、精度、耐久性、保守性、経済性
(4).設計段階での“考える順序”と“注意点”
2.金型の各機能における普遍的なポイント
(1).強度設計
・荷重分布/応力集中/安全率の考え方
(2).精度保持性
・熱変形、クリアランス管理、ガイド設計
(3).成形安定性
・型剛性と型構造の関係
(4).メンテナンス性・分解性
(5).コストと製造性の両立
3.各金型の特徴と設計上の留意点
(1).プレス成型金型
a.特徴: 板材変形の支配
b.設計での重点機能: 耐摩耗性・剛性
c.主な不良現象: しわ、割れ、スプリングバック
d.不良対策とそのポイント: 材料流動解析・R部設計の工夫
(2).樹脂成型金型
a.特徴: 流動・冷却・離型が支配
b.設計での重点機能: 耐腐食性・温度制御
c.主な不良現象: ヒケ、ボイド、フローマーク、ガス焼け
d.不良対策とそのポイント: ゲート設計と冷却配置
(3).ダイカスト金型
a.特徴: 高温・高圧環境下
b.設計での重点機能: 耐熱性・熱応力緩和
c.主な不良現象: 焼付き、ヒートチェック、湯じわ
d.不良対策とそのポイント: 材料選定と温調システム設計
(4).【比較まとめ】3種金型の共通設計思想と異なる課題点
4.金型設計の実践ノウハウとトラブル未然防止のポイント
(1).設計図面に潜む典型的なリスクポイント
(2).材料・表面処理・加工精度の“見積もり感覚”
(3).部品交換・保守を前提とした設計
(4).トラブル事例と根本原因(加工誤差/冷却不均一/潤滑不良など)
5.不良現象の体系整理と金型要素間の因果関係
(1).不良発生メカニズムの共通構造
・材料特性⇔成形条件⇔金型構造⇔冷却・離型条件
(2).不良現象を“システムとして理解する”アプローチ(因果ループ)
(3).現象間のつながりを俯瞰的に整理
(4).【事例】不良原因の解明と対策
6.講師の提唱するシステム思考による革新的金型設計への発展
(1).従来設計法とシステム思考の違い
(2).金型を構成する要素間の“関係性の見える化”
(3).成形現象・評価・材料・加工の統合的最適化
(4).現状の金型技術に対する“革新性”
a.成形加工機能+検出+フィードバック制御を内包した“マシンとしての金型”
b.システム化による自由度拡大・コスト削減
c.社会的課題(省エネ・環境負荷低減)への貢献
(5).実践事例紹介(試作・検証結果・課題)
(6).今後の展望と開発への期待
7.まとめ
(1).設計者が身につけるべき「全体最適思考」
(2).金型技術の将来像とキャリアへの示唆
(3).質疑応答・意見交換
※質疑応答・相談事項は、各コマ、講義終了後(後日も含めて)にご対応いたします
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| キーワード |
金型設計 金型加工 金型製造 プレス加工 ダイカスト技術 アルミ鋳造 ギガキャスティング ギガプレス メガキャスト |
| タグ |
プレス、実験計画・多変量解析、レーザ加工、信頼性試験・故障解析、生産管理、金型、金属加工、品質管理、品質工学、未然防止、CS、射出成形、樹脂・フィルム、成形加工、精密加工・組み立て、切削・研削、熱処理、表面改質、表面処理・めっき、紙送り機構、機械、機械要素、溶射、強度設計、溶接・接合、工作機、最適化・応力解析、材料力学・有限要素法、設計・製図・CAD、歯車 |
| 受講料 |
一般 (1名):51,700円(税込)
同時複数申込の場合(1名):46,200円(税込)
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| 会場 |
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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